今年2月、ブータン王国のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とジェツン・ペマ王妃の間に王子が誕生。そのお祝いの植樹に、数万人の国民がボランティアで参加したそう。ブータンは人口約80万人の国なので、およそ8人のうち1人が王子のために木を植えたことになる。
Photo by @Tendrel facebook
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ブータンは自然豊かで信心深い信者の多い仏教国と知られているが、植樹の発想も仏教の教えに由来している。木々は“長生き” “健康” “美” “思いやり”の象徴なのだそう。また、108,000本という数は、108の煩悩に打ち勝ち、悟りを得るという思想にインスパイアされたと報道されている。
植えられた樹種は標高に合わせてチーク、オーク、ハナミズキ、パインなど。植樹活動の代表者によると、これらの木々の成長こそ、王朝が代々続き国が発展していくことを意味し、またその重要性を人々の意識に根付かせることへと繋がるそうだ。
Photo by @His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck facebook
また、皆が楽しみに待つ王子の命名は、ブータン建国の父とされるシャブドゥンの命日であり、祝日の4月16日に発表される予定だということ。きっと来月もブータンは大きな歓喜に包まれるに違いない。