【映画のパンフレットを買う】習慣はじめました! #深夜のこっそり話 #2030

今年は『デューン 砂の惑星 PART2』にはじまり、『オッペンハイマー』、『チャレンジャーズ』など、楽しみにしていた映画が立て続けに公開されて、映画欲が抜群に満たされています。そこそこ映画好きの私ですが、今年決意したことがあります。それは、鑑賞した作品すべてのパンフレットを買うこと。この決意に至った理由と購入してみてよかったことをご紹介させてください。

パンフレットを購入するまで

デューン オッペンハイマー パンフレット
とても読み応えがあった『デューン』のパンフレット。『オッペンハイマー』は何といってもキリアン・マーフィー。眼福

もともとミーハー気質なので、気になる映画はとにかく公開したら早めに観に行くようにしているのですが(同じ映画を観た人と感想を言い合ったり、楽しめる期間が長くなるため結果的にお得!)、忙しいと映画館に行っても余韻に浸る間もなく、ただただ作品を消費してしまっていることがあると気づきました……。

それでは本末転倒だ!と、パンフレットを買って、鑑賞後に作品をじっくり振り返る時間を作ることにしたんです。まだ半年ちょっとですが、想像以上にリターンが大きく、私にはとても合っている気がしています。映画鑑賞後、気持ちが高揚して居ても立っても居られない……そんな気持ちを落ち着かせながら、パンフレットを求めてレジに並びます。映画館ってどこか日常の世界と切り離された神聖な空間だと思うのですが、その一部を持って帰れるというのもささやかな喜びです。自宅まで読むのを待ちきれずに、電車で読んだりしてしまうことも。

パンフレットを読む醍醐味

チャレンジャーズ 映画 パンフレット
『チャレンジャーズ』のパンフレット。今年は間違いなくゼンデイヤの年! 生まれ変わったらテニスプレイヤーになりたい

映画のパンフレットといっても作品によって構成はさまざまですが、監督や演者の貴重なインタビューはもちろんのこと、印象的なシーンが贅沢にプリントされているのもグッときます。そういえば、もともとパンフレットは好きで、幼少期に『スター・ウォーズ』のパドメ・アミダラが着用した衣装のデザイン画に魅入っていたことも思い出しました。そして、職業柄(?)、舞台裏に興味があることにも改めて気がつきました。それぞれの作り手の方が監督からどんなオーダーを受けて、それをどういう意図で、どんな形で表現したのか知ることができるインタビューやプロダクションノートは、パンフレットならではの楽しみなのではと思います。きっと、自ら気になったことはピンポイントでネットでも調べられると思うのですが、点ではなく俯瞰で見ることができるのが紙媒体のよいところですよね。そして、私の場合は、記憶喪失を疑うくらい、忘れっぽい性格ということもあり、目に見える形で手もとに保管できるというのもすごく大切なこと。忘れてもまたすぐ手に取って読み返せばよいのですから!

これからも続けるぞ!パンフレット購入習慣

夜明けのすべて パンフレット
三宅唱監督『夜明けのすべて』。生きづらい世の中だけど大丈夫、居場所はあるし作れる、と思わせてくれる優しい映画でした

すでに当たり前のようにパンフレットを購入している方には、いまさら何を……と思われてしまうかもしれないのですが、少しでも興味が湧いた方は次回の映画鑑賞時にぜひ一度購入してみてください。新たな発見があることはもちろん、作品への思い入れも変わってくるはずです。

濱口竜介監督『悪は存在しない』 パンフレット
濱口竜介監督『悪は存在しない』。決意表明の有無に関わらず、買わずにはいられなかったと思います。しかし、知りたかったことは書かれていなかった……それもまたよいのですよね
アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』
アキ・カウリスマキ監督『枯れ葉』。さまざまな紙質を使用していて装丁にこだわりが感じられる一冊。劇中に登場したジム・ジャームッシュ監督のゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』のパンフレットも特別に販売されていて、思い入れのある映画だったため一緒に購入

年末などの節目に、今年購入したパンフレットを振り返って読んでみるのも楽しそうです。今月も続々話題作が公開されているので、映画を堪能しながらパンフレットの購入習慣も続けていきたいと思います。

エディターABEプロフィール画像
エディターABE

ジュエリーとファッション担当。ミニマリストを目指すも、新譜のレコードを収集しがち。

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