今年の傾向を改めておさらい。今回選ばれたアイテムを振り返りながら、透明感に一家言ある二人がその理由を読み解く。
今年の傾向を改めておさらい。今回選ばれたアイテムを振り返りながら、透明感に一家言ある二人がその理由を読み解く。

大野 今年のベスト・オブ・ブライトニングは、やはりHAKUでしたね。発売から20年、10代目となる新作は誕生以来20年分の知見を全搭載という圧巻の実力でした。
貴子 特有の細胞変化によって“シミがシミを呼ぶ”メカニズムを新発見するなど、根本的なブライトニングのアプローチが素晴らしい。今までのアイテム以上に進化し、クリアな印象の肌を追求できることを感じました。
大野 質感や、角層までの浸透技術もさすがといった感じですし、肌コンディションまで改善される。ただブライトニングというだけでなく、年を重ねた肌のお手入れにもおすすめなのではと思います。それは、EXCIAやSK-IIのブライトニング美容液も然り。大人の肌こそブライトニングと同時に保湿強化やハリケアまでしたいので、これはありがたい。
貴子 もはや多機能がデフォルトになっていますよね。
大野 まさに。オバジCの化粧水も明るい印象へ導くだけでなく、全体がふっくらとして気になっていた肌荒れまでスーッと冴え渡る感覚がありました。私は皮膚管理が趣味なので、本気でブライトニングケアに取り組んでいます。だからこそ、ある程度のところまでくると“これ以上はもう無理かもしれない”と限界値が見えてくるのですが、この化粧水はそれがない。満足度の高さはシミ予防・乾燥によるくすみ対策に特化しているだけではない、多機能のパフォーマンスが成せる結果なのかなと思います。
貴子 多機能で言えば、ベスト・オブ・UVのポーラもその真骨頂だと思います。研究内容が群を抜いているので、ポーラの製品リリースを読むのが大好きなのですが(笑)、「今年はついにここまで!」とテンションが上がりました。私は日焼けするとすぐに黒くなりやすいのですが、そんな持続型即時黒化にもアプローチ。しかもあの人気ブライトニング美容液“ホワイトショット”と共通の成分も配合されている。これはもしかしてスキンケアなのでは、とすら思います。
大野 逆に、不足しているところを挙げるほうが難しい、という感じですよね(笑)。
貴子 いい意味で境目が曖昧になってきています。UVコスメとブライトニングは、限りなく近いところにきていると感じました。
大野 FASのUVはスキンケアクリームにUVカット効果が付加されたような高機能っぷり。もちろんテクスチャーも保湿アイテムのように心地よく、日焼け止めの概念を覆すほど。ルナソルのUVもみずみずしくて水分チャージしてくれる印象がありました。日焼け止めは、「積極的につけたくなる心地いいもの」という時代が完全に到来したと思います。
貴子 プチプラコスメティックスもびっくりするほど進化していますね。ビオレUV アクアリッチは“水感クリーム”と謳っているだけあって質感のよさに尽きます。顔にも使えますが、体に塗ることを考えれば、このコストパフォーマンスも素晴らしい。
大野 ガード力も高いですしね。UV業界はテクスチャーの進化っぷりが面白いですね。
貴子 ブライトニング含め、今年もテクノロジーの躍進に盛り上がりましたね。アワード受賞アイテム以外にもいいものはまだまだたくさんあって、最後にそちらを紹介しましょうか。
大野 今年は推しが多すぎます!