飛躍を願って。【リサ・ラーソン】の縁起物うさぎ #深夜のこっそり話 #1672

卯年だ! 飛躍するぞー!の一心で、2023年の初買いはこのオブジェにしました。リサ・ラーソンの陶器の野うさぎです。

リサ・ラーソンのうさぎ
リサ・ラーソンの野うさぎのオブジェ。

かっと見開かれた眼差しと、野性味あふれる素朴な風合い。すべてを達観しているような、何を考えているのかまったく読み取れない表情。もしもジャイアント馬場さんがうさぎに生まれ変わったなら、きっとこんな感じなんじゃないだろうか。いや、このシブさは役所広司さんの方が近いかもしれない。でも心なしか、高校時代にお世話になった古文の先生に似ているような気もする。視線が合った瞬間、脳内にいろんなオジサマたちの顔が浮かんできました。うさぎのか弱いイメージを華麗に裏切るかっこよさ。でもどこか優しげで、初対面なのになぜか懐かしい。「考えるな。感じろ」と野うさぎは私に語りかけてくるようで、その説得力のある佇まいにハートを射抜かれた次第です。

飛躍を願って。【リサ・ラーソン】の縁起物の画像_2
焼き色も顔の表情もひとつひとつ微妙に違うので、直感的に心惹かれたものこそが運命の出合い。

角度を変えて真横から見ると、キュッと縮こまったような見事な猫背なんですよ。今にも小刻みに震え出しそうで、貫禄のある顔立ちとのギャップにぐっときます。見れば見るほど愛しさが増していき、この野うさぎを「シカオ」(スガシカオさんに見える瞬間があったから)と呼ぶことにしました。シカオの定位置は、仕事部屋のデスクの上。作業をしていると、時々かすれた声で私に話しかけてくれます。「背中曲がってるよ。ボクみたいになっちゃうよ」「行き詰まってるなら、休憩しなきゃダメだよ」という風に、さりげなく的確なアドバイスをくれます。新年早々、とても頼もしいバディができた気分です。

リサ・ラーソンの虎
昨年仲間入りした虎のオブジェは玄関先に。

そういえば、去年の年明けにもリサの作品を買いました。2022年の干支にちなんで虎。ストレートに「タイガ」と名付けました。いつも玄関の棚の上で寝そべっていて、来客をちょっぴり威嚇しています。出かける前にギロリと睨まれると、はっと忘れ物に気付かされることがあるんです。なかなか心を開いてくれないけれど、強面の奥に愛を感じる、我が家の守り神的な存在。子どもたちにも大人気です。

もはやインテリアではなく、ひとクセある家族のような感覚。この独特の滋味深さと温かさこそが、リサ・ラーソン作品の最大の魅力だと思います。これからも特別なタイミングで、お気に入りを増やしていく予定です。

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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