いつでも少し先のトレンドや素敵なもの・ことをリサーチしていますが、こと“いま”の季節については、季節風、日照時間や雲など、五感で捉えた情報で反応する原始的な私です(でも衣替えは遅れがち)。先週末、裸足にサンダルで近所の公園に出かけたら足先が冷たくなってきて、いよいよ本格的に秋が来た、と確信しました。大好きな夏が終わってしまったのは寂しいけれど、立ち止まってなんかいられない。さっそく近くの百貨店のデパ地下に、これからの時期に欠かせない一品を買いに走りました。それがこちら。一保堂茶舗の「いり番茶」です。
代々、関東住まいの家系に育った私は、大人になるまで「京番茶」について知りませんでした。京都では古くから親しまれてきたもので香りがかなり個性的、というのが気になって試しに購入したところ、確かにスモーキーというか煙たいというか、子供の頃に一度だけ体験した「落ち葉焚き」を思い出す強烈なインパクト! まさに落ち葉に火がついた香りをイメージしていただけたら、そのままかと思います。ですが、ワイルドな香りに対して飲み口は意外にもすっきりとクセが少なく(茶葉の量も多少影響しそう)、我が家では小学生の息子も含め、みんなで愛飲中。火を連想させるからこそ、そしてこの落ち葉感から、肌寒くなってくる頃に「いり番茶飲みたいね」と、夕食後のひとときに大活躍です。
モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。