2026.09.28

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰が描いたか知っていますか? 可愛いグッズも必見の【鈴木信太郎展】へ

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以前から、その可愛らしさに惹かれて気になっていた、学芸大学の洋菓子店「マッターホーン」のパッケージ。お菓子をいただいた後も、捨てるのをためらってしまうほど愛らしいイラストが印象的です。その絵を描いた、洋画家・鈴木信太郎の展覧会『カラフルパレット 鈴木信太郎』が、横浜のそごう美術館で開催されていると知り足を運びました。

横浜・そごう美術館で開催中。『カラフルパレット 鈴木信太郎』

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰がの画像_1

そごう美術館を訪れたのは、今回が初めて。そごう横浜店の中にある美術館ということもあり、ふらりと立ち寄れる規模を想像していたのですが、画家としての歩みや、「色」に着目し構成された展示、静物画や風景画、おなじみの人形を描いた作品から、本の挿絵やパッケージの仕事まで、見応えのある展示内容。ミュージアムショップも充実していて、気づけば2時間弱滞在していました。この日は混雑もなく、一点一点、静かに作品と向き合えたのもうれしかったです。

明るく豊かな色づかいを得意とした「色彩家」、鈴木信太郎

鈴木信太郎の絵が描かれた学芸大学マッターホーンのクッキー缶

マッターホーンのクッキー缶。鮮やかなローズピンクのパッケージには、花を手にした女性の姿が描かれています。滋味深い味わいとレトロ可愛いパッケージが見事にマッチしているんですよね

1895年に東京・八王子に生まれ、風景画や静物画をはじめ、装丁や挿絵、パッケージデザインまで幅広く手がけた鈴木信太郎。豊かな色彩表現から「色彩家」とも称された画家です。その言葉を、会場に足を踏み入れた瞬間から強く実感しました。鮮やかな色を大胆に重ねながらも、さまざまな色合いがひとつの画面の中で調和し、どこかあたたかな空気をまとっています。
中でも私が見入ってしまったのが、風景画。印象に残ったのは、木々や草花を描き出す「緑」の表現でした。ひと言で緑といっても、その色合いは実に豊か。作品の前に立っていると、草木の匂いやその土地の空気までこちらに届いてきそうなほど、生き生きとしています。
鈴木信太郎は、心惹かれる土地へ出かけ、その風景を描いたといいます。旅をするように場所と出合い、そこで感じたものを絵にしていく。そんな自由な制作のあり方にも惹かれました。

なつかしい風景との思いがけない再会

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰がの画像_3

『越後の海』のポストカード。新潟県柏崎の崖の上から、佐渡の方面を描いた作品です

展示を見ていると、思いがけず個人的にうれしい出合いも。私の地元、新潟を訪れて海を描いた作品があったんです。

自分にとっては見慣れた土地の風景が、鈴木信太郎さんの手にかかると、こんなにもやさしく、あたたかな絵になる。そのことがなんだかうれしく、しばらく作品の前から離れられませんでした。普段何気なく見ている景色にも、本当はたくさんの色や温度がある。会場を出た後は、いつもの街の木々や空まで、少し違って見えてくるようでした。

絵画作品だけでなく、装丁や挿絵、パッケージなどの仕事を見られるのも本展の楽しさ。おなじみのマッターホーンはもちろん、西荻窪の老舗フランス料理・洋菓子店「こけし屋」や、「神田志乃多寿司」のパッケージなども展示されていました。額装された絵画とはまた違い、暮らしの中に溶け込むパッケージは、ぐっと愛らしく親しみやすい表情に見えます。その印象の変化を見比べられるのも面白いところです。

ミュージアムショップも充実! 展覧会の余韻を持ち帰る

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰がの画像_4

タオルハンカチは726円。2体の人形が描かれています

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰がの画像_5

最後はもちろん、ミュージアムショップへ。私は、特に印象深かった作品のポストカードと、モデルに気を使う性質で、人物画をほとんど残さなかった鈴木信太郎さんが好んで描いたという人形の絵が描かれたハンドタオルを購入しました。展覧会の余韻を、日常に持ち帰って楽しめるのもミュージアムショップならではですよね。

洋菓子店「マッターホーン」の包装紙、誰がの画像_6

ポストカードは1枚198円

どこか懐かしく、ほっとするようなあたたかい気持ちになれる展覧会。10月12日まで開催中なので、ぜひ皆さんも足を運んでみてください。

カラフルパレット 鈴木信太郎
カラフルパレット 鈴木信太郎

会期: 〜10月12日(月)

開館時間: 10:00~20:00
※入館は閉館の30分前まで
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更の可能性があります
休館日: 会期中無休
入館料: 一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料
※( )内は、前売の料金

エディターABEプロフィール画像
エディターABE

ジュエリーとファッション担当。ミニマリストを目指すも、新譜のレコードを収集しがち。

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