顔にアートしちゃいなよ。PAINT ME COLORFUL

気分はペインター。まっさらなキャンバスに絵を描くような感覚で、メイクアップしてみたら――ルールなんて考えず、気の向くまま自由に、大胆にカラーをのせていく。メイクアップはいわば、ひとつのポップアートなのだから。

ポップな透明感を目もとにドローイング

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ハイネックトップス¥11,000(テラ)・ネックレス(上)¥16,000(ローラ ロンバルディ)・(下)¥38,000(ガブリエラ アルティガス)/シティショップ ブラ¥8,800/エディット フォールル(ベースレンジ) グローブ¥10,000/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア(ジョンストンズ)

絵の具を顔にのせてしまう。そんな気持ちでスカイブルーのアイカラーをワンストロークでざっとまぶたに。上に重ねるブルーのメタリックラインも、あえて適当にオン。この力の抜けたランダムさがセンスのよさを匂わせ、明るいブルーのレイヤードが清涼感あるまなざしを連れてくる。

MAKE-UP TIPS

スカイブルーのクリームカラー(・下段右から3番目)を平筆ブラシに取り、アイホールのくぼみあたりにブラシの質感を残しながらざっくりとラインを描く。中央あたりにポイントでフローズンブルー()のラインを重ねて奥行きをプラス。

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1 シルバーラメ入りのフローズンブルー。なめらかにのび、密着。植物オイル配合で肌へのやさしさも追求。リキッドアイライナー テリン¥2,300(限定品)/ラッシュジャパン 2 メタリックな輝きのライトブルー。筆の寝かせ具合で太さの調節も自在。フェノメン・アイズ・ライナー 06¥4,200/LVMHフレグランスブランズ(パルファム ジバンシイ) 3 絵の具感覚で使えるビビッドな発色が特徴。速乾性のあるクリームタイプでヨレにくいのも魅力。12フラッシュカラーケース¥13,500/メイクアップフォーエバー 4 爽やかなパステルブルー。コシのある大和匠筆を採用し思いどおりのラインが簡単に描ける。UZU アイオープニングライナー ライトブルー¥1,500/UZU BY FLOWFUSHI 5 軽いタッチで色がのるフェルトペンタイプ。濃密な発色が長時間持続。ディオールショウ オンステージ ライナー 351 ¥3,600/パルファン・クリスチャン・ディオール

鮮やかなグラフィックラインに着想を得て

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ベスト¥18,000/シティショップ(ソロトレ) ドレス¥48,000/エディット フォー ルル スカーフ¥2,100/スローブ イエナ 自由が丘店(スローブ イエナ) ピアス¥23,000/スタニングルアー 青山店(ソフィー ブハイ)

ブラックドレスにアーティな引っかかりを添えるのは、ライラックとライムグリーンのみずみずしくエネルギッシュなカラーアイライン。曲線と直線をミックスさせた動きのあるアシンメトリーなラインは、それだけで主役級の存在感を放ち、シンプルなスタイリングをモードに昇華する。

MAKE-UP TIPS

ライラック色のライナー()で左の上まぶたに波線を描き、反対側の下まぶたにはライムグリーンのライナー()で目尻側に3本線を描く。アイシャドウは使わず、左右異なるカラーのアイラインのみでシンプルに目もとを主張して。

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6 繊細なパールがきらめくフレッシュなライムグリーン。するする描け、にじみにも強い。ヴィセ アヴァン リップ&アイカラー ペンシル 002 ¥1,200(編集部調べ)/コーセー 7 ロマンティックなムードを添えるライラックカラー。コール・クチュール・ウォータープルーフ 06 ¥3,200/LVMHフレグランスブランズ(パルファム ジバンシイ) 8 ブラシに取って使用するクリーム状。こすれにも強い。あでやかなぶどう色。クリーミー アイカラー 200/アナ スイ コスメティックス 9 新緑のように、みずみずしくて力強いライトグリーン。同 900 各¥1,200/アナ スイ コスメティックス 10 まろやかなグリーン。重ね具合で発色が調整可能。ミラークールタッチ バー 05 ¥4,000/FIVEISM × THREE 11 フォギーに色づくパウダータイプのモスグリーンがイン。フィッティングオイルのおかげでつけ心地しっとり。コンスピキュアス ダブルアイズ 05 ¥6,000/Amplitude

パレットをまぶたにそのままうつしてみたら

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色とりどりの絵の具をチューブから出して白磁のパレットに置いていく。そのカラフルな世界観を目もとに再現したのがこちら。左右非対称に5色のアイシャドウをのせ、きれいになじませようとせずほどよい雑味も意識。そうすることで多色使いでもトゥーマッチにならず、軽やかさが生まれる。

MAKE-UP TIPS

12のパレットから好みのカラー(赤、オレンジ、青、緑、黄など)を選び、カラーパズルを完成させるようにブラシで少しずつ目まわりにオン。色をポンと置くような感覚でぼかさずのせるのがコツ。下まぶたの目頭側はカラーレスで抜け感を。

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12 マットやサテンなど質感の異なる16色をセット。彩度の高い美発色カラーが集結。UT シャドウ パレット 04 ¥2,900/ニックス プロフェッショナル メイクアップ 13 甘くならないくっきりとした発色のストロベリーピンク。マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ PK421/資生堂 14 “青いバカンス”というカラーネームがついたミルキーなエメラルドグリーン。同 GR162 各¥500/資生堂 15 コーラルがかったパッションオレンジ。ムラなく均一に発色。エレガンス クルーズ アイカラー プレイフル OR01/エレガンス コスメティックス 16 やや朱赤寄りのアクティブなレッド。絶妙なアクセントに。同 VI01 各¥1,800/エレガンス コスメティックス 17 シマーなロイヤルブルー。わずかにきらめき、濃厚な発色ながらどこか軽やか。プレスド アイシャドー S676/シュウ ウエムラ 18 目の覚めるようなマット質感のレモンイエロー。同 M330 各¥2,500(ケース込み)/シュウ ウエムラ

甘く見せない、バイカラーリップ

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ニットトップス¥40,000/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア(マイアミ) 中に着たボディスーツ¥24,000/チカ キサダ

ガーリーに転びがちなピンクモヘアのローゲージニット。何かエッジが足りないと思ったら、パープルとピンクのリップを左右に塗り分けて唇にひと工夫。全体のトーンは統一感があるのに口もとがキュッと引き締まる。単色リップだとマンネリになりがちなところに、グッと鮮度が加わる。

MAKE-UP TIPS

唇の2/3くらいに青みピンクのリップ(20)をなじませ、1/3はラベンダーパープル(23)を。くっきりとした発色のマットリップを使用し、ピンクと紫のように比較的トーンの近い色を組み合わせると、ちぐはぐ感が出ずうまくまとまる。

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19 コクのあるフューシャピンク。何もつけていないような軽いつけ心地ながら、鮮烈マットな発色を実現。タトワージュ クチュール 3 ¥4,300/イヴ・サンローラン・ボーテ 20 ルミナスマットな唇をもたらす青みピンク。するりとなめらかに広がる、やわらかな質感が絶妙。ルージュ アリュール ヴェルヴェット 44 ¥4,200/シャネル 21 独自のジェルを配合し、パサつきとは無縁。赤みを含んだフューシャピンク。リップスティック コンフォート マットフィット 02 ¥3,500/RMK Division 22 怖く見えずにほどよくなじむ、ライトトーンのパープル。高発色で素の唇の色もしっかりとカバー。リップスティック メン ラブ ミステリー ¥3,000/M・A・C 23 ピンクみを含んだラベンダーパープル。植物成分によるケア効果で、マットな質感のまま潤い唇をキープ。リップスティック 2987 ¥3,300/NARS JAPAN

SOURCE:SPUR 2020年1月号「PAINT ME COLORFUL」
photography: Osamu Yokonami (model), Kenichi Yoshida 〈No.2〉(products) make-up: Nao Yoshida hair: Takayuki Shibata 〈SIGNO〉 styling: Tomoko Kojima model: Jessika edit: Chie Yasu

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