2017.07.29

あの人は今⁉︎ 第一線から消えた人気セレブの現在をレポート!

元祖お騒がせセレブのニコール・リッチー。『ホーム・アローン』で人気子役のマコーレー・カルキン。90年代を代表する女優ウィノナ・ライダー。『ゴシップガール』を捨てて、ロックに生きるテイラー・モムセン。過去に一世を風靡した人気セレブは今、一体どんな生活を送っているのか? ビフォー&アフター写真も必見!

ニコール・リッチー

Photo : Getty Images
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音楽界のスター、ライオネル・リッチーを父に持ち、幼い頃から2世セレブとして注目を浴びてきたニコール・リッチー(35)。そんな彼女の出世作となったのが、当時の親友パリス・ヒルトンとともに出演したリアリティ番組『シンプル・ライフ』(2003)。

パリスとともに繰り広げられる贅沢な暮らしぶり、浮世離れした金銭感覚が、世間で大ウケ。シリーズの人気とともに、ティーンから絶大な支持を受けるファッションリーダー的存在へと成長したニコール。しかしパーティ三昧の生活を送った結果、飲酒運転など数々のトラブルを起こし「お騒がせセレブ」としての称号を貼られるように。その後パリスと仲違いし、シリーズは終了してしまう。

そんななか、人気バンド「グッド・シャーロット」のボーカル、ジョエル・マッデンと交際をスタート。2008年には長女のハーロウちゃんを出産し、さらに同年、娘の名前を冠したブランド「House of Harlow 1960」を発表。ブランドは高い評価を得て、デザイナーとしてのキャリアにフォーカスするように。翌年2009年には長男スパロウくんを出産し、2児の母に。以前のパーティガールぶりはどこへやら、よき母としてのイメージが定着し、メディアへの出演も激減。

Photo : Getty Images
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2010年以降はテレビへのゲスト出演など以外、目立った芸能活動はなく、デザイナーとしての活動に専念してきたニコール。家族とともに仲良く出かける様子がキャッチされており、幸せな生活を送っているように思われた。

しかし2016年、夫ジョエルとの不仲が報道されたことをきっかけに、またもゴシップ誌にその名が載るように。ジョエルの不倫が噂され、ふたりが一緒にいる姿が見られなくなったことから、一時は離婚目前とまで言われていた。

すると2017年、ニコールがドラマ『Great News』に起用されたことが大ニュースに。企画を知って自らオーディションに応募したとのことで、デビューから10年以上が経ったいま、初めて本格的な女優としてのキャリアをスタートさせた。ジョエルとの仲も持ち直したようで、今年入って度々そろってイベントに訪れる姿も。デザイナー業も順調ながらハリウッドへのカムバックを果たした、彼女の狙いとは? パリスとの復縁を含め、今後の活動が気になるところ。

ウィノナ・ライダー

Photo : Getty Images
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映画デビューから4年後の1990年、『恋する人魚たち』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされたことで、一躍スターとなったウィノナ・ライダー(45)。さらに同年、ヒロインを演じた映画『シザーハンズ』が大ヒット。共演した俳優ジョニー・デップとの交際もスタートし、公私ともに絶頂期を迎える。

その後『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』(1993)、『若草物語』(1994)で立て続けにアカデミー賞へのノミネートを達成。アンジェリーナ・ジョリーとともに出演した『17歳のカルテ』ではプロデューサーとしても手腕を発揮し、成功の一途を辿っていた。

まさに絶好調であった彼女に異変が起きるのは、2001年。ロサンゼルスの高級デパート「サックス・フィフス・アベニュー」で、5500ドル(約60万円)相当のジュエリーや洋服の窃盗容疑で逮捕されてしまうのだ。今をときめく大スターの万引き報道は世間に大きな衝撃を与え、正統派女優として活躍していたウィノナの株はガタ落ち。それまで絶えなかった映画のオファーも激減し、「イタイ女優」として腫れもの扱いされてしまうように。

Photo : Getty Images
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それでも、女優としてのキャリアを諦めなかったウィノナ。元人気女優とは思えない脇役でも受け入れ、年に1~2作への出演を続けてきた。そんな努力の甲斐あり、2016年からスタートしたドラマ『ストレンジャー・シングス』が大ヒット! 女優としての演技力が再評価され、徐々に人気復活の兆しが。

また同年、マーク・ジェイコブスによるビューティライン、「マーク ジェイコブス ビューティ」の2016年春夏キャンペーンの広告モデルに抜擢されたウィノナ。当時すでに43歳であったが、その変わらぬ美貌が話題に。今後は『ストレンジャー・シングス』のシーズン2が予定されており、活躍の場が増えることが予想されている。長い忍耐の末に再ブレイクのチャンスを掴んだウィノナ。ファンのためにも、同じような間違いを犯さないことを願うばかりだ。

マコーレー・カルキン

Photo : Getty Images
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9歳のときに出演した『ホーム・アローン』(1990)の世界的ヒットにより、子役俳優としてブレイクしたマコーレー・カルキン(36)。すぐさま製作が決定した続編『ホーム・アローン2』では、前作830万円だったギャラが3億7,000万円まで上昇。世界一高額なギャラを受け取る子役として、話題に。

続編も大ヒットを記録したことから、彼の人気は不動のものに。出演オファーが絶えず、『ゲッティング・イーブン』(1993)や『リッチー・リッチ』(1994)ではそれぞれ、6億6,000万円ものギャラが支払われたとか。

そんなマコーレーの快進撃に歯止めをかけたのが、彼のマネージャーを務めていた父親。息子の価値に自信を持った父親は、制作会社に対して非常識な要求を突きつけるようになり、オファーは激減。さらに1995年には両親(結婚はしておらず、事実婚であった)が破局するも、マコーレーの財産を巡って泥沼バトルを繰り広げる。事態を見かねたマコーレーは、両親の裁判が決着するまで映画の出演はしない、と俳優活動の休業を宣言。『タイタニック』の主役など大作へのオファーが続くも、彼は頑なに拒否。5年もの短いキャリアの末、映画界から姿を消した。

Photo : Getty Images
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マコーレーが再び世間を騒がせるようになったのは、2012年のこと。幼い頃の愛らしい笑顔とは結びつかない、骸骨のように痩せ細った写真がパパラッチされたのだ。この写真とともに、メディアは「ヘロイン中毒で、余命半年」と報道。一部では死亡説が流れるまでに。

そんな世間の噂に反して、現在は10代のときに経験したアルコール依存症も克服し、幼い頃に稼いだ17億円もの資産で悠々自適な生活を送っているというマコーレー。バンドやアーティストとして細々と活動し、2016年にはセス・グリーンが監督デビューを果たす映画『チェンジランド(原題)』へ出演することを発表。この作品を機に、彼が映画界の第一線に戻る可能性はあるのか? 大人になった彼の演技力に注目したいところ。

テイラー・モムセン

Photo : Getty Images
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幼い頃から子役として活躍するなか、2007年からスタートしたドラマ『ゴシップガール』が大ヒット。共演するブレイク・ライヴリー、レイトン・ミースターとともに、人気女優へと成長したテイラー・モムセン(24)。マドンナが娘とともに立ち上げたブランド「マテリアル・ガール」の初代モデルや、人気下着ブランド、ヴィクトリアズ・シークレットの広告塔に起用され、ティーンたちのファッションアイコンへと成長した。

『ゴシップガール』の人気が継続するなか、テイラーのファッションが変化。スタート当初はカジュアルガーリーなスタイリングが定番だった彼女だが、シーズン3あたりからロックテイストな服装が目立つように。もともとロック好きでバンド活動をしていた彼女は2009年、自身のバンド「プリティー・レックレス」とともにメジャーデビュー。熱心にバンド活動をするなか、『ゴシップガール』をシーズン4で降板することに。「もともと女優業に興味はなかった」と語り、ミュージシャンとしての活動に専念すると宣言。

Photo : Getty Images
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しかし彼女のファッションアイコンとしての人気に反して、プリティー・レックレスはなかなかヒット曲に恵まれず。さらにロック度が増すばかりのファッションはファン離れを招き、いつしか忘れ去られてしまった。

「女優業はお金を稼ぐためだけにやった」という強気な発言は本気だったようで、未だにバンド1本の活動にこだわっているというテイラー。残念ながら大ヒットには恵まれていないものの、彼女のSNSには、バンド愛が溢れる写真がずらり。そんな彼女の熱意が報われ、ヒット曲とともに第一線に舞い戻ってくる日を願うばかり。