「重い風邪」を理由にクリスマスと新年の礼拝を欠席し、体調を心配されていたエリザベス女王(90)が8日(現地時間)、約1ヶ月ぶりに公の場へ姿を現した。女王はこの日、夫のフィリップ殿下(95)やウィリアム王子&キャサリン妃夫妻とともに、英国東部ノーフォーク・サンドリンガムの教会の礼拝に参加。健康そうな姿が確認され、英国民からはよろこびの声が挙がっている。
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90歳という高齢ながら、恒例行事や公務をめったに欠席しないことで知られていたエリザベス女王。しかし昨年12月20日にバッキンガム宮殿にて恒例のクリスマスランチを開催したのち、夫フィリップ殿下とともに重い風邪を患ってしまったという報道が。
そのため、毎年クリスマス・ホリデイを過ごしているサンドリンガム行きを1日遅らせることに。さらに毎年電車で移動していたところをヘリコプターに変更、25日の朝の礼拝もキャンセルしたことから、「重病なのでは?」と心配する声が続出していた。
女王主催のクリスマスランチへと向かう、ウィリアム王子(左)&息子のジョージ王子(中央)、ハリー王子(右)。Photo : Getty Images
世界中が女王の復帰を待ち望むなか、ようやく体調を取り戻したエリザベス女王。教会には女王の姿を一目見ようと、200人以上が集結。フィリップ殿下とともにゆっくりとした足取りで教会に向かう姿に、大きな拍手が巻き起こったそう。
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女王は最近、多忙なスケジュールを調整すべく、25ものチャリティ団体の後援を引退したばかり。その際、「女王は現在600以上の団体を後援しており、それら団体との深い関わりを、とても楽しんでいます。今後とも数百のチャリティや機関を後援し続けますが、この仕事を家族と分担することとなりました」という理由が発表されていた。
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1952年に25歳で即位したエリザベス女王は、90歳という年齢、64年を超える在位で、歴代国王の最長記録を更新中。現在も国内外で300以上の公務をこなす女王に、これからもその笑顔で、人々に元気を与え続けてくれることを願ってやまない。