世界的人気を誇るTVドラマ&映画シリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編に期待が高まるなか、2017年9月28日(現地時間)、主役を演じるサラ・ジェシカ・パーカーが「続編の可能性はない」と公表。制作がキャンセルになった原因は、サマンサ役、キム・キャトラルの「とんでもない要求」だとか⁉︎
世界中で社会現象を起こした人気TVドラマシリーズ、『セックス・アンド・ザ・シティ』(以下SATC)。2016年から続編映画の制作が囁かれるなか、2017年9月28日(現地時間)、主役を演じるサラ・ジェシカ・パーカーを含む主要キャスト陣が「続編の可能性はない」と公表。すでに台本が完成していたという3作目の作品がキャンセルになった原因は、サマンサ役を演じるキム・キャトラルの「とんでもない要求」だとか⁉︎
制作中止を最初に報道したのは、英タブロイド紙『Daily Mail』。映画シリーズ3作目の撮影が秋からスタートする予定であったにも関わらず、サマンサ役を演じるキムの“とんでもない要求”が原因で、お蔵入りになったというのだ。
同紙によると、キムはSATCの制作会社「ワーナー・ブラザーズ」に対し、「自身が出演する他作品のプロデュースを契約しない限り、SATCへは出演しない」と申し出たのだとか。同社はキムの要求をのめず、さらにメインキャスト4人が揃わないと意味がない、という思いから、しぶしぶ制作をキャンセル。急展開を受けて、すでに契約を結んでいたサラ・ジェシカ、シャーロット役のクリスティン・デイヴィス、ミランダ役のシンシア・ニクソンらは“失望している”と報じた。
『Daily Mail』の報道が世間を賑わせた同日、米エンタメサイト『Extra』が、ニューヨークでイベントを訪れていたサラ・ジェシカ本人を直撃。騒動について尋ねると、「もう終わったわ、制作はされない」という衝撃のコメントが!
さらに「とても面白くて、切なく、明るく、世間に共感してもらえるような脚本が完成していたから、本当に残念よ。この素晴らしいストーリーを観てもらえないこと以上に、ずっと続編を待ちわびていてくれたファンの期待に応えられないのが残念でならない」と語り、悔しさを露わに。
サラ・ジェシカの発言に次いで、シャーロット役のクリスティンも自身のFacebookページでコメントを発表。「ファンのみんな、SATCへの愛とサポートを、ありがとう。続編を公開できなくて、悲しみと残念な気持ちでいっぱいよ。マイケル・パトリック・キングは素晴らしい脚本を書いてくれたのに。まだ自分自身、シャーロット役を続けられないという事実を、ちゃんと受け入れられていないの。でもSATCはこれからも、みんなの心のなかで生き続ける。SATCという作品に関われたことを、心の底からうれしく思うわ」と綴り、シリーズへの愛を示した。
ファンたちから悲しみの声が続出するなか、ツイッターで怒りを露わにしたのが、同作でキャリーの友人・スタンフォード役を演じるウィリー・ガーソン。9月29日(現地時間)、「そういうことだ。悲しいことに、(キャンセルになった)原因は本当だよ」、「交渉が長引いたせいで、先のスケジュールを押さえていたスタッフのみんなが、本当に不憫だ。そして何より、ファンのみんなもね」というツイートを続投し、『Daily Mail』の報道が事実であることを明かした。
ウィリーのツイッターには、「サマンサだけ抜いて、脚本を作り直せばいいじゃない!」、「別にサマンサが登場しなくてもかまわない!」というファンの意見が続出。しかしウィリーは「キャスト全員が必要不可欠なんだ」、「彼女はサマンサ役を、完璧にこなした。他のキャスト同様にね」と返し、キムへの敬意を払った。
一連の報道やキャスト陣の声明から、シリーズ続編を待ち望むファンたちの怒りの矛先はキムへと向けられるように。するとキム本人は「『Daily Mail』の嘘ばかりの報道に、驚いたわ。私が唯一“要求”したのは、3作目に出演しないということだけ。しかも、2016年のことよ」とツイート。それ以降、詳細は語っておらず、真実は闇に包まれたままである。
2010年に映画版『セックス・アンド・ザ・シティ2』が公開されて以来、続編を待ち望むファンの声が絶えなかった人気シリーズだっただけに、なんとも残念。今後キムの気持ちが変化して続編の制作が実現することに、期待したい!