ノルウェー王女のマッタ・ルイーセが、14年間連れ添った夫で作家のアリ・ベーンと離婚することを発表。2002年に結婚して以来、美男美女のロイヤル・カップルとして有名だったふたり。離婚に当たっての声明文で「私たちも人間です」と語り、話題を集めている。
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マッタ・ルイーセ王女は、ノルウェー王ハーラル5世とその王妃ソニアの長女として誕生。理学療法士の資格を習得し、ノルウェー民話や伝統的なコーラスの保存に携わるなか、30歳でノルウェー人作家のアリ・ベーンと結婚した。
「ふたりで長年、できる限りの努力はしてきましたが、以前のような関係を取り戻すことはできず、このまま夫婦生活を続けることは困難だという結論に至りました」と、離婚の理由について語った王女。
「人生は、いつもスムーズに進むわけではありません。アリと私はそれを経験し、最近はふたり離れて暮らすことが多くなっていました。結婚生活は終わりを告げますが、子どもたちの両親としては力を合わせていく所存です」と、今後もパートナーとして関係を持ち続ける意向を表した。
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アリとの間に、長女モード・アンゲリカ(13)、次女レア・イサドラ(11)、3女エマ・タルーラ(7)を迎えている王女。「子どもたちにとって必要である家庭という居場所を守れなかったことを、とても罪深く感じています」という言葉から、離婚という結果への後悔の念が伺えた。
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さらに「子どもたちはそれぞれに、(私たち夫婦の)状況をきちんと理解して、深く悲しみ、新しい道筋を見つけなければいけません。そのため、この繊細な時期に、平穏な生活を送れることを心から祈っております。私たちも単なる、人間なんです」と加え、世間からの過剰な干渉を避けたいという心境を正直に語った。
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ふたりの離婚について、王女の両親であるノルウェー王ハーラル5世と王妃ソニアは「ふたりを見守っていた私たちにとっても、とても悲しく、辛い出来事です」と発言。しかし「私たちは(夫)アリと友好的な関係ですし、彼の家族の一員として過ごせたことを嬉しく思っています。これからもアリとは、良い関係を保ち続けていきたいと思います」と、王女夫婦の判断を尊重する考えを表した。
手前に並ぶのが、王女の両親であるノルウェー王ハーラル5世と王妃ソニア。後列左が、マッタ・ルイーセ王女。Photo: Getty Images
ロイヤル界でもひときわ目立つ華やかなカップルの破局とだけあって、世界中からは遺憾の声が。しかし一般人に比べて離婚という選択のハードルが高い皇室だからこそ、今回の決断をするまでには相当な困難を乗り越えてきたであろうことは確か。王女夫婦と3人の子供達が今後、新たな人生で幸せを掴むことを祈るばかりだ。