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1月10日(現地時間)に開催された、第73回ゴールデングローブ賞。授賞式の司会を担当した人気コメディアン、リッキー・ジャーヴェイス(54)による2015年に性転換を行ったケイトリン・ジェンナーについてのコメントが“性差別的だ”という批判を受けて、「性差別はしていない」と弁明した。
以前からその辛口ぶりが有名なリッキーだが、ゴールデングローブ賞のステージでもリッキー節が炸裂。
プレゼンターであるマット・デイモンをステージに呼ぶ際には、マットの親友であるベン・アフレックが昨年、浮気が原因で離婚したことをネタにして「彼はベン・アフレックが唯一、裏切らなかった相手だ」というコメントとともに紹介。
さらにハリウッドにおける男女のギャラの格差について問題を提起した女優、ジェニファー・ローレンスに関しては「彼女の行動には、多くの人々による同調と同情の声が集まった。道では看護士や工場労働者がデモ行い、“25歳がいったいどうしたら、たった62億円で暮らせるのか”と訴え、水道業者は“かわいそうな子だ”と同情してくれただろう」と、リッキーが得意とするブラック・ジョークを披露。
そんな彼は授賞式冒頭のスピーチで、昨年行った性転換が大きな話題となったケイトリン・ジェンナーにも触れた。
モデルのケンダル・ジェンナーの親としても知られる、ケイトリン・ジェンナー。Photo: Instagram (caitlynjenner)
「今夜、僕は優しくなるよ。僕は変わったんだ。ただ、ブルース・ジェンナー(ケイトリンの性転換前の名前)ほどではないけどね。彼女にとって、この1年はかなり激動だっただろうね。彼女は今や、世界中のトランス・ジェンダーたちの手本になった。勇気を振りしぼり、(差別の)壁を崩し、偏見を取り去ったんだ。ただ、運転する女性に対してはあまり協力的ではなかったけどね」と語り、ケイトリンが2015年2月に起こした死亡事故で不起訴になったことに言及。
このコメントを受けて、ネットでは彼に対する大批判が勃発! 怒りの矛先は彼の、性差別的な発言について。
しかし批判にも簡単には屈しないリッキーは、Twitterで「ケイトリン・ジェンナーについての冗談を言うことで自動的に“性差別だ”と判断されるなら、(現在レイプ疑惑の渦中にある黒人コメディアン)ビル・コスビーの冗談を言えば“人種差別”と言われることと同じことだ」と自身のコメントを弁明。ひとりのユーザーが「ケイトリンの性転換についてバカにしている」と反論すると、「でも、ケイトリンは本当に変わったじゃないか! ブルースからケイトリンへとね。僕はそのことをリスペクトしているよ。ただ、彼女の運転技術は認めないけどね」と、堂々と批判者に立ち向かった。
未だハリウッドに根深く残る差別問題が浮き彫りになった、今回の事件。それについて声明を発表していないケイトリン・ジェンナーは、彼のスピーチについてどう感じているのか。ヒートアップし続けるネット上のバトルから、目が離せなそうだ。