香り─それは第一印象を決める要素でありつつ、モードラバーには欠かせない装いの仕上げともなるエッセンス。だからこそ「ここぞ」というときの香り選びには慎重になるもの。今回は5ブランドから主にメンズに向けて、「デート」「仕事」の具体的な2シーンに推したいフレグランスをセレクト。新たな自分の香り探しにも、パートナーに贈りたい香り選びにも役立てて。
シーン1【デート】:知人の紹介で、初対面の相手とランチデート。キメすぎずに、でも良い印象は残したい
【ル ラボ(LE LABO)】テ ノワール 29 オード パルファム
THÉ NOIRとは、フランス語でブラックティーの意味。その通り、落ち着いた香りがベースでありながら、ほんのりベルガモットやフィグの甘酸っぱさも感じさせる。第一印象はフレッシュで華やかだけれど、次第にどしっと構えた器の大きさや力強さも垣間見えるような、異なる二つの魅力が交差する香り。
【香調】
ブラックティーの葉、ベルガモット、フィグ、ベイリーフ、シダーウッド、ベチバー、ムスク
【おすすめのつけ方】
手首や耳の後ろなど脈打つところへ1プッシュ
ル ラボ(LE LABO)お客様相談室
0570-003-770
https://www.lelabofragrances.jp/
【ドルセー(D'ORSAY)】ダンディ オア ノット G.A.
スパイスが鼻腔をくすぐったと思いきや、気づいた時にはその奥からレザーの香りが顔を出す。とにかく粋な香りだけれど、ブラックティが醸し出すリラックス感で、“キメすぎていない”印象に。素敵な時間を過ごし、別れた後にもふと思い出してしまいそうなこの色気をまとって。
【香調】
ヘッド:グアテマラ産カルダモン、グレープフルーツ
ハート:ブラックティ、オレンジブロッサム
ベース:ヴァージニアシダー、インドネシアンパチュリ、レザーアコード
【おすすめのつけ方】
両手首に2プッシュ、服を着る前にウエストラインの素肌に
ドルセー(D’ORSAY)青山本店
03-6804-6017
https://dorsay.jp/
【フエギア 1833(FUEGUIA 1833)】Alma
涼しげで透明感もあり、瑞々しい。繊細かつ儚げな印象を持ち合わせながら、カモミール、ジャスミン、ローズマリーと、大地に根を張る野生植物の力強いエネルギーを宿した、内に秘める熱も伝わってくる香り。一歩踏み出したいとき、Almaの香りが力を貸してくれるはず。
【香調】
トニックノート:カモミール(Manzanilla de Mahón)
ドミナントノート:ジャスミン(Jazmín del País)
サブドミナントノート:ローズマリー(Romero)
【おすすめのつけ方】
足元に2プッシュ。自分自身へ活力を与えるために胸元に1プッシュ。背中にも1プッシュ
FUEGUIA 1833
03-3402-1833
https://fueguia.jp/
【コレクト(Colekt)】VOID
バジルの温かみをたたえたグリーンの香りで、クリーンな印象。そこにルバーブが重なることで、ほのかな甘さだけではない奥行きも感じさせる。針葉樹林の中での散歩を想起させる香りが清潔感とともに、悠然と構える大人の余裕を見せてくれる。
【香調】
トップノート:ルバーブ、ミント、ベルガモット、タンジェリン
ハートノート:バジル、カルダモン、クラリセージ、ラバンディン、ジュニパーベリー、オレンジブロッサム
ベースノート:グアイアックウッド、サイプレス、バルサムモミ
【おすすめのつけ方】
手首に2プッシュし、耳の後ろにつけて。デコルテにも2プッシュ
エドストローム オフィス
03-6427-5901
https://jp.colekt.com/
シーン2【仕事】:大切なプレゼンを控え、気合いを入れたいとき。会議室の中でも周りに不快感を与えず、自分自身も心が落ち着くような、お守り的香りをまといたい
【ル ラボ(LE LABO)】ベルガモット 22 オード パルファム
気持ちをリフレッシュしたいときにぴったり。グレープフルーツの瑞々しくもほろ苦い香りが中心で、癖が少なく万人受けするフレグランス。そのため、職場や大人数が集まる場所にも向いている。柑橘系の香りはピンからキリまで様々なものがあるけれど、さすがはル ラボ。爽やかなだけでなく、柔らかく品と奥行きのある、ここにしかないシトラスノート。
【香調】
グレープフルーツ、プチグレイン、アンバー、ベルガモット、ベチバー、シダー、ムスク
【おすすめのつけ方】
手首や耳の後ろなど脈打つところへ1プッシュ
ル ラボ(LE LABO)お客様相談室
0570-003-770
https://www.lelabofragrances.jp/
【ドルセー(D'ORSAY)】自分らしさ J.R.
清潔感のある穏やかなアロマが、自らの心を落ち着かせる。次第にウッディーでスパイシーな香りが顔を出し、爽やかなだけでない、大人の余裕も感じさせる。香りの名前にもあるように、どんな時も「自分らしさ」を忘れずにいさせてくれる。
【香調】
ヘッド:クレメンタイン、イタリアンベルガモット、カルダモン
ハート:スミレの葉、ライラック、アイリス、フレンチナルシスフラワー
ベース:サンダルウッド、シダー、ムスク、モス
【おすすめのつけ方】
両手首に2プッシュ、首の後ろに1プッシュ
ドルセー(D’ORSAY)青山本店
03-6804-6017
https://dorsay.jp/
【フエギア 1833(FUEGUIA 1833)】Indigo
爽やかで清涼感あふれるフレッシュな印象のこの香りは、自分自身のみならず周囲のメンバーにも活力を与えてくれそう。会議開始から少し時間が経ち緊張が解け始める頃、静かに弾けるサイダーのような新たな表情に変化。真面目さだけでなくほんの少しの茶目っ気もはらんだ香りは、清潔感と好印象が欲しいときにまといたい。
【香調】
トニックノート:インディゴフェラ(Indigofera)
ドミナントノート:パチョリ(Patchouli)
サブドミナントノート:シダーウッド(Cedarwood)
【おすすめのつけ方】
肩先、肘、膝など骨の出たところへ。最後に胸元に1プッシュも忘れずに
FUEGUIA 1833
03-3402-1833
https://fueguia.jp/
【イソップ(Aesop)】ミラセッティ
ペッパーとハーブが基調。木々が生い茂る広い大地に包まれているような、温かみのあるウッディな香り。大切なプレゼンを控えて心を落ち着かせたい時に、この香りをまとって目を閉じれば、きっと安心感を与えてくれるはず。コンセプトの一つにある「理想を追い求める人」というメッセージが背中を押してくれる。
【香調】
トップノート:ブラックペッパー・グリーンマテ・チリリーフ
ミドルノート:ラブダナム・アンブレット・ベンゾイン
ベースノート:ミルラ・シダー・紅藻
【おすすめのつけ方】
フレグランスを頭より上に向けサッとミストし、上から降ってくる香りを受ける
イソップ・ジャパン株式会社
03-6271-5605
https://www.aesop.com/jp/