こっちのMEXICO 66は防水だぞ 【オニツカタイガー】のゴアテックススニーカーを買ってみた #深夜のこっそり話 #1954

もうすぐ梅雨がやってきますね。ここのところ外出の機会も増えたので、レインシーズンに備え足もとを見直すことにしました。膝丈のレインブーツ(後述)やフェス用に買ったハイキングシューズ、そして防水のポンチョなど、激しい雨をガードする術はあるものの、もうちょっと気軽に雨対策がしたい。いろいろリサーチを重ねたのですが、最終的に選んだのはオニツカタイガー「メキシコ 66 SD(MEXICO 66 SD)」のゴアテックス搭載モデルです。

定番「メキシコ 66」のアップデートモデル

オニツカタイガー メキシコ 66 SD ゴアテックス搭載モデル
メキシコ 66 SD ¥26,400

トレンドがどうあろうとも、私は今までもたぶんこれからもクラシックなフォルムのスニーカーが好き。そしてシューズ全般、俯瞰で見るシルエットと横顔のどちらも大事だと思っていて、そこに満足できないと購入には至りません。定番モデルの「メキシコ 66」は持っているので(かなり年季が入っていますが…)、その点は試着前から安心でした。

メキシコ SD ゴアテックス搭載モデルのヒール部分
メキシコ 66の特徴であるクロスパーツとTigerのヒールフラップも健在

カラー展開はなく、1色のみ。アッパーのカラーはグラファイトグレー、アイコニックなストライプはキャリアグレーと記載されていました。肉眼で見ても、限りなく黒に近いグレーといった感じです。リサーチ中、撥水加工を施したオールホワイトの「メキシコ 66」も見かけましたが、雨に強くはないものの白いスニーカーはいくつか持っているので、今回のショッピングでは見送っています。

気になるのが「SD」の部分。オリジナルと何が違うのかといえば、ソールが厚い。そして細いシューレースを採用しています。不勉強でしたが、創業者の生誕100周年を記念して誕生したシリーズなのだとか。さらにゴアテックスモデルは、シュータンが少し長いようです。なお、ショップスタッフの方に「SDって何ですか?」と聞いてみたら、「スーパーデラックス」と返ってきました。なるほど! ちなみにSDよりさらにソールの厚い「SD PF」や、日本製の丁寧なつくりの「GDX」というシリーズもあるようです。

サイズ感や履き心地は?

オニツカタイガー メキシコ 66 SD ゴアテックス搭載モデルを着用したところ
外で履いてみると少し青みも感じます

メキシコ 66といえば、細くて薄いシルエットが魅力! そんなわけでサイズ合わせは足の横幅で、とされていますが、実寸で足のサイズ25cm未満くらいの私の場合は25cmがジャストという感じでした。実は、手持ちのメキシコ 66を履いていた時にゲリラ豪雨に見舞われ足もとがビショビショになってしまったこともありつつ、このモデルは表面は柔らかなレザーながら、内部にゴアテックスファブリクスが仕込まれているため安心!そのため肌にあたる感触は少ししっかりしていますが、半日履いていたら足になじんだので、快適に履けそうです。

そして気になるソール。少し厚くなったとはいえ基本的に街履きスニーカーなので、長時間歩き回る時にわざわざ履く必要はないかな、と思っていますが、ソールのクッション性や反発性が気持ちアップし、メキシコ 66ならではの地面を足で掴むような感覚(!?)が軽減されました。

あと細かいことを言えば、最初に「気軽な」雨対策と書きましたが、ここも重要。レインブーツやハイキングシューズは履いて外に出ること自体にちょっと気合いが必要だけれど、メキシコ66は履き口が柔らかくするっと足を入れられて、ズボラな私には履きやすいんです! 地味ながら大事な購入ポイントになった気がします。

サンローランのラバーレインブーツ
_大雨の日にはやっぱりレインブーツ! スマートなデザインが気に入って頼りにしているサンローランのものですが、人間の足って対称的ではないようで、いつも左足の甲が引っかかって抜けなくなり、部屋に入るのに数分かかることもあります(泣)

そもそも「メキシコ 66」とは?

メキシコ 66とメキシコ 66 SD ゴアテックス搭載モデル
だいぶくたびれている先輩(メキシコ 66)と、新入り(メキシコ 66 SD)

今年でなんと創業75周年を迎えるオニツカタイガーですが、メキシコ 66は1961年に発売されたトレーニングシューズ「リンバーアップ」と、オニツカタイガーストライプを初めて採用したモデルのひとつ「リンバー」のデザインを掛け合わせ、2000年代初頭に誕生。映画『キル・ビル』でオニツカタイガーが世界的に注目されたこともあり(ユマ・サーマンが着用したのは「タイチ」というモデル)、ブランドの代名詞的な存在として国内外にじわじわと浸透していきます。

かく言う私は『キル・ビル』未見でして…、レトロクラシックなデザインとゴールド×ブラックのカラーリングに惹かれてメキシコ 66を手に入れたのですが、オーセンティックなたたずまいがベースだからこその多彩なカラーバリエーション、さまざまなアップデートモデルの展開も特徴。2023年には、サボテン由来の素材を用いた「メキシコ 66 カクトフル」シリーズが発表され、革新性はもちろんパステル調のカラーパレットも話題になりました。

そんなわけで、梅雨の相棒探しは無事に完了。未だこの時期を気持ちよく過ごすコツにたどり着けませんが、憂鬱さから少しは解放された気がします!

ちなみにこのシューズはオニツカの表参道店で購入したのですが、平日にも関わらず店内は大混雑! メキシコ 66、今は特にシルバーが激売れしてるんだそうですよ。

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エディターMATSUE

モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。

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