なんでもない日にジュエリーをパーソナルオーダーした話 #深夜のこっそり話 #2123

香りが過去の記憶を呼び起こすものだとしたら、ジュエリーはそのときの記憶をカタチにして残せるものだと思うんですよ。人生の節目に出合うジュエリーはもちろん、「なんでもない日」に買ったジュエリーもまた、大切な思い出を物語ってくれます。原稿の締め切りに追われながら、深夜にほぼ白目状態でポチッたピアスとか、コロナ禍でどこにも出かけられなかったとき、画面映えを狙って衝動買いしたネックレスとか、旅先で友人とおそろいで購入したリングとか。きっかけはなんてことないけれど、身につけるたびにそのときの記憶がよみがえってきて、じわじわと愛着が増すんですよね。

オーダーしたのはsussus.(スゥス)のピアス

sussus.(スゥス)のピアスの写真
sussus.(スゥス)でパーソナルオーダーしたピアス¥50,000

そんなわけで、今年手に入れた「なんでもない日」のジュエリー第1号は、sussus.(スゥス)というブランドのピアスでした。デザイナーの竹内佑佳さんは10年来の友人でありファンでもあるので、スゥスのジュエリーはたくさん持っているのですが、今回は初のパーソナルオーダー。昨年の秋ごろに「こんなピアス欲しいんだよね」と何気なく話してみたら、なんと作ってもらえることになりました。

素材はシルバーで、大ぶりじゃなくてもいいけどボリュームはほしい。長時間つけたいから軽さもほしい。髪を結ぶことが多いので後ろから見ても可愛いのがいい。キャッチを前にしてリバーシブルで使えたらもっといい。などと好き放題言わせてもらって、待つこと数ヵ月。「お待たせ!」と言って竹内さんが届けてくれた箱の中には、希望をまるっと叶えた夢のようなピースが入っていました。

「こんなの欲しい!」が詰まったデザイン

sussus.(スゥス)のピアスの着用写真
キャッチを前にしてつけたときの見え方が気に入っています。

円盤状のモチーフに球体のキャッチを組み合わせた、マルとマルの魅惑の共演。ぷっくりと愛嬌がありながら、程よくパンチもきかせながら、クリーンなシルバーで凛とした印象が備わります。しかも中空なので、つけ心地はいたって軽やか。まさに「こんなのが欲しかった!」という理想を見事に形にしたものでした。

竹内さんの作るジュエリーはプレイフルで力強くて、身につけるとシンプルに元気をもらえます。なんというか、ご本人がそばにいるような気持ちになるんです。このピアスを受け取ったとき、竹内さんのメッセージも添えられていました。「いつもあなたらしく、笑って過ごせていれば嬉しいです」この先、心が折れそうになることがあっても、せめてこのピアスをつけているときだけは笑っていようと思いました。

sussus.(スゥス)のピアスの写真
どちら側を前にしてもつけられる2WAY仕様。

ところで、このピアスが届いたのは1月末だったのですが、その翌日が早朝ロケだったんですね。夜中の3時に寝ぼけながら鏡の前でこのピアスをつけたことも、その日のロケが極寒だったことも、長い人生の中では全然大したことじゃないけれど、もしかしたら数年後には特別な思い出に昇華されているかもしれない。そう思うと、なんでもない日常って愛しいなと思います。大切な友人が作ってくれた世界にひとつだけのピアスと共に、これからも思い出のかけらを育んでいきたいです。

今回紹介したアイテムはこちら

ブランド名:スゥス
アイテム名:パーソナルオーダーピアス(シルバー)
価格:¥50,000

エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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