100% Coverage / 100% Matte Finish
ハイファッショニスタのためのデジタル肌
隙のない、洗練肌に仕上げるためにはカバー力100%、マット質感100%を目指して。重さを感じさせず、それでいて緻密に加工を施したような肌が上級者の証し
まず押さえたいのはモードなファッションに似合う肌。抜け感肌よりも完璧に装うほうが逆におしゃれ。修正されたような肌で服とテンションをそろえて
スキンケア3 + ベース3でつくる理想肌
A シャバシャバ化粧水
「みずみずしいのに潤い満タン肌に。肌表面をベタつかせずに保水力をキープ」(小田切さん・以下同)
保水ヴェールを形成し、毛穴にダメージを与える汗からも肌を守る。
B.A ローション イマース(120㎖)¥13,200/ポーラ
B 毛穴引き締め美容液
「これは角質ケアをしながら肌表面をつるっと、キメも整えてくれるの。安心の低刺激設計よ」
古い角質をやさしくオフする。
エファクラ ピールケア セラム(30㎖)¥4,950/ラ ロッシュ ポゼ
C さらり乳液
「まろやかなミルクで水分は逃がさず、後肌はさらっと仕上げ。ベースメイクアップもヨレにくく」
自然由来の皮脂吸着パウダーを配合。
バウム オイルコントロール エマルジョン(100㎖)¥8,800(編集部調べ)/BAUM
D 毛穴カバー下地
「塗ったことを忘れるくらいの透明なジェル。毛穴をカバーし、驚くほどすべすべのシルク肌に」
肌の凹凸をフラットに整え、テカリも防止する。
ネス プライマー スフィア(28g)¥4,950/UGONESS Inc.
E マットなリキッドファンデーション
「薄膜&高カバーなセミマット肌が持続。こすれにも強く、マスクの着脱で落ちにくいのもポイント」
のびのよさとくずれにくさ抜群。
ゼン ウェア フルイド SPF25・PA++ 全18色(30㎖)¥6,600/コスメデコルテ
F サラサラルースパウダー
「マットフィニッシュにするので、仕上げのお粉は必須。白いパウダーなのに、肌にのせるとクリアに」
重ねるほどに透明感アップ。
ライトリフレクティングセッティングパウダー ルース N 02383(11g)¥5,500/NARS JAPAN
Make-up tips
1 Aのシャバシャバ化粧水、Bの毛穴引き締め美容液、Cのさらり乳液の順で肌を整えた後、ホットタオルで顔全体を軽く押さえる。スチーム効果でスキンケア成分をしっかり浸透させ、肌表面に残った余計な油分をオフするのが狙い
2 Dの毛穴カバー下地をなじませる。毛穴の開きが気になる部分は指でクルクルと擦り込むように塗布し、それ以外はすべらせるように。Eのマットなリキッドファンデーションを全顔で半プッシュ取り、指の腹でトントンと内側→外側、外側→内側と往復させて素早くなじませる。口まわりや鼻、目もとにもオン。顔だけ浮かないように、フェイスラインから内側2㎝には広げないのが鉄則
3 肌に対してスポンジを垂直に軽く押し当て、ファンデーションを密着させる
4 テカりやすい小鼻やTゾーンからスタートし、顔全体にFのサラサラルースパウダーを。このときブラシはあまり大きいものではなく小回りのきくチークブラシを使用し、薄く少しずつ塗布
50% Coverage / 20% Glowy Finish
涼やかなムードを知的にまとうフロスティ肌
カバー力50%、ツヤ20%で清潔感と透明感のあふれる肌に。バランスよく端正に整えられた肌は、トラスティなムードを出したいときにもぴった
媚びのない、クリーンな印象に仕上げたいときにこの肌はおすすめよ
A ふき取り化粧水
「肌を柔らかくほぐしながら、くすみの原因となるごわつきを取り除き、クリアでなめらかな肌に」
濁りのない生き生きとした肌へと導く。
NARSskinライトリフレクティング マルチアクション トリートメントローション(200㎖)¥4,510/NARS JAPAN
B 美白美容液
「濃密な美白&エイジングケア成分がたっぷり! スピーディに明るくハリのある肌へとアプローチ」
1回1本使い切りタイプ。
エクシア ブライトニング イマキュレート セラム(1.5㎖×28個)[医薬部外品]¥27,500/アルビオン
C ブライトニングジェルクリーム
「ほどよくライトなテクスチャーのクリームで、スキンケアのフィニッシュはぷるんと軽やかに」
乾燥によるくすみが気になる肌に。
センサイ AS イルミナティブクリーム(40㎖)[医薬部外品]¥22,000/カネボウ化粧品
D ブルーの化粧下地
「澄んだ透明感を演出するには、ブルーがベスト。白浮きせずに冴え冴えとした肌がかないます」
光の効果でスキントーンを明るく。
コントロールベイスe ブルー SPF25・PA++(20g)¥3,300/イプサ
E セミマットなファンデーション
「軽さとカバー力のバランスが絶妙。ツヤはハイライトで足すので、セミマット仕上げを選択」
素肌と一体化。
タンイドル ウルトラ ウェア スキンフィット メッシュクッション SPF40・PA++ 全5色¥8,250(ケース込み)/ランコム
F スティックハイライター
「狙ったパーツにのみ、ピンポイントでツヤをオン。濡れたような美しい輝きが持続します」
美容成分も贅沢に配合。
バイユア セラムフィット ボリューミング グロースティック¥2,090(3.8g)/Hamee
Make-up tips
1 Aのふき取り化粧水をコットンにたっぷりと含ませ、肌表面をなでるようにやさしくふき取る。潤いが足りないと感じたら、さらに化粧水を手かコットンに取り、肌にオン。しっかりと保湿する。その後、Bの美白美容液とCのブライトニングジェルクリームを重ねてスキンケアをフィニッシュ
2 Dのブルーの化粧下地をフェイスラインから1㎝の部分を除いた全顔に薄くのばしてくすみ感を払拭し、透明感の土台を仕込む。次にEのセミマットなファンデーションを指でトントンとのせる。このとき全顔にはのせず、目の下のクマや小鼻など色ムラの気になる部分を中心に。仕上げに付属のパフでパッティングして一体感をアップさせる。ファンデーションで全体を均一にカバーしないことで、軽さを残した仕上がりが完成
3 Fのスティックハイライターを指に取り、鼻根と目頭にチョンとなじませ、凛とした光で肌全体の透明感を際立たせる
30% Coverage / 40% Glowy Finish
恋するようなイノセンスを忍ばせてピンクみツヤヘルシー肌
湯上がりのような肌を手に入れるべく、カバー力は30%、質感はツヤ40%を意識。スキンケアと下地を主役に、カバーアイテムは引き算するのがコツ
僕が考える、甘さを抑えた絶妙な色気のある肌ってこういうこと
A とろみ系しっとり化粧水
「素肌がもっちりと潤う美容液級のローション。化粧水からツヤ肌を育むことができます」
バリア機能も強化。
マイクロ エッセンス ローション BF(200㎖)¥14,850/エスティ ローダー
B 高保湿美容液
「スッとなじむジェル状。乾燥はもちろん、小ジワやハリ・弾力不足の肌に悩む人にもイチ押し」
さまざまなエイジングサインにも働きかける。
セラム N°1 ドゥ シャネル(30㎖)¥13,200/シャネル
C さらり系クリーム
「こっくりなのに、後肌がベタつかない不思議な使用感。精油の香りにも心底癒やされます」
ゆらぎ肌もケア。
エミング クリーム R(25g)¥13,200/THREE
D ツヤ系ピンク下地
「みずみずしくのびて、繊細なツヤを放ちつつ足りない血色感もナチュラルに補ってくれるの」
エッセンス感覚で使えるテクスチャー。
イルミネイティング セラムプライマー UV 02 SPF40・PA+++(30㎖)¥3,520/ジルスチュアート ビューティ
E スティックコンシーラー
「ピタッとフィットして時間がたってもヨレたりせず、カバー力が持続。今季のヒットアイテム」
ハイカバーながら厚みを感じさせない仕上がり。
コレクチュールヴィサージュ n SPF25・PA+++ 全5色¥6,600/クレ・ド・ポー ボーテ
F 血色プレストパウダー
「仕上げのお粉も、ほんのりピンクトーンをセレクト。わずかな光沢を生む微粒子にうっとり」
肌なじみのいい4色。
パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・プレストパウダー No.3 ¥7,480/LVMHフレグランスブランズ
G "ブラシのおすすめ"
「毛が密集しすぎていないタイプが透け感ある肌づくりに重宝」。
#159S デュオ ファイバー ブラッシュ ブラシ¥6,710/M・A・C
Make-up tips
1 Aのとろみ系しっとり化粧水でコットンをヒタヒタにし、顔全体にパッティングしてから3枚に裂き、両頰と額にパック。3分ほどしたらBの高保湿美容液とCのさらり系クリームをなじませる。潤いをたっぷりと注入してから、ベタつきレスのクリームで肌表面をシールドするのがポイント
2 GのブラシでDのツヤ系ピンク下地を目まわりのゴーグルゾーンになじませる。毛と毛の間にほどよく隙間のあるブラシを使うことで、ラフさを残した仕上がりに。全顔をカバーせず、目もと〜頰のみにとどめることで素肌っぽさも強調
3 Eのスティックコンシーラーも同様にGのブラシに取り、小鼻、目の下、口まわりなど色ムラが気になる部分にサッとなじませる。コンシーラーは直接肌にのせず、ブラシでつけることで理想の薄さでフィットする。Fの血色プレストパウダーは付属のブラシでTゾーンにのみ、ヴェールをかぶせるようにひとはけする
SOURCE:SPUR 2022年6月号「理想のベースメイクはスキンケアから始まる 小田切ヒロのお肌デザイン研究所」
photography: Masaya Tanaka 〈TRON〉(model), Masaki Miyashita (product) make-up: Hiro Odagiri hair: Miho Emori 〈KiKi inc.〉 styling: Kotomi Shibahara (model), Takashi Imayoshi (product) model: MIRO illustration: Yurikov Kawahiro edit: Chie Yasui