
出会いは、いつだって突然に。
その日、気温が40度に迫ろうかという酷暑の中、私はひとり、京都駅におりました。あまりの暑さに、たまらず逃げ込んだJR京都伊勢丹で、真っ先に視界に飛び込んできたのがジル サンダーのショップでした。しかも店内から、「リーン、リーン」という涼やかな音色が聞こえてきたんです。なんだろう、この体感温度を一瞬で10度くらい下げてくれる伸びやかな音は――。
音の鳴るショーケースへ近づいてゆくと、正体はまさかの「おりん」でした。「ん? ジル サンダーに、おりん?」軽く混乱する私。ただし、おりんといっても仏壇にあるお椀のような形をした棒で叩くものではなく、どちらかというと小学校の理科の実験で使った分銅に似た形状で、かなり小ぶりに作られています。しかも、そのコンパクトなおりんには色とりどりの組紐が付いていて、アクセサリー感覚で身につけたり、バッグに付けて持ち歩いたりできるようになっている。何これ斬新! おりん、かわいい!
初めてのモバイルおりん(正式名称は「おりんチャーム」といいます)と対峙する私に、「こちら京都の工房で作られた限定コレクションなんです。おりんのほかに、3枚セットの手ぬぐいもあるんです。どちらも今はこの店でしか買えないんです」と、たたみかけるようにパワーワードを連発する店員さん。
「限定」「3枚セット」「この店でしか」――言葉の魔力に思わずひれ伏し、京都の工房で作られた魅惑の手ぬぐい3枚セットを懐に収めて帰ってきたのでした(冒頭で熱く語っておきながら、おりんは諦めました)。
ここからは手ぬぐいについてご紹介しますが、もったいぶって箱を開けるところから、カット数多めにお届けします。
商品名
:
印染工房スギシタ×ジル サンダー 手ぬぐい3枚組
価格
:
¥19,800
8月中は、ジル サンダー JR京都伊勢丹のみで販売中。9月上旬から、ジル サンダー 銀座でも展開予定
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。






