2022.04.14

エシレバターに抹茶生地。春散歩のおともには、クレープが必要だ! #深夜のこっそり話 #1536

散歩が大好きです。春になり、ぽかぽか陽気のなか歩いていると、“散歩のおとも”として食べたくなるのが、私の大好物のおやつのひとつ、クレープです。

朝散歩のおともは、パン好きの聖地、渋谷にあるブーランジェリー「ヴィロン」のもの。ヴィロンでクレープが食べられるのはご存じですか。

この日は、エシレバター、砂糖、ラム酒入りの「Rhum au Grandmarnier 」をオーダー。ラム酒はオレンジリキュールへの変更もOK。¥720
この日は、エシレバター、砂糖、ラム酒入りの「Rhum au Grandmarnier」をオーダー。ラム酒はオレンジリキュールへの変更もOK。¥720

自宅から渋谷方面にむかって2駅分ほど歩いたのち、電車にのって渋谷までビュン。こちらは、朝8時から営業しているので、朝クレープを楽しめます。渋谷駅近辺は通勤・通学の人たちであふれていますが、ヴィロン周辺はまだそこまで人通りがなく、そのまま奥渋谷の方まで、テクテク歩いたりもします。


厚みがあるふかふかの生地を、真俯瞰で眺めるのが食べる前のルーティン。「包まれたい………」と見惚れたあと、あつあつの生地が冷めないうちに一口。むぎゅっとしたボリューミーな食感は、初めてパリを訪れクレープを食べたときのあの口福と感動が蘇り、ちょっぴりノスタルジックな気分に。パリ発のブーランジェリーならではの、見事なお手前です。メニューのほとんどにエシレバターが使われているのですが、その濃厚でミルキーなコクをもしっかりと受け止めてくれる生地です。

「ヴィロン」のクレープは、外から注文します。ワックスがけするかのごとく、惜しみなく豪快に塗られるエシレバター。

昼散歩のおともは、「パティスリー アサコ イワヤナギ」。こちらは、家からのお気に入りの散歩コースのゴールにあり、よくいくパティスリーのひとつ。以前、スタンドで販売していたクレープが、お店のリニューアルに伴い、別館でイートインできるように。

散歩の復路のおともにする場合は、エシレバターに蜂蜜や塩キャラメルをトッピングしたシンプルなクレープをテイクアウトします。読書をしたり物思いにふけったり、友人と待ち合わせてお茶するときは、イートインを選択して、リッチないわゆる“映える”メニューをオーダーするのが常。なかでもクレープビジュー(宝石)のシリーズは、リッチな素材に上品な味わい、見た目も麗しい。クレープの可能性を広げてくれる名店です。

マダガスカル産バニラジェラート、自家製餡子、生クリーム、苺のコンフィチュールが入った、「クレープあんバニラ」¥1430
マダガスカル産バニラジェラート、自家製餡子、生クリーム、苺のコンフィチュールが入った、「クレープあんバニラ」¥1,430


この日は、小雨がふってきたので、店内でいただくことにしました。抹茶のクレープ生地を楽しめるとの案内をうけ、和クレープのスペシャリテをオーダー。甘さ控えめの自家製餡子、香り高いマダガスカル産バニラジェラートと生クリームに、甘酸っぱい苺のコンフィチュールがアクセント。それらを、ほろ苦抹茶味のクレープ生地がふわっと優しく抱擁します。ジェラート(またはアイスクリーム)のトッピングは外で食べると溶けてくるのが気になり食べにくいのですが、イートインだとさほど気にせずに楽しめるのがうれしいですね。

また、こちらは、ドリンクメニューが豊富なのもポイント高。コーヒーはもちろん、紅茶や日本茶など世界のお茶がラインナップ。そのなかから、クレープに合うペアドリンクを提案してくれます。この日は、和クレープに合わせて、日本茶をセレクトしました。

ドリンクのマリアージュはお店のおすすめの、宮崎 五ヶ浦の包種茶「みなみさやか」。清涼感のある後味がリッチなクレープとよく合います¥880
ドリンクのマリアージュはお店のおすすめの、宮崎 五ヶ浦の包種茶「みなみさやか」。清涼感のある後味がリッチなクレープとよく合います¥880

ほかにも、夜クレープが楽しめる学芸大学の「シエル」、都度泡立てる生クリームと生地のコンビが最高な白楽の「ラップスクレープ」、カルピスバターを使った代々木公園の「ホルン」など、わざわざ訪れたいお気に入りクレープ店がマイリストに連ねており、そのどれもが散歩がてらに見つけたところ。こうやってお気に入り店が増えていくのも散歩や街歩きの醍醐味ですね。春の陽気が続くうちに、いろんな場所を訪れてクレープ欲を満たしたいと思います。

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エディターYOSHIMURA

食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。

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