【ジル サンダー】の新作香水。日常から“トリップ”できる紅茶の香り #深夜のこっそり話 #2172

久しぶりに心惹かれるフレグランスに出合ってしまいました。ジル サンダーから今年1月に発売された新作フレグランス「オルファクトリー シリーズ 1」です。気に入ったものは何でも長く愛用する方で、新しいものをトライするときは慎重派。そんな私には珍しく、気がつけば購入に至っていたほど魅力的な香りでした。

久しぶりに心惹かれるフレグランスに出合ってしまいました。ジル サンダーから今年1月に発売された新作フレグランス「オルファクトリー シリーズ 1」です。気に入ったものは何でも長く愛用する方で、新しいものをトライするときは慎重派。そんな私には珍しく、気がつけば購入に至っていたほど魅力的な香りでした。

ブランドの哲学を表現したフレグランスコレクション

JIL SANDER ジルサンダー フレグランス 香水
Jil Sander Black Tea 100 ml ¥43,780

「オルファクトリー シリーズ 1」から展開されているのは、植物学とテクノロジーを融合させた6種類の香り。ジル サンダーといえば先日、クリエイティブ・ディレクター、ルーシー&ルーク・メイヤーの退任が発表されましたが、この二人の指揮のもと、世界で活躍する5人の調香師によってデザインされたフレグランスです。いずれもブランドのデザインコードを表現したミニマルでユニセックスな調香がベースになっています。

ミニマルでユニセックス、個性豊かな6種の香り

JIL SANDER ジルサンダー フレグランス 香水 ブラックティー
すべての香りに配合されているアルデヒドが、天然香料を最大限引き立てています

何気なくショップに足を運んで商品を眺めていると、スタッフの方がすべての香りを紹介してくださり、もう夢中に。キーノートがストレートに広がりながらも、複雑で表情豊かなニュアンスが追いかけてきて何とも言えない余韻に包まれます。「リーフ」は、採れたてのブラッククリムトマト、果実やグリーンを感じる陽気で瑞々しい香り。蜂蜜の甘さを秘めた安心感のあるフローラルノートが特徴の「ミエル」。挽きたてのコーヒーの香りに包まれる幸福感がたまらない「コーヒー」。そして、ルーシー&ルーク・メイヤーが来日して初めて食べた松茸がヒントになった(?)という「アース」や、暖炉のそばで乾く洗濯物を思い浮かべながら作ったという「スモーク」。日常のワンシーンを香りに閉じ込めてしまうセンスにも心つかまれました。

ジル サンダー流、お茶の香りとは?

JIL SANDER ジルサンダー フレグランス 香水 お茶 紅茶 ブラックティー
センシュアルで複雑な印象のアンバースパイシーノート

そして私が選んだのは、「ブラック ティー」。その名の通り、ブラックティーがベースノートのティーフレグランスで、ラプサンスーチョンという中国紅茶をイメージしたんだとか。ラプサンスーチョンは、中国紅茶の中でも古くから生産され、スモーキーな香りが特徴的な紅茶。やさしく温かみのあるベースノートに、スリランカ産のシナモンと中国産のキンモクセイによるスパイシーでウッディなアクセントと、ブラックレザーのスモーキーな深みが加わった、ひとクセある感じがたまりません。深みはあるけれど、それぞれが調和していて軽やか。どこかつかみどころのない自由なムードも漂い、ワンプッシュでどこかへ旅に出たくなるような、非日常へ誘ってくれる存在です。

ぬくもりを感じる美しい佇まいのガラスボトル

JIL SANDER ジルサンダー フレグランス 香水 ボトル フォルマファンタズマ
ガラスの自然なゆがみも味わい深い......

そしてこのボトルの美しさといったら。デザインスタジオ「フォルマファンタズマ」とのコラボレーションによるもので、伝統的なガラス製造の職人技術を駆使した美しい造形が目を引きます。底面のガラスの輪郭が一つ一つ異なり、唯一無二のボトルというのも特別感があり愛着がわくポイントです。白いアルミ製のキャップは、容器にかぶせて日光や照明からフレグランスを守ってくれるもの。洗練されたインテリアのように、このボトルが静かにちょこんと棚の上で佇んでいる姿も愛らしいんですよね。視界に入るたびに気分があがります。


とある雨の日にひと吹きまとって出かけたら、視界がどんより曇っていても心は晴れやかで、足取りも軽くなりました。6種すべての香りがセットになったミニチュア コレクションも展開されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

今回紹介した商品はこちら!

ブランド名:ジル サンダー
商品名:オルファクトリー シリーズ 1 ブラック ティー 
容量:100mL
価格:¥43,780

エディターABEプロフィール画像
エディターABE

ジュエリーとファッション担当。ミニマリストを目指すも、新譜のレコードを収集しがち。

記事一覧を見る