自宅で綺麗にメイクアップをしても、外出すればいろいろなことが起こるもの。そんな時、素敵な手鏡があれば! ちょっとしたハプニングも品よく難なく乗り切れそう。ということで、エディターやスタイリストの愛用手鏡をスナップ。それぞれの偏愛っぷりも含めてご紹介します。
【エディター IGARASHI】マザーオブパールが美しい〈ロレンツィ〉オーバル型の手鏡
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。
エディターIGARASHIの手鏡は、光によって表情を変えるマザーオブパールが目を惹く、〈ロレンツィ〉のもの。丸でも四角でもない、“オーバル型”もポイントなのだとか。
「友人が食後にバッグから取り出した楕円形の手鏡。見たことのない洗練されたデザインだったので、思わず銘柄を聞きました。ミラノの『ロレンツィ』の品で、友人は黒檀素材。私はマザーオブパールを選択して、公式ECから取り寄せました。ナッパレザーのケースに入っていて、たいていのバッグに収まります。マザーオブパールが光によって偏光して、レストランの照明によってまったく違う表情を見せてくれる。『それ、どこの?』の循環が続く美しいハンドミラーです」
「以前から、オーバル型の手鏡を探していました。自分のごつくて四角い輪郭をクロップしてくれるので、ちょっと気分がよくなるんですよ。自分のご機嫌取りツールっていうやつです。また、大人になると、信じられないくらい歯の隙間にいろいろな事件が起こるようになるのですが、バジルのパスタなんか食べた直後に素早くチェック。この手鏡なら小さいので、確認作業ももたつきません。マザーオブパールの反射でセルフリフレクター効果もあり、一石二鳥です」
【スタイリスト 矢内さん】身につけて収納もできる〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉の手鏡
大学卒業後渡英。ファッション誌をはじめ、広告やカタログなどで活躍中。インテリアやプロップスタイリングも手がける。オールインワンを見つけたらすぐ買ってしまいます。
手鏡だってファッションの一部。スタイリスト矢内さんは、アクセサリーのように身につけられる〈ヴァレンティノ ガラヴァーニ〉のミラーをチョイス。
「ピエールパオロ・ピッチョーリ初のランウェイであった、ヴァレンティノ2017年春夏コレクションより購入した、ロックスタッズのミラーリップスティックケース。ランウェイではバッグなどと重ねてジャラジャラと首からさげていたり、ほぼ全てのルックに登場していました。最初はアクセサリーかと思いましたが、よく見たらコンパクトミラー、というところにキュン。コレクションでは、繊細な生地やロマンティックなシルエットの洋服にこのコンパクトミラーを身につけることで、ひとさじのパンク味を添えていました」
「年齢を重ねるごとに、あまり化粧品を持ち歩かなくなり。外出時に持つのはリップくらいなので、ちょっとしたパーティーなどではアクセサリー感覚でこちらをぶらさげておけば事足ります。バッグの中からわざわざミラーを出して……というムーブなしに、ササッとさりげなくリップを塗ることができるのがお気に入り。ちなみにリップスティックケースの部分には、ミントタブレットなどを入れることもできる優れものです(笑)」
【エディター HORIE】あらゆるところに忍ばせる〈3つ〉の手鏡
ファッションとビューティ担当。K-POPを始めとする韓国カルチャーにお熱。茶碗蒸しと無花果の香りが好き。実家で暮らす柴犬が親友です。
エディターHORIEは、小さな手鏡をたくさん持つ派。それらは単なる手鏡ではなく、大切な思い出の一部でもあるそう。
「シンプルでコンパクトな3つの手鏡を、ジャケットやポーチ、さまざまなところに忍ばせて、メイク直しをするぞという時、すぐに取り出せるようにしています。
1つ目はマティスの手鏡。昨年上野の東京都美術館で開催されていた『マティス展』にフォトグラファーの尾身さんと一緒に行った際、色違いで購入した思い出の手鏡です。そこに施されているのは、美術文学雑誌『ヴェルヴ』の23号に特集された小説『ルネ王の情熱の恋心』のアートワーク。大好きなアートなので、取り出すたびに心躍ります。
2つ目は昨年韓国に上陸した話題のメイクアップブランド『シミヘイズ ビューティ』の手鏡。ソウルの百貨店『ギャラリア デパート』の店舗でコスメティックスを購入するともらえるノベルティです。シミヘイズ ビューティのアイコニックなペールグリーンのミラーがあると、メイクアップをする時もワクワクします。サッと鏡を取り出す仕草もスタイリッシュに見えますよ」
「そして3つ目は、マーク ジェイコブス 2020年春夏コレクションの展示会に伺った際に、お土産として頂いたミラーです。当時、ランウェイでも印象的だったフラワープリントが配されているキュートなビジュアル! パカッと開くと、2面の鏡が。片方は拡大鏡になっているので、メイクアップをする時(特にアイメイク)に便利で重宝しています」
【エディターAOYAMA】“正確な色を映す”機能派な〈THREE〉の手鏡
20代向け女性誌からSPURへ来て、モード修行中。服は、シックな色であればあるほど落ち着きます。ホテルステイ&愛犬との時間が最高の癒し。
理想の手鏡探しを経て、〈THREE〉にて洗練されたデザインかつ機能性の高い相棒に出合えた、エディターAOYAMA。メイク上手になった気分にしてくれる、その実力とは?
「ずっと、ミニバッグにも難なく収まってデザインの主張が少ないミラーを探していました。小さいミラーは、これまでにも持っていたのですが、デザインがポップなものばかりで、取り出す際にちょっぴり恥ずかしく……。大人として長く使えそうな洗練されたミラーをゲットしようと思ったのが購入のきっかけです。
デザインがシンプルなミラーは、探せばいくらでもあるのですが、イマイチ購入の決め手にかけるなあ、と思っていた時に、THREEのオンラインショップで見つけたこちら。“正確な色を映すミラー“というキャッチコピーに惹かれて即決しました。最近、SNSで話題となっているのも度々見かける、特許取得のナピュアミラーを使用しており、実際の肌色、メイクのカラーを映し出してくれます。自宅用の大きめミラーが販売されているのはよく見かけるのですが、持ち歩けるコンパクトミラーで展開されているのを初めて見たので感動! しかもTHREEによるスタイリッシュなルックスとなれば、買うしかない。余計な装飾を廃したミニマルさで、使い心地も快適そのもの。スリムなので、バッグのポケットにするりと忍び込ませて持ち運べます」
「ミラーの背面は、さりげなくブランドのロゴがあしらわれたレザー張り。おそろいのブラックのレザーケースに収納すれば汚れから保護できます。顔色を鮮明かつ正確に映してくれるので、出先でのお直しもスムーズに。なんだかメイク上手になれた気さえします。ちなみに、これまでコスメにばかり着目していたのですが、このミラーを機にTHREEのメイクアップ周りのグッズもめちゃめちゃ優秀なのだと発見。ポーチやバスタオルなども気になりつつ、取り急ぎスタンドミラーも購入しようかと考えています」