新作ドラマ『Divorce(現題)』のPRのため、動画配信サイト「Entertainment Weekly」のインタビューに出演した、女優のサラ・ジェシカ・パーカー(51)。ドラマの題材でもある“別れ”にちなんで、80年代から90年代にかけて交際していた俳優、ロバート・ダウニー・Jr.(51)との関係や、その恋愛から学んだことなどを赤裸々に語り、話題を集めている。
1989年、第61回アカデミー賞のレッドカーペットにて。Photo : Getty Images
サラ・ジェシカとロバートは、1984年に公開された映画『家族の絆』の撮影現場で出会い、交際をスタート。同作品は当時19歳だったふたりにとって、デビューから2作目。美男美女の若手カップルとして注目を浴びていたものの、7年もの交際の後、破局を迎えてしまう。その原因となったのが、ロバートのアルコール&薬物中毒。
そんなロバートとの交際経験を「愛するということを学んだ」と形容した、サラ・ジェシカ。さらに「愛することと、面倒を見ることの違い。そしてそのために必要なこと、大人としてすべきこと、するべきじゃないことをね」と付け足した。
先日10月4日に開催された、『Divorce(現題)』のプレミアを訪れたサラ・ジェシカ。Photo : Getty Images
ふたりの関係について語っているのは、サラ・ジェシカだけではない。
ロバートは2008年のインタビューで「僕はお酒を飲むことが好きで、薬物の問題を抱えていた。それがサラ・ジェシカと合わなかったんだ。だってそれらは、彼女自身とかけ離れていたからね」と回想。「彼女は僕に家を与えてくれ、理解を示し、助けようとしてくれた。それに対して僕がきちんと応じられず、彼女を怒らせてしまった」。
1990年、サンタモニカで開催されたパーティーでのツーショット。薬物に溺れるダウニーに失望しながらも、支え続けていたサラ・ジェシカ。Photo : Getty Images
サラ・ジェシカの願いもむなしく、アルコール&薬物中毒を克服できなかったロバート。ふたりは7年もの交際の後、1991年に破局を迎える。サラ・ジェシカはその後、現夫のマシュー・ブロデリックと交際をスタートし、1997年に結婚。3人の子どもに恵まれ、女優業と母親業を両立する彼女の子育ての方法に、ロバートとの関係が影響しているとか。
「(彼との関係で)子育てについても、少し学んだ気がするわ。私がロバートについて心配したことや、彼の面倒を見たことを振り返ると、両親が子どもにすることに近いものがあった気がするのよ」。
代理母出産で迎えた双子の娘、タビサちゃん&マリオンちゃんを連れて、ニューヨークの街を散歩。Photo : Getty Images
「ある意味、私は今、あの時と同じ悩みを抱えているの。もうすぐ14歳になる息子に、私は何をして、何をするべきじゃないか、ということとかね」と、ロバートに対して抱いていた気持ちを息子の子育てに感じていると言及。
「彼が何かを失うことを、何もせずただ見守るべきなのか。うまくやるためには、負けを選ぶことも必要なんだってことを、いつ教えるべきなのか…。だって私が助けてばかりだと、社会に適応する能力が身につかないじゃない?」。
「いつ子離れするべき? 恋愛関係を手放すタイミングは?」と続け、「こういうことについて、多くを(ロバートから)学んだと思うわ。関係を続けているときは、学んでいることなんて気付かないけどね。大切な人のことを気にかけて、愛して、彼が安全でいるよう、日々頑張るだけ」と締めくくった。
夫マシューとともに、ガラパーティーに出席したサラ・ジェシカ。結婚から19年が経った今も、おしどり夫婦として有名なふたり。Photo : Getty Images
『セックス・アンド・ザ・シティ』を彷彿させるようなリアル恋愛エピソードを赤裸々に語ったサラ・ジェシカは現在、結婚19年目を迎えた夫マシューと幸せな結婚生活を送っている。そんな彼女が今の幸せを手に入れ、継続できているのも、ロバートとの交際で悩んだ経験が大きく影響しているのかもしれない。