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香りの力でLucky me!
メゾン クリスチャン ディオール ラッキー
meets UTA
人生には、見えない“何か”に背中を押される瞬間がある。大切なものとひたむきに向き合ったときに訪れるその幸運を、この柔らかな香りにのせて強くたぐり寄せることができたなら―。モデル・UTAの生き様は、フレグランスをバディにラッキーさえも自らの手で掴み取れると証明してくれる。
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モデルとして、バスケットボーラーとして、今を生きる24歳として。「LUCKY」というフレグランスとの出合いがUTAの心にもたらした想い。香りを通して見えてくる、彼の目に映る世界を追う。
Scene 01
RUNWAY
「フレグランスとは、自分の内面に寄り添って自信をくれるもの」と話すUTAさん。4年前、現地でのオーディションを勝ち抜いて初めてパリコレのランウェイに立った日も、傍にはいつもの香りがあった。「仕事でも、プライベートでも。新しいチャレンジに立ち向かうときは、香りの持つエネルギーに後押しされてきました。この『LUCKY』は名前に象徴されるとおり、身にまとった瞬間から幸運が舞い込んでくるような高揚感がある。ほのかな甘さとフレッシュな爽やかさを併せ持った香りで、幅広いシーンにマッチしそうなのもいいですね」。
実はコレクションデビューの約5ヶ月後、UTAさんは東京で行われたDIOR初のメンズ プレフォール コレクションを現地で目撃している。その際にモデルとして大きな影響を受けたのだという。「まず日本でディオールのように伝統あるメゾンが大規模なショーを開催することに驚きましたし、そのランウェイに同世代の友人のモデルたちも出演していたんですね。自分はまだ駆け出しだったので、早くこういう舞台に立ちたいと強烈なモチベーションが湧きました。そうして挑んだ次の年のパリコレではすごくいい結果を残せた。ショーの前には目を閉じてフレグランスをまとい、大きく深呼吸するという習慣を今も続けています。オフからオンへとモードを切り替えるために。そして何より、嗅覚に訴えかける香りは視覚的なファッションの世界に奥行きをもたらしてくれる。服に込められたパワーを呼び覚ますものだと信じているので」。
Scene 02
MUSIC
「初めて『LUCKY』の香りを嗅いだとき、自然と頭に浮かんだ曲があるんです」。そう言ってUTAさんが差し出したスマートフォンの画面には、カナダ出身のラッパー・Drakeの『Falling Back』が映し出されていた。「歌詞の内容は挑発的ですが、この曲のリズムにのっていると自ら運を掴み取れそうな気になってくる。そこでさらにフレグランスの力を借りたらすごいんじゃないかな」。UTAさんにとって音楽は香りと同様、感情をコントロールするのに不可欠なものなのだという。「バックステージでは早くランウェイを歩きたいという興奮をほどよい緊張感へと変えてくれる曲。スポーツの前にはより闘志を掻き立てるような曲を選ぶことが多いですね」。
部屋でその日の気分にぴったりの音楽を聴きながら自分のためだけに『LUCKY』をまとうのも、セルフセラピーとも呼びたい新しい香りの楽しみ方だ。ムッシュ ディオールのラッキーチャームから生まれたこのフレグランスにちなんで、UTAさんがもうひとつ見せてくれたものがある。「僕の名前は“雅樂”と書いて“うた”と読むのですが、何年か前にストリートでその漢字2文字の描き文字が売られているのを見かけて。美しいイラストのようでずっと印象に残っていて、のちにそれをヒントに自分の名前をモチーフにしたオーダーメイドのチェーンをつくったんです。今でも仕事のとき以外は肌身離さずつけている、香りや音楽と並ぶ大切なお守りですね」。
Scene 03
SPORTS
今も昔もスポーツの後は、すっきりとした香りのインバスアイテムで気分をリフレッシュしているという彼。実は、小学校5年生からバスケットボールをはじめ、高校時代は多くのアスリートを輩出するアメリカの『IMGアカデミー』へと留学。そのままアメリカで競技を続け、2017年には日本代表チームの強化合宿にも招集されている。「試合の直後にシャワーを浴びるのは、慣れ親しんだ香りに身を包んでいつもの自分を取り戻すためでもありますね。『LUCKY』のリキッドソープの優しい甘さはアグレッシブになった気持ちの切り替えに一役買ってくれそうです」。朝露に濡れた白い花々を思わせる調べは、アスリートの心をも癒す一服の清涼剤になる。
「試合のときはもっとも尊敬するプレイヤー、コービー・ブライアントモデルのシューズをよく履いています。そうすると彼のストイックな精神に感化されるようで、プレイヤーとしての闘争心が剥き出しになる。だからこそ、香りで自分自身をリセットするためのプロセスは欠かせません」。この日現場でスタッフの目を釘付けにしたのが、UTAさんの華麗なボールさばき。まるでボールが彼の一部になったかのように、フォトグラファーのリクエストに鮮やかに応えてゆく。「モデルとはまた別に、何かしらバスケに携われる仕事ができたらなと。表舞台じゃなくて裏方でもいい。たとえば得意な英語を活かして、日本と海外のバスケットボールシーンの架け橋になれたら嬉しいですね」。
Scene 04
LUCKY CHARM
『LUCKY』は純白のスズランの香り。幸運のシンボルとして、ムッシュ ディオールが生涯こよなく愛した花でもある。仕事場には、スズランの花をたやさなかったという逸話も有名だ。撮影のためにその小さなブーケを手渡すと、「子供の頃は母や妹の誕生日に道で摘んだ花をあげたこともありました」と回想していたUTAさん。芸能一家に生まれた類稀なルーツを持つ彼に、家族への想いを聞いた。「傍から見たら特殊な環境に思えるかもしれませんが、僕にとって家族はただの家族でしかない。中学校からスイスの寮で生活していたこともあり、そこにプレッシャーを感じずにいられたのはありがたいことでしたね。今ではこういう家庭に生まれたからこそ頂ける機会を最大限に活かして、自分のラックに変えてゆけたらと思っています」。
ディオールというメゾンを初めて意識したのもスイスの学校に通っていた頃。「当時のクラスメートがディオールのTシャツを着ているのを見て、漠然とハイクラスの人のための高級なものなんだろうなと。でもモデルになって改めてファッションを見つめ直したとき、その見方は大きく変わりました。どんな人のボディラインも美しく見せるよう計算された服は、むしろ普通の人とモードを繋ぐ存在なんですよね。このフレグランスにしてもそう。ムッシュ ディオールがインスピレーションを得たのが野に咲く小さなスズランだからこそきっと、世界中で愛されている。決して特別な日のためのものではなくて。なんでもない毎日に寄り添って誰の心にも小さな勇気をくれる、見えないアミュレットなんです」。
Scene 05
TRIP
「個人的にも職業的にも、昔から旅をする機会はすごく多いですね。元々乾燥肌なので、ヨーロッパなど空気の乾いた国に滞在するときは、フェイスパックやボディ用のローションは必ず持っていきます。バスルームを出たら全身をすかさず保湿しないと、肌がパリパリになってしまうので。今まで行った都市の中で、一番思い入れがあるのはやはりパリかな。モデルとしてのスタート地点という印象が鮮明で、幼い頃に行った記憶の中のイメージは一新されました。様々な人種と文化、香りの入り混じる、不思議で面白い異空間のような場所。次に行くときは『LUCKY』をつけて、その空気に色を添えたいですね」。
(右から)約91%が自然由来成分で構成され、みずみずしい潤いが心地いい。全身に使っても重たい感じのしない、柔らかで繊細な香り立ち。メゾン クリスチャン ディオール ラッキー ハンド&ボディ ローション(350ml)¥11,550・肌に必要な水分や油分を守りながら、香り高い濃密な泡でしっとりと洗い上げる。ハンドソープとして使っても。同 リキッド ソープ(350ml)¥8,250・ムッシュ ディオールのラッキーチャームであったスズラン、そしてあふれんばかりの純白の花々のほのかに甘く爽やかなアコード。時間が経っても香りが変化しないシングルノートで、つけたてのイノセンスがフレッシュに咲き誇る。同 フレグランス(250ml)¥45,100・ボディを洗うのに使えば、バスルームが幸せの芳香で満たされる。箱のままクローゼットに入れておき、服や下着に移るほのかな香りを楽しんでも。同 ソープ(100g)¥4,950・ベタつかない軽やかなタッチでいて肌を深く保湿し、しなやかな手触りへと導く。同 ボディ クリーム(150ml)¥13,750<すべて一部店舗限定発売>/パルファン・クリスチャン・ディオール
PROFILE
UTA(うた)
1997年、本木雅弘・内田也哉子夫妻の長男として生まれる。190cmという長身と端正な顔立ちはランウェイでも存在感を放ち、2018年のモデルデビュー直後から数々のショーに抜擢。翌年にはDIORのメンズ アーティスティック ディレクター、キム・ジョーンズ氏の足跡を振り返る写真集に登場した。他にも『i-D』や『ニューヨーク・タイムズ』のエディトリアル、アジア人で初めてイタリアの老舗ファッション誌『ロフィシェル・オム・イタリア』のカバーを飾るなど、世界を舞台に活躍の場を広げている。今もっとも注目されている24歳の表現者は、次なる目標のため演技の勉強にも余念がない。Instagramは@utauuuをチェック。
INFORMATION
メゾン クリスチャン ディオールの全店が
スズランの香りに
ムッシュ ディオールの唯一無二のラッキーチャーム、スズラン。彼のその花への愛は、グランヴィルの家の庭で過ごした幼い頃の幸せな記憶に起因する。幸運を願って自らのジャケットにスズランの花を忍ばせたり、ショーの成功を祈ってオートクチュール ドレスの裾にスズランの刺繍を縫いつけたり……。今回紹介しているフレグランス「LUCKY」は、それらの装いから薫り立つ柔らかな幸福感を具現化したもの。そして9月2日~11月2日の2カ月間、そのスズランの香りでメゾン クリスチャン ディオールの全店が彩られる。ホワイトフラワーの爽やかさの後ろから徐々に咲き誇り、気持ちをふわりと上向かせる白い小花の繊細な調べ。この機会に是非堪能して。
ディオール ビューティ 銀座/ハウス オブ ディオール ビューティ 表参道/ディオール ビューティ シブヤ/ディオール ビューティ うめだ阪急/日本橋高島屋/藤崎仙台/心斎橋大丸/神戸阪急にて取り扱いがあり。9月29日にはそごう横浜店にも新店舗がオープン予定。
パルファン・クリスチャン・ディオール
http://www.dior.com/
03-3239-0618
photography: Bungo Tsuchiya〈TRON〉 hair&make-up: yoboon styling: Yuto Inagaki〈TRON〉 model: UTA text&edit: Yukiko Ogawa edit: Naoko Yokomizo