【花粉症対策】リアル愛用品を美容賢者に聞いた! バーム、スプレー、パウダー、ベースメイクアップなどレスキューアイテム8点

花粉シーズンは、花粉症や敏感肌の人にとって憂鬱な気持ちになりかねない時期。果たして花粉症を抱える美容賢者は、どのように乗り切っているのだろう?

スキンケアからメイクアップ、日中持ち歩くアイテムまで。それぞれの“花粉悩み”を解決・軽減するために、リアルに愛用中のビューティアイテムを、美容ジャーナリストとエディターの3名に聞いた。

花粉シーズンは、花粉症や敏感肌の人にとって憂鬱な気持ちになりかねない時期。果たして花粉症を抱える美容賢者は、どのように乗り切っているのだろう?

スキンケアからメイクアップ、日中持ち歩くアイテムまで。それぞれの“花粉悩み”を解決・軽減するために、リアルに愛用中のビューティアイテムを、美容ジャーナリストとエディターの3名に聞いた。

美容賢者それぞれの“花粉悩み”

まずは3名それぞれが抱えている“花粉悩み”をチェック!

▶︎美容コラムニスト 近藤 須雅子さんの“花粉悩み”

 ・花粉症歴は25年ほど
 ・GW頃まで涙やくしゃみが止まらない
 ・肌が炎症を起こしたり、ブツブツができる

▶︎美容ジャーナリスト 安倍 佐和子さんの“花粉悩み”
 ・花粉症歴は50年弱
 ・肌が敏感になり、痒みや乾燥が生じる
 ・ストレスフルなときほど、赤みや吹き出物などの症状が出る

▶︎エディター ASADAの“花粉悩み”
 ・花粉症歴は約35年
 ・ヒリつきや痒み、赤みや吹き出物などの肌荒れ
 ・喉や目だけでなく、鼻の穴の粘膜も痒くなる


長きにわたり花粉症と向き合ってきた3名に愛用品を聞いたところ、なんと全員共通のアイテムが! イハダのアレルスクリーン EXは、それぞれに欠かせない名品なのだそう。

3名共通の愛用アイテム

【イハダ】アレルスクリーン EX

イハダ アレルスクリーン EX 50g ¥990、100g ¥1,760
イハダ アレルスクリーン EX 50g ¥990、100g ¥1,760/資生堂 お客さま窓口

外出前の肌や髪にシューッと吹きかけることで、花粉・ウイルス・PM2.5の付着を抑制。細かな霧状のスプレーのため、メイクアップの上からも使用できる。

▶︎美容コラムニスト 近藤 須雅子さん
〔愛用理由〕
帰宅してマスクを外したとき、室内なのにくしゃみが止まらなくなったり涙が出るのは、髪やトップスに付いた花粉が舞うのが元凶だそう。そのため、外出前は必ず上半身中心にスプレーするように。以来、帰宅後の「くしゃみ連発」は激減し、自宅に花粉を運び入れる量が減ったと実感しています。

〔こだわりの使い方〕
日中の外出前に、髪を含め全身にスプレーします。スプレーをしてもシミになりにくいであろう布製バッグの日は、バッグにも。花粉シーズンの洗濯物は、部屋干しか乾燥機で乾かすのが基本。でも、どうしても布団などを外干ししたいときは、干したアイテムや換気口周りにもスプレーしています。


▶︎美容ジャーナリスト 安倍 佐和子さん
〔愛用理由〕

発売当時から毎シーズン、欠かしたことがありません。大きいボトルを玄関に、小さいボトルは携帯することも。出かける前にシュッ、帰宅後にもシュッとしてから室内に入るように。花粉やPM2.5などを付着させにくい、護る効果は、シュッとし忘れたときに実感します。

〔こだわりの使い方〕
髪、顔全体にスプレー。ミストを下から受けるように使うことも。


▶︎エディター ASADA
〔愛用理由〕

最初はスプレーで花粉除けができるなんて本当か? と半信半疑だったのですが、使ってみたら「全然楽!」と違いを実感。花粉シーズンのお守り的存在です。といいつつ、「花粉症時期だけでなく、ウイルス対策までできるって素晴らしい!」とすっかり信者なので、年中欠かしたことはありません。他メーカーのアイテムも色々使ってみましたが、私の体感的にはイハダが一番心強く、以降イハダ一筋ですね。

〔こだわりの使い方〕
朝、出かける前のメイクアップが終わったらシュッとワンプッシュ。当たり前の使い方ですが、煩わしさなく花粉対策できるのが魅力です。


資生堂 お客さま窓口
https://medical.shiseido.co.jp
0120-81-4710

ここからは、花粉症に悩む美容賢者3名、それぞれの愛用品をご紹介!

美容コラムニスト 近藤 須雅子さんの愛用品

GW明けまで涙やくしゃみが止まらないという、美容コラムニストの近藤 須雅子さん。ヒノキ花粉のみNGだと思って検査を受けたら、スギもイネもすべて陽性だったのだとか。花粉が溜まりやすいマスクの端に触れる肌には、炎症やブツブツができてしまうそう。現在は、アレルギー症状を緩和するために花粉舌下錠を服薬中。

「肌荒れ対策では、花粉が付着しやすい、粘度の高い製品(クリームやリキッド系のベース・チーク・アイカラー等、マスカラ)は避けること。そしてこの時期、スキンケアで新しい製品を試すのは高リスクのため、愛用品または敏感肌用だけを使うようにしています」(近藤さん)

そんな近藤さんの愛用アイテムがかなえるのは、肌負担を軽減する最短ステップのスキンケア&メイクアップと、花粉が付着しにくいサラサラ肌づくり。

【ベネフィアンス】ブライトニング スキンケアパウダー

SHISEIDO ベネフィアンス ブライトニング スキンケアパウダー(医薬部外品)
SHISEIDO ベネフィアンス ブライトニング スキンケアパウダー(医薬部外品) 25g ¥5,280/SHISEIDO お客さま窓口

さらりとしたなめらかな肌に仕上げる、薬用美白美容パウダーを配合したスキンケアパウダー。スキンケアの最後にも、メイクアップのフィニッシュにも使用可能。

〔愛用理由〕
使用の有無で、花粉やマスクによる肌荒れの酷さが全然違うので、毎日欠かすことなく使っています。花粉が付着しにくいさらさら肌に仕上がるだけでなく、抗炎症成分によってカブレ予防にも。スキンケア製品でありながら、明るくきめ細かな肌に整えてくれるので、花粉時期のベースメイクアップは、UVケアアイテムとこれだけです。

実はもともと、夜ケア時に手厚く保湿した後のベタつき感が苦手で使い出したアイテム。資生堂からは同様のアイテムが毎年発売されていて、合わせると5年以上使用中。夜ケア効果を増幅させてくれるようで、朝起きたときの肌の感覚が段違いなのも嬉しいポイントです。

〔こだわりの使い方〕
花粉時期はメイクアップの仕上げに。軽量なので携帯にも便利で、外出先で保護膜補修として重ねることも。

SHISEIDO お客さま窓口
https://brand.shiseido.co.jp/
0120-587-289

【カネボウ】グローバル スキン プロテクターa

カネボウ グローバル スキン プロテクターa SPF50+・PA++++
カネボウ グローバル スキン プロテクターa SPF50+・PA++++ 60g ¥5,500/カネボウインターナショナルDiv.

均一なヴェールを肌表面で形成して、花粉や微粒子などの大気汚れの付着をブロック。同時に紫外線や乾燥からも肌を守る、プロテクタークリーム。ウォータープルーフ処方で、化粧下地としても使用可能。

〔愛用理由〕
紫外線、花粉、PM2.5、乾燥などを一気に防げて、ベタつかず、汗にも強い。肌が過敏になっている花粉症の時期は、使用アイテムをできるだけ減らしたいので、1品でマルチに働くこちらは理想的です。淡いブルー系のカラーで、過敏な時期の赤みやくすみもカバーしてくれます。前シーズンは品切れが頻出していたので、見つけたら即買いしないと、と思っています。

〔こだわりの使い方〕
洗顔後、化粧水と美容液(もしくはいずれか)の次に、本品を塗布。その後、先ほどのパウダーをのせれば、花粉症時期の基本メイクアップは完了です。

カネボウインターナショナルDiv.
kanebo-global.com
0120-587-289

近藤 須雅子プロフィール画像
美容コラムニスト/エディター/ライター近藤 須雅子

日本における美容ジャーナリズム黎明期から現在に至るまで、第一線で美容情報と知識を届ける。スキンケア、メイクアップ、ヘアケアなど様々なアイテムを自ら試し、難しいことをやさしく言語化する原稿に定評がある。

美容ジャーナリスト 安倍 佐和子さんの愛用品

美容ジャーナリストの安倍 佐和子さんの花粉症歴は、50年弱。発症した頃はまだ、花粉症という名称がなかったそう。編集者として奔走していた30代の症状が、一番酷かったのだとか。

「振り返ってみると、睡眠不足でストレスフルなときほど、赤みや痒み、吹き出物などの症状が肌に出ていました。劇薬的なものより、根本的な緩和を目指すホリスティック系を重視しています。身体や肌に負担のかかる成分や原料は避けたいので、しっかり吟味。また、継続使用できるものか、製品のバックグラウンドも必ずチェックします」(安倍さん)

スキンケアやメイクアップアイテムだけでなく、インナーケアも取り入れている安倍さん。その愛用アイテムとは?

【Lypo-C】Vitamin C+D

Lypo-C Vitamin C+D 11包入 ¥3,445、30包入
Lypo-C Vitamin C+D 11包入 ¥3,445、30包入 ¥8,964/スピック

ビタミンCとDを微小なカプセル“リポソーム”に閉じ込め、身体に届けるサプリメント。一包あたり、ビタミンCは1,000mg・ビタミンD3は2,000IU配合されている。吸収されやすいとされる液体タイプ。

〔愛用理由〕
活性化ビタミンDを摂取することによって、アレルギー反応が改善されるというエビデンスを伺い、摂り始めたところ、症状が緩和されたように感じています。対処療法より、体質改善的なアプローチを重視しているので、さらなるエビデンスをリサーチ中。味に個性があるので、好みがわかれますが、リポソーム型のビタミンは吸収率に差があるので、信頼しています。

〔こだわりの使い方〕
毎朝、空腹時に1〜2包、水と共に摂取しています。酵素ジュースや青汁、オレンジジュースなどと一緒に摂るとさらに飲みやすくなります。
普段はLypo-Cをメインに、冬から夏いっぱいはLypo-C+Dをセレクト。その日の予定や体調にあわせて、接種する本数もカスタマイズしています。コロナ禍では、Lypo-Cを1日3包以上摂取し続けていました。

スピック
https://lypo-c.jp/

0120-663-337

 

【タカコスタイル】ジェントル ヴェール クリーム

ジェントル ヴェール クリーム
ジェントル ヴェール クリーム 50g ¥9,350/TAKAKO スタイル

敏感肌や乾燥、肌のカサつきに悩む人に向けて、美容皮膚科医で松倉クリニック代官山 院長の貴子先生が開発したクリーム。抗炎症成分が、肌の赤みやヒリヒリ感を抑え、バリア機能の回復に働きかける。

〔愛用理由〕
バームほどではないけれど、こっくりした感触。バーム系にありがちなベタつきや重さを感じず、爽やかな香りもささくれだった気持ちを後押ししてくれるよう。敏感になったときに、手当てするように塗ると肌が落ち着き、痒みも気にならなくなります。発売して間もないので、今春の活躍に期待!

〔こだわりの使い方〕
バリア機能の乱れや痒みを感じたとき、乾燥によって肌がヒリついたときに。厚みをもたせて、置き塗りするような感じで使います。

TAKAKO スタイル
http://takakostyle.co.jp/
03‐3770‐7900

安倍 佐和子プロフィール画像
美容ジャーナリスト/エディター/コピーライター安倍 佐和子

出版社勤務を経て独立後、美容誌や女性誌等での執筆、ブランディング、広告におけるコピーライティング等で活躍。フィトテラピーアドバイザー、ホメオパスの資格を有し、執筆テーマはスキンケアサイエンス、ホリスティックやウェルネス、SDGsなど幅広い。

エディター ASADAの愛用品

「花粉症」という概念が世の中に広がり始めた頃に発症した、約35年の花粉症キャリアを持つエディター ASADA。最近は、一番辛かったくしゃみや鼻水は緩和傾向にあり、肌荒れ、目や喉、鼻の穴の粘膜の痒みという症状に移行中。スギ花粉の症状は落ち着きつつも、他の花粉にも反応するようになるなど、花粉症症状の変化を感じている。

「アイテムを選ぶ上では、やはり花粉症の人同士の情報交換や口コミが大変参考になっていますね。そのうえで、自分で使って、合う・合わないの判断を積み重ねています」(ASADA)

そんなエディター ASADAの愛用品は、とにかく肌の負担を軽減することに重きを置いたラインナップ。

【津田コスメティクス】スキン バリア バーム

【津田コスメティクス】スキン バリア バーム
スキン バリア バーム 18g ¥5,940/ドクター津田コスメラボ

皮膚科専門医が作った、花粉やPM2.5など外的環境ストレスに対する、バリア機能強化を目指したバーム。ビタミンとミネラルを存分に配合し、現代の生活環境に負けないタフな肌に導く。

〔愛用理由〕
色々なバームを使ってきましたが、自分的にはこの製品がトップオブ濃厚! 濃密なバームで肌が守られている実感を得られて、ヒリつきや赤みなどが落ち着きます。バームが肌のバリアになってくれる安心感がすごいのに、決してギトギト顔にはならないのがポイント。コンパクトサイズということもあり、花粉や肌荒れ時期の必携アイテムです。

〔こだわりの使い方〕
スキンケアの最後に、朝晩塗布しています。日中もヒリつきが気になるときは部分的に重ねたり。手のひらや指先で少し温めてから使うと、少量でもよく伸びます。

また鼻をかみすぎたり、鼻の粘膜も痒くなるので(ほじっていると勘違いされないかとドキドキ怯えながら)よく鼻の穴付近を触ってしまうのですが、そうすると皮膚がむけてしまい……。一瞬ハナ〇ソみたいに不衛生に見えることが非常に悩みではあったのですが、バームを塗っておくと皮むけをケアできるという点にも助けられています。

ドクター津田コスメラボ
https://www.tsuda-cosme.com/
0120-555-233

【津田コスメティクス】UVカラーバーム(ベージュオークル)

【津田コスメティクス】UVカラーバーム(ベージュオークル)
UVカラーバーム ベージュオークル 18g SPF50+・PA++++ ¥6,160/ドクター津田コスメラボ

クリームファンデーションのようでありながら、先述のバーム同様に外的環境から肌を守る、ケアバーム。気になる肌のアラを隠しながら、炎症ケアやニキビケア、保湿ケアなど多方面の悩みにアプローチ。

〔愛用理由〕
先述のスキンバリアバームの基本機能に加えて、UVカット、ブルーライト99%カット、近赤外線96%カットと機能性の充実っぷりがすごい。赤みや色ムラ、クマ等をカモフラージュしつつ、バーム同様の濃密なテクスチャーなので、かなり肌が守られている感があって好きです。「塗っている方が肌にいい」というコンセプトなほど、肌負担が少なくコンパクトなので、長時間のフライトや旅行にも便利。

〔こだわりの使い方〕
基本的にはスキンケアのあとに使用。本来ならベースメイクアップアイテムをいろいろと重ねるところ、日やけ止め、下地、ファンデーション、コンシーラーがこれ1つでまかなえる。スキンケアのあとは本品だけで済むので、肌の負担が減って助かります。重めテクスチャーでマスクに色が付きやすいので、マスクは使い捨てできるものがおすすめ。

ドクター津田コスメラボ
https://www.tsuda-cosme.com/
0120-555-233

【ひだまり堂】羽ごろもマスク

【ひだまり堂】羽ごろもマスク
羽ごろもマスク 縦16cm×幅22cm オーガニックコットン製 ¥1,980/鍼灸サロン ひだまり堂

布から糸まで徹底して100%オーガニックコットン製を貫いた、布マスク。肌にあたる裏地は、シーツ生地のようなきめ細かな生地を二重にし、ガーゼよりもさらりとした優しい肌あたり。

〔愛用理由〕
最近の花粉シーズンは、赤み、痒み、吹き出物などフルコンボで肌が荒れるように。不織布マスクは肌に触れるだけで刺激が強すぎてしんどく、「もう、不織布マスクは限界!!」とストレスが極限に。そんなときに、クレヨンハウスで発見したのがこのマスク。オーガニックコットン系もシルク系も数種類持っていますが、私にはこれが一番合っていました。「羽ごろも」という名前に偽りなし。ふわふわでとっても気持ちいい素材で、蒸れにくく、“ライナスの毛布”のような安心感。

〔こだわりの使い方〕
耳の紐も柔らかく調整可能なので、長時間つけていても耳が痛くならない。ゆるめにしておくと、風邪をひいたときの就寝時や機内でもストレスなく使用可能。普通はヘタってくると「もう捨てどきかな」なんて思いますが、使い込めば使い込むほど肌になじんで肌があたりが優しくなるんです。そのあたりもとても“ライナスの毛布”的だな、と思います。

鍼灸サロン ひだまり堂
https://hidamari.asia
shop@hidamari.asia

 

エディター ASADAプロフィール画像
エディター ASADA

書籍編集者。SPUR編集部在籍時には、主に美容を担当。山登りなど自然に触れることが好き。「健康」や「インナービューティ」といった言葉に目がない。乾燥肌かつ敏感肌タイプ。