コーヒージャーニーの時間です! 【ブルーボトルスタジオ京都】 #深夜のこっそり話 #2185

ゆっくり何かを気長に楽しむことをしたのはいつのことでしょうか。近年では全く記憶にございません。毎日パリパリ(急げ〜)と暮らしています。そんな私が休日のリフレッシュにやりたいこととして選んだのは、以前から気になっていた「BLUE BOTTLE STUDIO - KYOTO -」。南禅寺そば築100年を超える京町家のブルーボトルコーヒーで行われる、コーヒーをじっくりと探求する時間です。

はなれの2階で1セッション最大5席というプライベートな空間。90分間行われる予約制のコースで、開催も春と秋に限定されています。春は桜を、秋は紅葉したもみじを愛でながらコーヒーを楽しみます。

ゆっくり何かを気長に楽しむことをしたのはいつのことでしょうか。近年では全く記憶にございません。毎日パリパリ(急げ〜)と暮らしています。そんな私が休日のリフレッシュにやりたいこととして選んだのは、以前から気になっていた「BLUE BOTTLE STUDIO - KYOTO -」。南禅寺そば築100年を超える京町家のブルーボトルコーヒーで行われる、コーヒーをじっくりと探求する時間です。

はなれの2階で1セッション最大5席というプライベートな空間。90分間行われる予約制のコースで、開催も春と秋に限定されています。春は桜を、秋は紅葉したもみじを愛でながらコーヒーを楽しみます。

コーヒーのフルコース、インスタレーション体験!

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle
地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩約 7 分⁠のところにあります。

「BLUE BOTTLE STUDIO - KYOTO -」は創業者 ジェームス・フリーマン氏が監修したコーヒーのフルコースであり、インスタレーション。アメリカ、香港、韓国でも同様な体験できますが、日本では京都南禅寺のカフェのみ。コーヒーの世界を旅するような時間を楽しんでみたいと思い、予約して参加してきました。

茶道の茶席に似た、コーヒー道を体験しにいくような感覚です。どんなことが行われるのか。また、90分間コーヒーを次々に味わう体験とは? ワクワクした思いを抱え、15分前くらいに到着すると、店内は観光客で賑わっていました。

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle 南禅寺
桜シーズンを逃しましたが、目の前に自然があると味わいも違います。

入り口は開始時間直前に開いて、暖簾をくぐり細い階段をのぼって2階へ。中庭が見渡せる5つの特等席がカウンターに沿って並んでいます。観光客で賑わう下の様子とは別世界で、静寂した空間。2階からの中庭の景色が眺められるのはスタジオ体験者のみです。

コースは全6種のコーヒードリンクと3種のスイーツ

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle 
ブルーボトルスタジオ京都はドリンク6種類・スイーツ3種を90分間で味わいます。

まずは爽やかな味わいのウエルカムコーヒー

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle ウエルカムドリンク
作法や注がれる音に惹きつけられます。
ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle ウエルカムコーヒー
ウエルカムドリンクはきれいな琥珀色のコーヒー。スッーと通り喉を潤します。いよいよ始まります。

まずはコーヒーチェリー(果実の部分)を使った、コーヒーフレーバーティーのような軽い爽やかな味わいのウェルカムドリンクからスタート。初体験の感動を大切にして欲しいので、味わいの詳細は書きませんが、内容としてはコーヒー豆の産地別利きコーヒーとは全く違います。コーヒーの概念が再構築されていくような、めくるめく新発見。ここでしか体験できないものです。様々なアプローチで特別なコーヒーと出会う時間は、刺激的であり、感動的でした。凝り固まった自分の脳内にビビッと稲妻が走ったというような感じです。こんな発想があったのか、と唸ったり。

1滴のコーヒーが落ちる時間に癒される

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle SHORT CUP
途中経過のポトポト落ちる景色の美しさ、初めて出会いました。

「待つのもご馳走」という言葉がありますが、この1滴が垂れ落ちる時間が楽しくなってくるのが不思議です。インスタレーションの醍醐味かもしれません。

今日ここで初めて出会い、コーヒーの好み、経験値、参加目的も違う5人が、目の前にサーブされたコーヒーに集中し、静かに一緒に味わう体験を重ねていく、その流れる時間が心地よいんです。喧騒や日常と隔離されている空間なので、まるで宇宙船内で共同作業していくような、程よい緊張感がある中で素敵な距離感が生まれている感じがしました。あとで伺ったのですが、シンガポールからの観光客ふたり組と、Instagramで知り参加された方、喫茶店経営をされている方と年齢も仕事も国籍も様々でした。

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle KASHI
懐紙を口もとに運び、滑らすように頬張ります。

次のコーヒーを待つ間に目にも美しいパート・ド・フリュイが登場。ライムをベースとしたKOHAKUというお菓子です。今までの流れを一旦区切るような爽やかな甘味を感じます。バジルの葉が下にしかれ、ライムのフレッシュさで、口の中がリセットされるような、フレンチのグラニテのような役割です。

想像していなかった集中力の高まりと感性が研ぎ澄まされる感覚に

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle SHORT CUP
SHORT CUPの始まりは日本式のネルドリップ。ご覧の通り、粉が通常とは違い半端ない量で、抽出までに10分かかります。もちろん、ほのかに甘みを感じるコーヒーの香りが空間に満ちていきます。

キース・ジャレットの「THE KOLIN CONSCERT」や「French Dispatch」などが流れ、コーヒーの香りを楽しみ、様々なタイプのコーヒーを味わい、出来上がるまでのプレゼンテーションを楽しむ。坐禅とも、瞑想とも違う、集中タイム。初めて見る光景や味わいに感覚がどんどん研ぎ澄まされていくようでした。


ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle SHORT CUP  エスプレッソ
まずは想像を超える濃さのエスプレッソ。ほのかにラムの香りが立ちました。
ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle AU LAIT
SHORT CUPのエスプレッソをベースに次はカフェオレへ。
ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle AU LAIT
沖縄のぶくぶく茶が脳裏によぎった、ぷくぷくカフェオレ。ほのかな甘みを感じます。エスプレッソからの苦味の緩急が面白い!

自分でもびっくりするほど、90分があっという間に過ぎました。1杯を作るための、したたる1滴を眺めているのが、こんなにも楽しく心が落ち着くとは、驚きです。そして、6種のコーヒーは最後まで全て飲み干し、楽しみました。

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle AU LAIT KASHI  フィナンシェ。
KASHIは程よく温められたフィナンシェ。もっちりホクホク。浸して食べれば優勝!
ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle DIGESTIF
締めのDIGESTIFはコーヒーカクテル。ノンアルコールにもできます。

今回のコースで使われたコーヒー豆は厳選されたマレーシア、インド、ベトナム産を中心としたアジアのもの。未来を考えた時に、スペシャルティコーヒーとして広く知られるアラビカ種以外のコーヒーについてもっと知って欲しいという想いから、新たな品種に着目したそうです。

途中マレーシアの同じ豆が別のアプローチで提供され、それに気づいたときはそれなりに嬉しいものでした。また、間に入るお菓子も、コーヒーの味わいや香りの旋律にのり、アクセントとなり、深く記憶に残るものに。朝のルーティンや仕事の合間に飲むコーヒーとは別物の世界。非日常感が、リフレッシュにピッタリでした。

ブルーボトルスタジオ京都 BlueBottle DIGESTIF ACOU RUM WHITE 大山甚七商店
カクテルに使われたのは、鹿児島のサトウキビのクラフトラム。ACOU RUM WHITE 大山甚七商店
今回紹介した体験はこちら!

ブランド名:ブルーボトルコーヒー(Blue Bottle Coffee)
内容名:ブルーボトルスタジオ京都(Blue Bottle Studio - Kyoto -)
価格:¥ 8,910
時間:90分 要予約
内容:ドリンク6種類・スイーツ3種
期間:〜2025年5月19日(月) 期間内の金・土・日・月のみの営業(4月29日(火)、5月6日(火)は特別営業日)
場所:京都府京都市左京区南禅寺草川町 64 京都カフェ はなれ 2階⁠

エディターTARUIプロフィール画像
エディターTARUI

気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。

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