2月15日(現地時間)に開催された、世界最高峰ともいえる音楽の祭典「グラミー賞」。世界中から注目が集まる受賞結果はもちろん、豪華アーティストたちによるパフォーマンスやハプニングなど、今年のグラミー賞の見どころを一挙発表! Photo: Getty Images
そうそうたる受賞者のなかでも群を抜いて注目を集めたのが、歌姫テイラー・スウィフト(26)の活躍ぶり。2014年にリリースしたアルバム『1989』が空前の大ヒットを巻き起こしている彼女は、グラミー賞の主要4部門のひとつである「年間最優秀アルバム」を受賞。テイラーは2010年にも同賞を受賞しており、女性アーティストとしては初となる2度の受賞という快挙を達成! さらに最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞、『バッド・ブラッド』で最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞し、その圧倒的パワーを見せ付けた。
つい先日、ラッパーのカニエ・ウェストより「あいつを有名にしたのは俺だ」という言葉の暴力を浴びていたテイラー。これまで沈黙を守っていたが、受賞スピーチにて「最優秀アルバム賞を2度受賞した初の女性として、世の中の女性すべてに伝えたいことがあるわ。人生には、あなたの成功を邪魔しようとしたり、あなたの成功を自分の手柄にしようとする人が存在するのよ」と、カニエを連想させるメッセージを発信。「でも、あなたはそういう人間に惑わされず、自分の仕事を全うして。そうすればきっと将来、自分の成功は自分と、あなたを愛する人たちのおかげだって気付けるはずよ。そしてそれは、世界で最も素敵なフィーリングになるわよ!」と語り、観客やファンらから熱い声援を浴びた。
またこの日、世界中が最も熱望していたのはレディー・ガガ(29)のステージ。今年1月に亡くなった伝説の歌手、デヴィッド・ボウイを彷彿させる衣装&メイクで、追悼パフォーマンスを披露。デヴィッドの存在が「自分の人生を変えた」と公言するほどのファンとして知られるガガは、この数日前にデヴィッドの顔のタトゥーを入れるという並ならぬ気合が話題に。プロジェクションマッピングによって自身の顔にデヴィッドのメイクを再現するというガガらしい斬新なパフォーマンスを行い、観客を感動の渦に巻き込んだ。
さらに昨年華々しいカムバックを遂げたジャスティン・ビーバーは、スクリレックス&ディプロとともにリリースしたシングル『Where Are U Now』で、自身初となるグラミー賞を受賞。ステージでは同曲と『Love Yourself』の引き語りを披露し、落ちぶれていた近年とは一変、スターの風格を見せ付けた。
そんなゴージャスなステージが続くなか、残念なハプニングに見舞われたのが歌手のアデル(27)。昨年リリースした新曲『Hello』が爆発的ヒットを記録している彼女は、ステージで『All I Ask』を熱唱するも、ピアノのマイクが落下し音が乱れてしまうというアクシデントが勃発。さすがのアデルも心を乱されたのか、いつもの美声を存分に発揮することができなかったもよう。しかしステージ後に多くのファンからの励ましツイートを受け、「自分へのご褒美に、(人気ハンバーガーショップ)In-N-Outを食べに行くわ。そう考えると、あのアクシデントも悪くなかったかもね」と、前向きなメッセージをツイートした。
そのほか、パフォーマンスを行う予定だったリアーナ(27)がリハーサル直後にまさかのドタキャンするという悲劇も。どうやら数日前から体調不良を訴えながら大舞台に挑もうとしていたものの当日、医師から「この状態で歌えば喉がひどく損傷する」と、ドクターストップがかかったんだとか。最新アルバム『Anti』リリース後、初となる大舞台での披露であったため、多くのファン同様に彼女自身も深く落ち込んでいた模様。
そのほか主要部門の受賞結果は、以下の通り。
●最優秀レコード賞
『アップタウン・ファンク』/マーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズ
●最優秀アルバム賞
『1989』/テイラー・スウィフト
●最優秀楽曲賞
『シンキング・アウト・ラウド』/エド・シーラン
●最優秀新人賞
メーガン・トレイナー
今年も多くの感動が生まれた、グラミー賞。ここ数年音楽シーンのみならず、女性セレブとして圧倒的な人気を博すテイラー・スウィフトが、またもやその存在感を強めた。世界現象とも言える「テイラー・ブーム」はいつまで続くのか、気になるところだ。