先日、メキシコを代表するリゾート地・カンクンへバケーションに行ってまいりました! こちらのハネムーン座談会 で先輩方のお話を聞いたりしながら、今回のデスティネーションに決定したのは「Hotel Xcaret Arte(ホテル シカレ アルテ)」 。カンクンといえばオールインクルーシブホテル! ということで、御多分に洩れず、オールインクルーシブデビューをしてきました。 ホテルの敷地内にはレストランが10店舗もあり、食いしん坊の私は「全制覇するぞ!!」と息巻いていたのですが、なかなか詳細な情報に辿り着けず。十分に準備できないまま現地へ赴くことに……。 チェックイン後にいざ予約しようとしたら「全部埋まっています」と言われて愕然とした(結果的には行けました!)などの経験を踏まえて、実際に足を運んだ7つのレストランと、お気に入りとなったプールサイドバーの個人的レポをお届けします!
「Hotel Xcaret Arte」の特徴と、私が選んだ理由
まずホテルについて。カンクンには、マリオットやハイアットなどのグローバルブランドホテルをはじめ、本当に様々なオールインクルーシブホテルがあります。その中から今回私が「Hotel Xcaret Arte」を選んだ理由は、ズバリ「Xcaretグループのアクティビティを楽しみたかったから」。カンクンを自然と共存する観光地として開発を進め続けているXcaretグループは、以下の4つのテーマパークを運営しています。
●XCARET(シカレ):豊かな自然を活かした動物園&遊園地のようなメインパーク ●XPLOR(エクスプロア):ジャングルや鍾乳洞、セノーテをそのまま活用した巨大なアトラクション中心のパーク ●XEL-HA(シェルハ):美しい川や海にフォーカスしたアクティビティを楽しむエリア ●XENSES(センシーズ):マジックハウスのような面白体験をできるパーク 加えて、Xcaretグループ系列のホテルは2種類あります。全ての世代が泊まれる、主にファミリー層向けの「Hotel Xcaret Mexico」と、16歳以上しか宿泊できない大人向けの「Hotel Xcaret Arte」です。
Xcaret系列のホテルは、各パークへの入場券はもちろん、送迎バスやパーク内での一部飲食なども宿泊費に含まれます。さらに、ホテル内のレストランでいただけるお食事のクオリティや、スタッフの皆さんのホスピタリティ、館内設備(施設を囲むように作られた様々なプール、プライベートビーチ、至る所にあるバーや、スパなど)も申し分なし!!という各国からの宿泊者の口コミを読み込み、吟味。今回はハネムーンということもあり、大人限定のHotel Xcaret Arteに決めました。
早速本題のレストランについて。まず、館内にある10店舗のレストランのうち、予約なしで入れるお店が5つ、予約が必要なお店が5つ。そのほかに、プールサイドバーやルーフトップバーなどが点在しています。 予約不要なレストランは4店舗に行ったので、お気に入り順に一つずつご紹介していきます。
①Mercado De San Juan/メキシカンのビュッフェ
サルサもワカモレもコリアンダーもライムも、好きなだけ盛り放題! 勢い余って朝からタコスを食べていました
メインロビーのほぼ真下に位置する、メキシカン中心のビュッフェ。「お腹いっぱいになるまでタコスを食べたい!!」という気持ちを思う存分満たしてくれるという点から、個人的ナンバーワンでした。
タコスブースに限らず、至る所にサルサや酢漬け野菜、調味料コーナーが設けられているのも、メキシコらしい!
スタッフの方が「ビーフとポークとチキン、どれがいい?」と聞きながら、目の前でタコスを作ってくれて、そこに好きなサルサや野菜などを好きなだけ乗せられるという、夢のような空間。他のお店にもタコスはもちろんありますが、ここのタコスが一番オーソドックスで、私が想像する「ザ・タコス」でした。
これは、タコスにも使用するホロホロの牛肉をバゲットに挟んだもの
その他にも、ケサディーヤやタマレスをはじめとしたメキシコならではの郷土料理や、メスカル×バニラのアイスクリームなど、様々な美食が揃います。こちらは朝・昼・夜、どの時間帯も利用可能でした。
②APAPACHOA/ヴィーガンの屋上カフェ
ラテのミルクは、ソイ・アーモンド・ココナッツから選べたので、ココナッツをセレクト。そちらも大正解!
ヴィーガンのカフェレストラン。こちらはビュッフェではなく、オーダー制。モーニングとして行ったのですが、屋上にあるので、ジャングルを見渡せるビューも素敵だし、心地よい風も通るし、最高の朝時間を過ごせました。 特に気に入ったのは、ココナッツミルクで作ったヨーグルトにグラノーラ、フルーツ、チアシードが乗ったフルーツボウル。ココナッツミルクのヨーグルトってこんなに美味しいんだ……!と感動。
グルテンフリーのスパニッシュトルティーヤに合わせて、イチゴ&バナナのソイスムージーもオーダー
グルテンフリーのスパニッシュトルティーヤはオムレツのような料理で、これまた美味でした。そのほか、パンケーキやフレンチトーストなどもありますよ。 ちなみに、席に着くとスタッフの方の説明に沿った「手洗いリチュアル」を行います。テーブル上のボウルの中で、メキシカンコーヒーのスクラブを使って手を洗うのですが、これがまた気持ちよくて.......良い朝のスタートを切れました。こちらは朝と夜の営業のようです。
③arenal/海鮮系レストラン
これはエビフライ?!と思うほどカリフワに仕上がったエビ一尾を、葉っぱに包んでいただきます
海から水を引いた、海水プールの砂浜から歩ける場所にある、海鮮系レストラン。こちらもビュッフェではなく、オーダー制。 私は昼下がりに、おやつとしておしゃれなタコスをいただきました。エビのタコスに関しては、トルティーヤではなく葉っぱで包むスタイルに驚き!
柔らかく煮込まれたタコを味わうタコスも
今回はメキシカンに絞ってオーダーしましたが、ハンバーガーやステーキなどもあり、メキシカン疲れしている人にもいいのかも?と思ったり。プール遊びやビーチ遊びの合間休憩にぴったりなお店でした。こちらは昼と夜の営業のようです。
カリカリになったトルティーヤに、甘辛い味付けのマグロの刺身を乗せた、オープンスタイルのタコスも!
④CAYUCO/ユカタン・地中海料理ビュッフェ
奥に写っているのは、カラフルなフムスです。個人的には、チリのフムスが大好きでした。ビールが進む!
メインのプールの横にある、ユカタン/地中海料理のビュッフェ。いろとりどりの様々なフレーバーのフムスに大興奮! そのほかにも、地中海らしいヨーグルトとフルーツを使ったサラダや、具沢山なクスクス、海鮮食材を使ったステーキなども。パッションフルーツのババロアなど手の込んだデザートもありました。
ハムとチーズを辛味のあるソースで和えたものや、グリル野菜など、おつまみになりそうなメニューがたくさんありました!
ビュッフェ系のお店はとにかく店内が広いので、混雑の心配はゼロに近いです。急いでいるときに、特に重宝していました。こちらは朝・昼・夜、どの時間帯も利用可能でした。
⑤CHANTINA VI.AI.PY. (行けなかったお店)
もう一つ、行けなかったレストランが「CHANTINA VI.AI.PY.」。こちらはビュッフェではなく、オーダーするタイプのレストランのようです。様々な種類のタコスやエンチラーダ、ディナーには海鮮やお肉のステーキもあるよう。時間が許せば行きたかった……!(といいつつ、何度も「Mercado De San Juan」に通ってタコスビュッフェを楽しんでいたから行けなかったのですが……笑)
「オールインクルーシブに行くからには、ドレスコードのある、コース料理をいただけるような素敵レストランも見逃せない!」と思っていたのですが、冒頭でもお伝えした通り、十分に事前情報をキャッチできなかったこともあり、予約できず。 「チェックイン時でも大丈夫かな」と思いきや、ブッカーさんに伝えた3晩分の予約希望のうち、1件しか予約できませんでした。他の2つのレストランは予約いっぱいだったのです! 初日から大ショックを受けながらも「キャンセル待ちで入れるかも」というアドバイスを受け、食事をしたい日時にレストランへ直接行き、「キャンセル待ちリストに入れて欲しい」とお願いをする形で、無事に希望のレストランで食事することができました! もちろん日によると思いますが、私の場合は2軒とも、待ち時間は20分程度。 そんな予約事情と併せて、実際に食事をした3つのレストランをレビューします。
①Encanta/王道なメキシカンをモダンに解釈したコース料理
こちらが、Encantaのメイン料理。13時間煮込んだ牛肉をウェイターさんが目の前でほぐしてくれたお肉を、タコスでいただきます
コース料理のみの、モダンメキシカン。第一希望のお店だったのですが、予約取れずだったので、お店に直撃。「席が空き次第案内するので、店内のバーカウンターで待っていてください。多分20分くらいかかると思います」と言われ、お店のオリジナルカクテルをいただいていると、本当に20分くらいでテーブルに着くことができました。
セビーチェも美しく。料理に合わせた器のセレクトも素敵でした
前菜もメインもデザートも、メキシコ感満載。メインは13時間煮込んだ牛肉のタコスで、絶品でした。締めにはメスカル&パッションフルーツ味のマシュマロも!
ヤシの実にココナッツジェラートが入ったデザート。実は内側の白い部分は、ココナッツゼリーなんです。料理のプレゼンテーションも味も絶品でした!
②KIBI KIBI/ユカタン×レバノンのオーダー式レストラン
コース料理ではないので、一気に頼むと一気にお料理が届いて、テーブルがいっぱいになってしまいました
こちらはメニューから気になる料理をオーダーする形式。ラムのラザニアやひな鳥のグリルなど、メキシカンとはまた異なるラインナップで楽しめました。
ひな鳥のグリルは馴染みのある味付けで美味しかったです
コース料理と違い、好きな量を好きなだけ食べられるので、お腹がいっぱいの日にも行きやすいなと思います(メキシコのコース料理は日本に比べて、とってもボリューミーなことを他の2店舗で体感済み)。
メキシカンメインではないとはいえ、もちろんタコスもあります!
③CHINO POBLANO/メキシカンと中華のフュージョンコース料理
遊び心のある前菜。ピーナツ型のチョコレートの中にフォアグラが入っていたり、オレンジのようなチョコレートの中にはモヒートのようなリキュールが入っていたり!
コース料理のみの、メキシカンと中華を掛け合わせたレストラン。こちらも予約をできず、ウェイティングリストに入れてもらいました。店内で待つスタイルではなく「20分後に戻ってきてください。状況次第で、席が空いていれば案内します」とのことで、一旦近くにあるメキシカンビュッフェの「Mercado De San Juan」でビールを飲みながら待機。その後、無事に席に通してもらえました。
まさしく焼豚包や焼売のようで、束の間のアジアを感じました
コースの途中で蒸籠が出てきたり、ラーメンが出てきたり。メキシカンからは想像もつかない料理が登場する、楽しいコースでした。ただとにかくボリューミーで、前菜に加えて、蒸籠×2、セビーチェ、タコス×3、ラーメン、デザート×2といった品数で、部屋へ戻る頃にはお腹が出てしまうほど! そしてテラス席だったのですが、灯りがキャンドル1つという暗さのため、写真をうまく撮れず......ただ、夜風に吹かれながらのディナーは心地よかったです!
2つ目のデザートはジェラート。はち切れんばかりにお腹いっぱいになりました
④⑤TAH-XIDOとXaaK(行けなかったお店)
予約必要店の中で、行けなかったのはTAH-XIDOとXaaKの2つ。TAH-XIDOは、和食をはじめとした東洋のグルメを堪能できるお店とのこと。XaaKは4人のシェフを抱えるモダンメキシカンとのことで、ホテルの看板レストランでもある模様! どちらも魅力的だったのですが、今回のスケジュールにはマッチせず、コンプリートできませんでした。残念!
オールインクルーシブホテルの醍醐味の一つが、あらゆるところにあるバー。プールサイドのリクライニングチェアでのんびりしているだけで「おかわりはいかが?」と声をかけてもらえるので、ついうっかりメキシコらしいカクテルを飲み過ぎてしまいました。中でも特に気に入っていたバーや、カクテルを飲むのに最高のシチュエーションをご紹介!
①ROOFTOP ARTISTAS/エクスクルーシブなルーフトップバー
インフィニティプールを堪能しながら味わうフローズンダイキリは、格別でした
数あるバーの中でも、「エクスクルーシブエリア」と呼ばれる棟の最上階にあるインフィニティプールのバーは最高でした。私が行ったのは、宿泊していた「CASA ARTISTAS」棟のルーフトップバー。
プールサイドには、リクライニングチェアだけでなくベッドもあり、最上級のリラックスタイムを過ごせます
特定の部屋に泊まったゲストしか入ることのできない、エクスクルーシブなルーフトップバーは、提供されるカクテルも一味違う! ちょっとスペシャルなフローズンピニャコラーダとフローズンダイキリを堪能しました。ここでは他のレストランで提供しているタコスやハンバーガーもオーダーできるようです。
②PISCINA PRINCIPAL/メインプール内に位置するバー
この日はあいにくの曇天でしたが、晴れた日にはたくさんの人で賑わっています
メインとなるプールの中にあるバーは、どの部屋に泊まっている人も利用可能。プールサイドで寝転びながら楽しむもよし、プールに浸かり、海を眺めながら味わうもよし。みなさん、思い思いにカクテルやビール、ドリンクを楽しんでいました。
ホテル内を回遊する際にハブとなる場所にあるので、サクッと飲みたいときによく立ち寄っていました
バーでゲットしたカクテルと共にビーチへ!
青い空に、水色の海に、鮮やかなフローズンモヒート!これぞ南国!という景色です
そのほかに、プライベートビーチへ行く道すがらにも、バーがあります! 砂浜のエリアにはバーはないので、ビーチへ行く道中にカクテルをゲットするのが吉。
滞在中、特に気に入って飲んでいたカクテル3選。左から、パロマ、フローズンピニャコラーダ、ミチェラーダです!
ビーチに並ぶチェアに腰掛け、どこまでも続く青い海と青い空を眺めながら味わいます。リゾート地ならではの、現実逃避できる極楽時間でした……
この朝焼けと日の出を見にビーチまで行けるのも、魅力の一つでした
Hotel Xcaret Arteは途方もなく広く、5日間あっても到底回り切ることができませんでした。けれど、その満足感はお値段以上! どのお店の料理も美味しく、お腹も心もとっても満たされました。そして何より、カンクンの海と空と自然が美しすぎる! メキシコだけでなく、オールインクルーシブホテルにも魅了された今回の旅。次は別の国のオールインクルーシブホテルにも行ってみたいという野心がムクムクと生まれています。