女優の笑顔も引き出した絶品スイーツ、和久傳の「れんこん菓子 西湖」 #深夜のこっそり話 #1748

汗ばむ日もあればジメジメした日もあって、梅雨が近づいてくるのを感じる今日この頃。おやつもひんやり、さっぱりしたものを食べたくなりませんか? 気を抜くとついジャンク方向に走ってしまう私ですが、自信をもっておすすめできるおやつがあるので、ぜひ紹介させてください。ご存じの方もいると思いますが、それは京都の料亭・和久傳の「れんこん菓子 西湖(せいこ)」。蓮粉(蓮根のでんぷん)と和三盆糖を練り上げ笹の葉で包んだ生菓子で、少し粽を思わせるようなルックスです。

和久傳の「れんこん菓子 西湖」パッケージ
5本入りから45本入り(!)までありますが、店頭では単品でも購入可能。5本入りで1,836円。

いただきものとして初めて食べた時、もっちり&つるっとした食感と和三盆糖の優しい甘味、そしてほのかな笹の香りにすっかり虜となり、以来、“間違いない”手土産として愛用しています(もちろんついでに自分用も!)。以前、撮影の差し入れを選ぶ局面があり、モデルを務めてくださる人気俳優の方が和菓子がお好きだと知っていたので、「西湖」なら喜んでもらえるはず、とお持ちした際も(おそらく)ヒット! 休憩時間に「初めて食べました。おいしいー!」ととっても素敵な笑顔をいただきました。

和久傳の「れんこん菓子 西湖」を開封したところ
形状が柔らかくて写真を撮るのが難しい(泣)。粽や笹だんごと違い、笹紐はゆるりと巻かれています。京都の工房で手仕事で作られているのだとか。

おいしければよい、とこれまで細かいことは気にしていませんでしたが、せっかくご紹介するので名前や誕生のいきさつについても調べてみました。「西湖」の由来は、中国・杭州の景勝地から。蓮の花が咲き誇る美しい湖だそうで、蓮根を使用した繊細なお菓子にはぴったりのネーミングです。夏場、和久傳で料理の締めくくりに出していた生菓子が話題となり、材料や調合を試行錯誤しながら単品として販売できる形を工夫してたどり着いたのが、2枚の笹の葉に包まれたこの形なのだそう。今度誰かに直接お渡しする時には、そんなストーリーもお伝えしてみようかな。

和久傳の「れんこん菓子 西湖」紙箱
紙箱には、数ある花の中で蓮を最も愛した中国北宋時代の儒学者・周敦頤の「愛蓮説」が記されています。

一年中購入できるものの、冷やして食べるお菓子であることと、笹に包まれた青々としたビジュアルから、やはりこれくらいの季節にぴったりだと思います。

和久傳の「ささのか菓子 希水」
こちらは「ささのか菓子 希水」。

今回は、8月までの期間限定で形状は似ているけれど、笹とオオバコを原料にリンゴの香りをつけた「ささのか菓子 希水」も一緒に購入しました。「西湖」よりしっかりした食感&すっきりした口当たりで、こちらも美味です♡ オンラインショップでも購入できるので、気になる方はぜひ味わってみてください!

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エディターMATSUE

モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。

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