【イソップ】のフレグランスで自分を癒し、心を整える#深夜のこっそり話 #1620

私のフレグランス経歴を遡ると、どうも100%納得して購入に至ったものがない。これだ!という印象的な香りが見つかった記憶もあまりありません。フレグランスに対して「もう、なんでもいいか……」と、なりかけていた私に一筋の光が。【イソップ】のイーディシス オードパルファムとの出合いがありました。

イソップのフレグランス
イーディシス オードパルファム 50ml ¥21,450

端的に、香りが本当に好みです。トップノートには弾けるようなプチグレン、ブラックペッパー、ほのかにフローラルが香り、ミドルノートではフランキンセンスやクミン、シダーの香りがゆったりと漂ってきます。ラストノートへの移ろいも素敵な奏。優しく温かな膜に包まれながらも、スパイシーな刺激が心地よく鼻をくすぐってくるようです。ウッディベースにスパイシーさが乗った、女性らしくも芯の強さを感じさせる香りです。

この香りをクリエイションした、バーナベ・フィリオン氏のインタビューを読みながら、彼が思い描いた“ナルキッソス”神話のイメージに想いを馳せました。確かに植物の有機的な香りだけでなく、ナルキッソスが覗き込んだという泉から着想した、メタリックな鋭さを持った鏡の輝きも感じられる気がします。

ちなみに、バーナベ氏は近々京都とパリの2拠点生活を始めるそうです。彼の日本での暮らしが香りにどんなインスピレーションをもたらすのか、今後が楽しみですね。

イソップのフレグランス
アイコニックなルックスのフレグランスが次々とリリースされる中で、潔いシンプルなボトルにも惹かれました。

フレグランスは、自分の印象を左右させる身だしなみアイテム。そう思い、ひとつのエチケットとして香りをまとっていた私。また、多くの香りがなんだか単調なように感じ、“香りを塗布している”という感覚でした。しかし、初めてイーディシスを香った時、フレグランスをまとうことは自分の癒しとなり、精神を整える行為でもあるという気付きがありました。ただ塗ったのではなく、“染み入っていく”感覚です。知覚の奥深くにまで響くこの香り、ただ者ではありません!

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エディターTAJIKA

新米エディター。危険ギリギリのラインを攻めた海外一人旅が好き。最近はスパイス料理に沼ってしまい、口内に刺激を求める日々です。

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