2024.06.25

フランス、メキシコ、イギリス生まれです。奇妙でかわいらしい我が家の住人たち #深夜のこっそり話 #1972

ヨガをしているサンタクロースだとか、飲みづらさを極めた脚の曲がったドイツのワイングラスだとか、我が家には定期的に奇妙でかわいらしい人々やものたちがやってきます。意識せずとも集まってしまう私の珍コレクションから、特に気に入っている3つを紹介します。

フランスのパイ出身。幸せを運ぶ小さな陶器

フランス、メキシコ、イギリス生まれです。の画像_1
「OMG!」と聞こえてきそうな表情とポーズ。

フランスのフェーヴと呼ばれる直径3cmほどの陶器、ご存知でしょうか? ふらりと立ち寄った西荻窪の小さなアンティークショップ、「CARPE DIEM」で出合いました。店内には、店主が時間をかけて蒐集してきたというアンティークと雑貨のコレクションが、時代、国内外を問わずジャンルレスにずらり。その中で目に留まったのがこの子でした。

フランスでは毎年1月6日のエピファニー(公現祭)と呼ばれるカトリックの祝日で、ガレット・デ・ロワというパイを食べるのが慣わし。切り分けたパイの中にフェーヴが入っていた人は、その日1日王様になることが許され、1年を幸せに過ごせるとされています。店主のおじいさんもフランスに留学に行ったときにエピファニーを体験されたそうで、フェーヴが当たりみんなに祝福された思い出を楽しそうに語ってくれました。この子もフランスのどこかの家庭に幸せを運んでいたんでしょうね。不器用な手つきで作られたのだろう可愛らしいフェーヴにますますの愛着を感じています。

これでも立派なお守りです

フランス、メキシコ、イギリス生まれです。の画像_2
現地ではシルバーのエスカプラーリオをアクセサリーとして身につけるのも人気のようです。

出合いは下北沢のメキシコ雑貨店、「PAD」。現地のおみやげショップを丸ごと持ってきたような”リアルガチ”感がありながら、私生活でも取り入れやすいおしゃれでキッチュな雑貨が揃っています。こちらのお手製ペンダントのようなものは、メキシコや他のラテン文化圏のお守りとして知られているエスカプラーリオというもの。裏表にそれぞれイエス・キリストと聖母マリアが織り込まれています。エスカプラーリオ=エプロンの名の通り、もともとはエプロンのような形をした修道服に由来しており、これを身に着けていれば前後から守護の力が働くんだとか。ちなみにカトリックのジュエリーは、信仰するものがなくとも幅広い意味と励ましを伝えることができるものとされているようです。首につけずともバッグなどに付けておくのも良さそう。

お手をふりふり。その名もソーラークイーン

フランス、メキシコ、イギリス生まれです。の画像_3
現行品にはないこのカラー。窓際に置いてぼーっと眺めたりしていたのですが、気付けば日焼けで背中が真っ白になってしまってました(汗)

最後に紹介するのは、KIKKERLANDのエリザベス女王人形です。常に注目の的だったファッションスタイルと、アイコニックなその佇まい。私も彼女に魅了されていたうちの一人でした。そんな彼女は人形となってもさまざまなデザインのドレスを着こなします。私が選んだのはベビーピンクのドレスを着た女王。気品とチャーミングさを兼ね備えた彼女のイメージにぴったりな色だと思いませんか? さらにバッグのフラップのソーラーパネルをエネルギー源に、ふりふりと無限にお手振りしてくれるんです。なんてかわいいのでしょう。愛犬だったコーギーのソーラー人形もあるとのこと。ほ、欲しすぎる……!

某きのこの2024年下半期占いで、面白いことへのアンテナをもっと鋭敏にしなさいと言われたばかり。出不精になりがちだった上半期。下半期は面白いものを求めて色んな場所へ積極的に出向き、さらなるおもしろ仲間を増やしたいです。

エディターTAJIKAプロフィール画像
エディターTAJIKA

新米エディター。危険ギリギリのラインを攻めた海外一人旅が好き。最近はスパイス料理に沼ってしまい、口内に刺激を求める日々です。

記事一覧を見る

FEATURE