ビューティへの熱がとどまるところを知らない日韓で業界のトップを走り続ける二人のアーティストが、肌から構築する最旬のルックを披露。各々の国で注目される美容を語り尽くすトークセッションにも注目
【小田切ヒロが提案】血色フォギー肌 ✕ メロウなピンクフェイス
この秋真っ先に取り入れていただきたいのが血色感がそれとなくにじむ＂チル & モード＂なフォギー肌。凹凸が気になる部分をピンポイントでカバーしたら、軽やかなクッションを薄くレイヤード。その上で気になる部分だけコンシーラーで補正。まぶたと唇に優しげなピンクのニュアンスを宿して。肌の柔らかさを引き立てれば、完璧よ。まなざしにジュエリーライクなきらめきを浮かべて肌の質感とのコントラストを楽しむのもポイント。（小田切ヒロ）
1 毛穴や肌の凹凸を整えて＂美素肌＂を仕込める画期的なプライマー。
プライム タイム オリジナル ポア（30㎖）￥4,620／ベアミネラル
2 上質な華やぎを忍ばせたローズベージュ。骨格まで引き立てる透けツヤカラー。
アイグロウジェム スキンシャドウ 12G￥2,970／コスメデコルテ
3 シャイニーなクリアホワイト。
ザ アイシャドウ プリズム Happy Tears ￥2,530／ADDICTION BEAUTY
4 素肌が美しいかのような仕上がり。美容液仕立てのオールインワンクッション。
シースルー ヴェール コンパクト 02 SPF25・PA++￥6,050（セット価格）／PAUL & JOE BEAUTE
5 シックなウォームシナモン色。なめらかで描きやすい。
プレシジョンリップライナー 9097 ￥3,300
6 艶めくダスティローズ。
アフターグロー センシュアルシャイン リップスティック 888 ￥4,400／NARS JAPAN
7 極薄ながらハイカバー。リッチなテクスチャーでどんなアラも瞬時になかったことに。
ジョルジオ アルマーニ パワーファブリック ＋ コンシーラー # 2 ￥5,500／アルマーニ ビューティ
8 ラディアントなライラックのチーク。シームレスに肌に溶け込む。
アフターグロー リキッドブラッシュ 02802 ￥4,620／NARS JAPAN
お気に入りファンデーション
PAUL & JOE シースルー ヴェールコンパクト
お顔の中心から外側に向かってポンポンポンと重ねるだけで素肌そのものがハイスペックな印象にスイッチ。薄づきなのに仕上がりの充足感は天下一品。
MAKE-UP TIPS
プライマー（1）を上まぶたと眉間から鼻全体、下まぶたの下になじませ、顔全体にクッション（4）を重ねる。鼻筋、下まぶたの下、鼻先と小鼻の脇、口角の下をコンシーラー（7）で補正。ライラックのチーク（8）を上まぶた全体と下まぶたのキワに引き、ローズベージュ（2）をアイホールに重ねる。シャイニーなホワイト（3）を黒目の上に。シナモンのペンシル（5）を上唇の輪郭をハミ出すように引き、唇全体にダスティローズ（6）を塗る。
【小田切ヒロが提案】シャープなツヤ肌 ✕ スモーキーアイ
トーンアッププライマーと、透明感ファンデーションで仕立てたグロウな肌にソフトマットなフェイスパウダーのヴェールをふわり。静寂さの中にどこか気品が潜む、ツヤを閉じ込めたベースが気分なの。ゴールドのハイライトをカスタムすることでお顔のシャープさを際立たせるのも重要。目もとには、輝きがドラマティックに変化する、玉虫色のアイカラーを。一見難しいスモーキーアイも、やわらかで洗練されたムードにアップデートよ！（小田切ヒロ）
9 独自の光フィルター効果でまるで磨き上げたかのようなツヤと圧倒的な透明感をスタンバイ。気になる色ムラやくすみを一掃。
フローレススキン グロウライザー SPF20・PA++（30ｇ）￥4,950／コスメデコルテ
10 ミュートなピンクベージュ系のトリオにシアーなブラックがアクセント。
ヴァティック アイパレット 08 ￥6,820／セルヴォーク
11 ハイライトのように光を集めて、リフトアップした立体感フェイスを表現。スキンケアした直後さながらのライブリーな印象を狙えるところも秀逸。
ザ ファンデーション リフトグロウ SPF20・PA++（30㎖）￥6,600〈9月1日発売〉／ADDICTION BEAUTY
12 ぬくもりを感じるゴールドをはらんだカーキの単色アイシャドウ。リュクスなまなざしに。
ヴァティック アイズ 22 ￥2,200／セルヴォーク
13 媚びないダークブラウン。サテンのようなテクスチャーならではの、軽やかさと抜け感をもたらす。
テクノサテン ジェル リップスティック 412 ￥3,960／SHISEIDO
14 化粧したてのフレッシュな肌をキープし、ソフトマットな質感にスイッチ。ナチュラルながらハイカバレッジ。
ソフトマット アドバンスト パーフェクティングパウダー 03122 ￥5,280／NARS JAPAN
15 上品なゴールドのきらめきで肌の仕上がりをランクアップ。
ソレイユ ドゥ フ ハイライター 01 ￥10,230／トム フォード ビューティ
お気に入りファンデーション
ADDICTION BEAUTY ザ ファンデーション リフトグロウ
肌の内からにじむような明るさを与えるグロウな仕上がり。みずみずしいテクスチャーが心地よく、軽やかなカバー力がこなれたムードを演出する一本。
MAKE-UP TIPS
ベース（9）を目尻から眉間を通って反対側の目尻まで山型に仕込み、リキッドファンデーション（11）を顔全体にタッピング塗り。フェイスブラシで肌を磨き上げるようにフェイスパウダー（14）を重ねる。チークボーンの高めの位置にゴールドの光（15）をまとって。目のインサイドを上下ともブラック（10・左上）で囲み、アイホールより広めと下まぶた全体にシャイニーなカーキ（12）をのせる。唇にはブラウン（13）をスマッジ塗り。
【イ・ミョンソンが提案】フレッシュ素肌風 ✕ ナチュラルなヘルシーフェイス
韓国のメイクアップというと、＂パーフェクトな陶器肌＂をイメージする方が多いですよね。でも、今は素肌を生かしたナチュラルなベースが旬。薄づきのファンデーションをのせたら、リキッドタイプのチークを合わせて血色感を演出。ピーチ系のアイシャドウで目もとのくすみを飛ばし、透明感のある表情に。リップはライナーでサッと整え、ほんのりと色づくリップバームをオン。みずみずしくピュアな仕上がりを目指しました。（イ・ミョンソン）
16 ブランドを象徴するアイパレットがフラワーエキスを配合した新処方で登場。温かみのあるイエローベージュとピーチブラウンを基軸にした使いやすい色構成。
サンク クルール クチュール 649 ￥8,690／パルファン・クリスチャン・ディオール
17 韓国のメイクアップアーティスト、チョ・ウンビさんが手がけるAOUのリップペンシル。芯が柔らかいので描きやすく、なじませやすい。
ブレンディング リップ ペンシル 02 ₩15,000／AOU
18 カールアップしたまつ毛を長時間キープ。ラッシュケア効果も。
マスカラ ディオールショウ アイコニック オーバーカール 694 ￥5,170／パルファン・クリスチャン・ディオール
19 キャンディのように艶めく唇に。
グローウィ ティント バーム 04 ₩18,500／AOU
20 チークはもちろん、リップとしても使えるマルチカラー。ナチュラルな血色感をかなえるヌーディなピンク。
リキロッソ 110A ￥5,500／ヴァレンティノ ビューティ
21 キメが細かく、潤った肌に。
コンフィー ライト ファンデーション 01 ₩33,000／LUNA
22 保湿クリーム兼ファンデーションプライマー。肌に輝きと透明感をもたらす。
ストロボ クリーム ピーチライト￥5,390／M・A・C
お気に入りファンデーション
LUNA コンフィー ライトファンデーション
素肌にスッとなじみ、ナチュラルで美しいベースに仕上がるリキッドタイプ。内側にぎゅっと水分を閉じ込めたような、涼やかで透き通るピュア肌に。
MAKE-UP TIPS
プライマー（22）でトーンアップした素肌に、ファンデーション（21）を重ねる。ピーチベージュのアイカラー（16・右上）をまぶたに薄くのせ、目もとのくすみをカバー。ピンクのマルチカラー（20）を頰に差し、自然な血色感をプラスして。まつ毛はブラウンのマスカラ（18）で軽めに仕上げる。リップライナー（17）で唇のアウトラインをとったあと、透け感のあるレッドのティントバーム（19）を指で唇になじませ、表情をヘルシーに。
【イ・ミョンソンが提案】シマーなマット肌 ✕ Y2K ゴシックアイ
凛としたマットなテクスチャーにパールのニュアンスを浮かべた肌が新鮮。内側から明るさがにじみ出るような、シマーな仕上がりにするのがポイントです。韓国ではこの秋も引き続きY2Kムードのスタイルが大人気。当時の空気を感じる装いにもマッチするような、スモーキーなアイメイクと青みを感じるモーヴピンクのリップを合わせてブームを満喫してほしいですね。（イ・ミョンソン）
23 二重幅などの狭い場所にもピンポイントでのせやすいスティックタイプのアイシャドウ。
アクアレジスト スモーキーシャドウ 01 ￥3,960／メイクアップフォーエバー
24 まつ毛一本一本をコーティングし、ボリュームアップ。
スタック マスカラ ブラック￥4,400／M・A・C
25 深いブラック。抜群の肌なじみで、ヨレにくく高密着。
アーティストカラーシャドウ ブラック￥2,530／メイクアップフォーエバー
26 韓国のメイクアップアーティストがプロデュースするペン型リップ。青みのラベンダーピンク。
グレーズ リップ チェンジャー #NU LAVENDER ₩27,000／TWO SLASH FOUR BY RISABAE
27 ハイライトやアイシャドウベースなど用途が多彩。
ボーム エサンシエル スカルプティング￥6,600／シャネル
28 キメの細かいパウダーが肌に光を宿し明るい素肌へと導く。
プリズム・リーブル 1 ￥7,480／パルファム ジバンシイ［LVMHフレグランスブランズ］
29 格調高い肌を演出。マットながらもしっとりとした仕上がり。
TEINT DE SOIE N02（30㎖）₩117,000／POIRET
30 エナジェティックな肌の土台づくりに。崩れも防止するローションタイプの下地。
ベースオリジナル（100㎖）￥4,860 ／クーセル
お気に入りファンデーション
POIRET TEINT DE SOIE
サラサラとしたテクスチャーが心地よい、リキッドタイプ。肌へのフィット感、カバー力も申し分なし。やわらかな光が内側に宿る、上品な仕上がりに。
MAKE-UP TIPS
ベース（30）で整えた肌にファンデーション（29）をレイヤード。頰や鼻筋など明るく見せたい部分にパウダー（28）をオン。アイホールにフェイスカラー（27）をのばし、シマーな輝きをプラス。漆黒のアイカラー（25）を二重幅になじませ、アイシャドウスティック（23）で上下のまぶたのキワをなぞったあと、ボリュームアップタイプのマスカラ（24）でドラマティックな目もとに。唇にはラベンダーピンクのリップ（26）で彩りを添えて。
日本と韓国、それぞれの旬ビューティトーク！ 小田切ヒロ& イ・ミョンソン トレンドメイクアップ座談会
実は気心が知れた日韓を代表する二人が、今回提案したルックから、両国それぞれのビューティトレンドまで、楽しいおしゃべりタイムに突入。ノンストップで繰り広げられたトークでは、時代に先駆けるメイクアップをかなえるためのTIPSだらけ！
nous主宰。トレンドに先駆けるセンスと類いまれなるユーモアで脚光を浴び、アーティストの枠を超えて多岐にわたり活躍。プロデュースした「SOYO」のブラシがこの秋に待望の再販売、決定！
日韓ともにこの秋の顔は「エフォートレス」がキーワード
小田切ヒロ（以下H） ミョンソンさん、お久しぶりです。再会できて、光栄。
イ・ミョンソン（以下M） 私もうれしい。
H 実は数年前に私のYouTubeチャンネルで、ミョンソンさんにヘアメイクをしていただいたことがあるんです。
M 収録のあと、お食事もご一緒させていただいて楽しかったですよね。
H ほんとに。あれからずっとご活躍を拝見していたので、こうして誌面でセッションできることが本当に幸せ。BLACKPINKさんをメディアやビルボードでお見かけするたびに、ミョンソンさんのことを思い出していました。いつも素晴らしいビジュアルを更新し続けていらっしゃるけど、あのインスピレーションはいったい、どこから？
M 今年は彼女たちのワールドツアーに同行していて、毎日のように顔を合わせていて。日々セッションさせていただいている感じですね。お互いにイメージを持ち寄ったり、なんてことない雑談の中からクリエイティブが生まれることもあるんですよ。
H それ、すっごく気になります。
M ついこの間なんかは、メンバーのジスと目の前にあるウォーターボトルのフタの色がキレイだねって話で盛り上がり、メイクアップに取り入れてみようか、という話になったりして（笑）
H すごくライブ感があって素敵。何より、楽しそうで素晴らしいわ。
M 彼女たちと過ごす日々は刺激に満ちていて、エキサイティングです。
H いいじゃない！ あと、ミョンソンさんのスタメンコスメティックスを拝見させていただいて、「やっぱり私たち気が合うわね」って思った。どれも好みのニュアンスカラーばかり！
M やった！ お互い、ブラシをプロデュースしている点にもシンパシーを感じません？
H そうよ〜。そして今回はそんなミョンソンさんと私がお互いに秋のベースメイクから導くルックを披露させていただいたんですけど、ミョンソンさんのご提案にはよい意味で期待を裏切られた感じがしたんです。
M 私も、つくりながらヒロさんきっと驚かれるだろうなって思ってました。今回のメイクアップはどちらも、だいぶ軽めの仕上がりになりました。
H そうなの。韓国のベースメイクといえば一点の曇りもないパーフェクトスキンというイメージがあって。季節を越えてもその点は揺らぐはずない、と思っているところがあったから「お！ そうくるのね」って思ったの。
M ですよね（笑）。これまでだったら、ホクロもそばかすもすべてのノイズをカバーするのが当たり前だったんです。でも、Ｙ２Ｋブームが席巻している中で肌を軽めにしないとトゥーマッチになってしまうことに気がついて。それから、日本のタレントさんはどちらかというとナチュラルな魅力を大切にしたメイクアップが多いじゃないですか。長年活躍なさっていますが、蒼井優さんがその代表格のように感じます。彼女のように生まれ持ったものを生かすことの素晴らしさに、韓国の女の子たちも気がつき始めているようです。
H そうなんですね。
M なので、今回は２ルックとも抜け感を意識しながらつくったんですよね。
H 韓国にも新しい流れが来始めてるんですね。そしてきっと、それが世界のブームになっていくんですよね。
M はい。でも、ヒロさんのルックも絶対トレンドになると思います。こんなに正反対なイメージを打ち出せるのも、すごいです。まず、〝血色フォギー肌〟は私が日本のアーティストさんに対して、最もリスペクトしている手法でつくられているように感じました。韓国には化粧に隙をつくるという概念があまりないんです。ちょっと話がそれますが、日本だとまつ毛をカールアップせずに、マスカラを塗ったりするじゃないですか。でも、韓国では常に目指すべき完璧な美があるから、均等なセパレートカールのまつ毛以外考えられないんですよね。その考え方からすると、私から見て、このメイクアップはかなり斬新！
H そうですよね（笑）。日本ではパーフェクトを目指すより、本来持っているアシンメトリーな部分も〝個性〟として尊重するマインドがある。そこが化粧の表現として表れたのだと思う。
M 例えばこの眉は絶対的に未完成だと捉えられてしまう。でも、私からすると、ピンクのニュアンスがきちんと感じられるところに目がいきますね。自然なようでいて、つくり込まれているとすぐにわかりますし。省略するべきところを潔く捨てて、余白を残した美しさを体現する日本のスタイルに素晴らしさを感じるんですよね。それを体現しているこのルックは韓国の子たちも参考にできるんじゃないかな、と思いました。
H そんなふうにくみ取っていただけて、うれしいです。
M 〝シャープなツヤ肌〟のほうはスモーキーなアイメイクと肌のバランスが絶妙でやっぱりさすが。このカーキのアイシャドウを私たち韓国人の普段のメイクアップに合わせたら、「やりすぎ」って思われちゃうと思うんです（笑）。ふんわりとした光を感じるマット肌なら、こなれた印象になりますよね。ちなみにヒロさんはどうしてこの二つの肌を選んだんですか？
H 私は、今持つべきなのはツヤを秘めたマットな肌と、リアリティを帯びた「チル＆モード」な毛穴レス肌だと思っていて。というのも、今ってＳＮＳを大前提とした、デジタル時代ですよね。写真写りが完璧なマット肌を、一つはご自身のお化粧のレパートリーに加えるべきだと思うんですよ。
M マットな肌って写真写りが格段によくなりますもんね。韓国人がマットな質感が好きなのにはそういう理由もあると思います。
H でも、普通のマットだとどうしても圧迫感が出てしまうから、必要な場所にツヤを仕込んでいただきたくて。
M なるほど。それが日本人が得意とする〝抜け感〟にもつながりますね。
H そしてもう一つ推したい「チル＆モード」な肌。ＳＮＳでも、ライブ配信を始め、リアルを見せるシーンが増えていますよね。そこに対応できる肌だと思うんです。クマやほうれい線を全部消すより、少しは残っているほうがリアルで美しい、という前向きな解釈も浸透してきていると思いますし。
M 誰かと実際に顔を合わせるときは鉄壁のベースメイクより自然なムードがあるほうが好印象ですしね。
H そうなの。そしてどちらの肌にも利点はあるから、ＴＰＯやその日のファッションで肌を着替えられるセンスを持っていることが重要ね。
韓国コスメに負けず劣らず日本のプロダクトをレコメンド
H それにしても、最近のベースメイク製品ってどれも素晴らしいものばかりですよね。日本は韓国コスメが好きな子であふれていて。実際、本当に魅力的な商品ばかりじゃないですか。私たちプロのメイクアップアーティストも現場で取り入れることが多いんですが、韓国の方から見て魅力的に映る日本のベースメイク用プロダクトってあるんですか？
M ありますよ！ ちょっと前に、ＲＭＫの「リクイドファンデーション フローレスカバレッジ」を使ってみて「アジア人の肌に本当にぴったり！」、と感動してしまいました。とても薄づきなのにカバー力があって、最近のトレンドにもマッチしていますよね。ちなみに、韓国ではやはり、エスティ ローダーの「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」が引き続き人気なんですけどね。
H まだまだマット肌の勢力が主流ではあるんですね。
M 抜け感のあるラフな肌に注目が集まり始めているものの、マットの根強い信者がいるのも確かです（笑）
H でも、春夏と秋冬シーズンで抜け感の定義が違いませんか？ ニットやアウターに袖を通すとき、あまりに肌が軽いとチープに映ってしまう。だから、それなりの重さを意識した中に抜け感を宿すのが重要なのかなと。そのほうがファッションも思う存分楽しめると思うんです。
M それ、私も共感です。そんなベースメイクを実現するための、ヒロさんおすすめのアイテムはありますか？
H なんだかんだ、クリームファンデーションがいいんですよね。
M クリームファンデーションというと、ハイカバーな印象ですが……。
H もちろんそうなんですけど、ここでご紹介するＳＵＱＱＵ（12）とエスト（13）はどちらもカバー力がありながらもフィット感が高くて、テクニックいらずで軽やかさも演出できるんです。ツヤを潜ませるための下地（11）や、フェイスパウダー（15）も欠かせないわ。あと、そんなにつくり込みたくない日におすすめなのが、ベアミネラルのクッションファンデーション（14）。
M 薄づきですね。
H でも、スッピンが格上げされる感じがしませんか？
M 確かに、いいですね！
H それにしても、ビューティトークって本当に尽きないわよね。話し足りないから、場所を移しましょ！ それでは、皆さん、ごきげんよう。
ミョンソンさんのメイクアップスペース。アーティストの希望に合わせて、多様な提案ができるよう保持するコスメティックスの種類は膨大。ビューティツールブランドをプロデュースしているため、使用するブラシの種類にもひときわこだわりが
ミョンソンさんこだわりのツールとブラシ。
8 ローラ メルシエのラウンドツイーザー
9 つけまつ毛を一本ずつ整えるときに使用するピカソのツイーザー
10 ミョンソンさんが手がけるツールブランド「SOOADOR BY MAENG」のブラシ。パーツや目的に合わせて使い分けられる16種類の筆が揃う
ミョンソンさんからHIROさんへおすすめ！ 世界中を飛び回るミョンソンさんの＂スタメン＂コスメティックス！
「肌にツヤを出したいときや、みずみずしく見せたいときに大活躍。ハイライターやチーク、アイシャドウとしても」。
「唇のくすみを自然にカバー」。
「あらゆる肌色に合う、品のよい＂MLBBカラー※＂。屋外での撮影やステージでも使用します」。
※MLBBカラー……「My Lips But Better（素の唇の色に近いけれども、より美しい色）」の略。ベージュやペールピンクなどのヌーディな色を指す。2018年頃より韓国では流行中。
「自分でカスタムしたアイシャドウパレット。右上から時計回りにエスプレッソ、コケット、コルク、ウェッジの4色をセット。使い勝手のよい万能カラーです」。
「一見、濃い色に見えますが、肌にのせると一瞬で溶け込みます。シェードにひと目惚れ」。
「微細なパール粒子がミックスされていて、暗くなりすぎない」。
HIROさんからミョンソンさんへおすすめ！ ファッションを引き立てる新作ベース カバー力、軽やかさ、ひそやかなツヤの三拍子が揃う、名品。
「シフォンのようにやわらかな質感と透明感を仕込める、ラベンダーベージュ」。
「崩れていく過程まで美しい絶世のツヤを体感して」。
「シミや色ムラなどすべての肌悩みに＂軽やかな美しさ＂というフィルターをかける」。
「スキンケア成分を96%配合。使い続けるほど素肌が健やかに」。
「光を反射させて肌をライトアップ。ひとはけでクラス感を演出」。
