中野明海さん認定! アイライナー・ジーニアスになる!

色選びと引き方で、目もとが変わる

「アイラインのアップデートの仕方がわからない」「なんとなく入れているけど、このやり方であってる?」――今さら誰にも聞けない悩みを抱えるビューティ・ラバーのために、中野明海さんがアイライナーマスタークラスを開講。これさえ押さえておけば、旬のまなざしはすぐそこに!

ブラウス¥32,000/ヴェルメイユ パー イエナ名古屋ラシック店(リュンヌ) ピアス¥10,000/ジェムプロジェクター(マンデーエディション)

何げないのになぜか視線がそらせない彼女の瞳。じっと目をこらしてみても、その不思議な魅力の秘密はわからない。それこそが、大人の女性におけるアイラインのベストアンサー。 その人の一部のようにナチュラルなのに、確実にまなざしを印象的に魅せるひと筋のブラウン。私たちのニューベーシックとなりうるそんなアイラインの引き方を、次のセクションで徹底解説。

大人のための"ちょうどいい"アイライン講座

やりすぎてイタイ感じにはなりたくないけれど、目もとがボンヤリするのも嫌……。そんな今の私たちにしっくりくる、大人のニューベーシックなアイラインの入れ方を完全レクチャー。

1. まずはまつ毛をゆるやかにカールアップ。バチッと上げすぎは厳禁!

「最初にまつ毛を上げておけば粘膜の隙間がハッキリ見えて、インラインを引くときにもれなく埋められますよ」と中野さん。ビューラーはまつ毛の根元だけはやや強めに、あとは軽い力で毛先まで小刻みにかけるのがコツ。肩の力の抜けたゆるやかなカール感で今の気分を演出する。

(左)手首を返してまつ毛を90°に上げるようなやり方は、今の時代にはトゥーマッチ! ただしまぶたが極端に重たい人やはっきりした男顔の人はこれくらい上げてもよい場合もあるので、ほどよいさじ加減を追求してみて。(右)カール感の調整が苦手な人はホットビューラーを使う手も。ヒートパネル内蔵で根元に押し当てるだけで自然にまつ毛が上がる、中野さん監修のベストセラー。KOBAKO ホットアイラッシュカーラー¥3,000/貝印

2. インラインは鏡を下に置き、まつ毛の隙間の粘膜を埋めるように

「上げたまつ毛と黒目の間にできる"粘膜の隙間"を埋めるのがインラインの最大の役割。黒目を視覚的にサイズアップして、パッチリとしたまなざしを印象づけられます」。インラインを引くのが苦手な人は鏡を下に置き、逆の手でまぶたを軽く引き上げると楽々埋められるはず。

大人のスタンダードはブラウンのペンシル。 自分の瞳の色とベストマッチな色みを選んで。なめらかな描き心地や落ちにくさも絶対条件。アイライナー ペンシル ブラウンバニー¥2,500/ADDICTION BEAUTY

3. 黒目の上→目頭側→目尻側と様子を見つつ、粘膜をインラインで埋めてゆく

「粘膜にフルでインラインを入れると吸引力のある美人目に。ただし必ずしもすべて埋めなくてよいので、もっと抜けが欲しい場合には途中で止めてもOK。ツリ目の人は目頭側だけにインラインを入れて全体のシェイプを丸く見せるなど、目の形を補整することも」

4. 目のきわにアウトラインを引き、まなざしをドラマティックに際立たせる

「黒目を拡張するのがインラインなら、目そのものを拡張するのがアウトライン。目頭から目尻までは小刻みに入れていくと太さが自在に調整できます。目尻以降のラインは先に終着点を決め、目尻のラインとつなげるように内側に向かって引くと狙いどおりの長さに」

5. 目尻以降のラインは4㎜〜1㎝を目安に。マイベストな長さを見つけて

「1㎝と聞くと伸ばしすぎのように思えるけれど、瞳の色に合わせたブラウンペンシルを使えば想像以上にナチュラル。仮に長すぎても綿棒などで修正すればよいので、まずは感覚のままに描いてみることが大切。思わぬ長さが自分の魅力を引き出してくれますよ」

中野明海さん
日本のビューティシーンを牽引するヘア&メイクアップアーティスト。大人の可愛げとモード感を絶妙に融合した唯一無二の顔づくりは同業者にもファン多数。

SOURCE:SPUR 2018年4月号「アイライナー・ジーニアスになる!」
photography:Yuya Shimahara(model), Keisuke Hashiguchi(products) hair & make-up:Akemi Nakano〈air notes〉 styling:Saeko Sugai model:Akari Mimura illustration:Chiharu Nakamura edit:Yukiko Ogawa

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