2017年9月末に報じられた、世界的人気シリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』(=SATC)続編の制作中止。制作スタッフやキャストの一部が、原因はサマンサ役を演じるキム・キャトラルの「とんでもない要求」だと語るなか、キム自身は真っ向から反論。そんななか、10月23日(現地時間)、キムがテレビのトークショーに出演。SATCのキャスト仲間たちとの不仲を告白し、注目を集めている。
世界的人気シリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』(=SATC)続編の制作が中止になったと報じられたのは、2017年9月末。制作スタッフやキャストの一部が、原因はサマンサ役を演じるキム・キャトラルの「とんでもない要求」だと語るなか、キムは真っ向から反論。
真相がわからぬまま約ひと月が経過した10月23日(現地時間)、キムがテレビのトークショーに出演。SATCのキャスト仲間たちとの関係を赤裸々に告白し、注目を集めている。
キムはこの日、イギリスのトークショー『Piers Morgan’s Life Stories』に出演。SATCで親友役を演じたサラ・ジェシカ・パーカー含む共演者たちについて、「友達だと思ったことは一度もないわ」と宣言。しかしいがみ合いなどはなかったようで、「同僚だと認識していたし、ある意味その方が気持ち的に楽なのよ。仕事と私生活を、はっきり区別できるからね」と付け加えた。
仲が深まらなかったことについて、キムは「彼女たちには子どもがいるし、私だけみんなより10歳も年上。シリーズ終了後にはニューヨークから離れて暮らしていたから、会う機会もないし。彼女たちとの唯一の共通点はSATCで、それももう終わったわ」と説明。さらにメンバーとは、最後にいつ話したかも忘れるほど、疎遠になっているとか。「一度だって、“元気?”って電話をしてくれることもなかった。とても残念なことよ」
現在61歳のキムは「60歳になった節目」で、シリーズへの出演をやめることを決意したそう。一連の騒動後も「後悔はない」と言い、その理由のひとつとして「(SATCは)TVドラマのシリーズが一番面白かったし、映画2作は“おまけ”みたいなものだったと認識している。私は“サマンサ”を殺してなんかいないわ。彼女を解放したのよ」という持論を語り、インタビューを締めくくった。
制作中止を最初に報道したのは、英タブロイド誌『Daily Mail』。キムが「自身が出演する他作品のプロデュースを契約しない限り、SATCへは出演しない」と申し出たため、続編がお蔵入りになったと報じた。
このニュースが流れた当日、米エンタメサイト『Extra』のインタビューを受けたサラ・ジェシカ。制作が中止になったことを認め、「とても面白くて、切なく、明るく、世間に共感してもらえるような脚本が完成していたから、本当に残念よ。この素晴らしいストーリーを観てもらえないこと以上に、ずっと続編を待ちわびていてくれたファンの期待に応えられないのが残念でならない」と語り、悔しさを表現していた。
それに対しキムは、自身のツイッターで反論。「『Daily Mail』の嘘ばかりの報道に、驚いたわ。私が唯一“要求”したのは、3作目に出演しないということだけ。しかも、2016年のことよ」とツイート。
その直後に受けたインタビューでは「もう1年近く、断り続けている。それなのに“過剰な要求をしている”だとか、“ディーヴァ気取り”なんて言われるのは、許せない」と、怒りを露わにしたキム。また「SATCに関わる人たち、とくにサラ・ジェシカには失望したわ。もう少し私に対して、優しさを持ってくれてもよかったのに」と、名指しで非難したことが大きな話題に。
キムが60歳の誕生日を迎えた際には、サラ・ジェシカがインスタグラムで祝福のメッセージを発信。キムを“姉妹”と呼び、仲の良さをアピールしていただけに、今回の告白はなんともショッキング。
SATC最大の魅力といえば、キムとサラ・ジェシカを含む4人が演じる女性たちの、深い絆で結ばれた友情。彼女たちの関係が修復し、また“仲良しグループ”が一堂に集まった姿を見られる日が訪れることに、期待したい。