世界最高峰の音楽賞と言われる「グラミー賞」授賞式が2018年1月28日(現地時間)、ニューヨークにて開催された。毎年多くのアーティスト&セレブたちが訪れるレッドカーペットには、今年もレディー・ガガやマイリー・サイラス、ピンク、クリッシー・テイゲンなど、トップスターたちがずらりとランナップ。栄えある賞に輝いた授賞者&授賞作品のリストに加え、美しいセレブたちの華やかなドレスギャラリーをチェック!
さまざまな賞が並ぶグラミー賞で主要部門といわれる「年間最優秀レコード賞」、「年間最優秀アルバム賞」、「年間最優秀楽曲」3部門、ほか4部門の計7部門に輝いたのが、歌手のブルーノ・マーズ。2016年にリリースしたアルバム『24K・マジック』の大ヒットを受け見事、今年の賞の話題を独占。
ブルーノは2016年にも『アップタウン・ファンク』で「年間最優秀レコード賞」を授賞しており、立て続けとなる栄誉を受け、スターの地位を確立させた。
主要部門の残り1部門、『最優秀新人賞』に輝いたのは、昨年リリースしたアルバム『ノウ・イット・オール』でブレイクを果たしたアレッシア・カーラ。弱冠21歳の彼女が一躍有名になったきっかけが、2016年に公開されたディズニー映画『モアナと伝説の海』のエンドソング。今回の授賞で注目度が増し、今後さらなる活躍が期待できそうだ。
>>以下、授賞作の一部はこちらより
・最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)賞
エド・シーラン『シェイプ・オブ・ユー』
・最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)賞
ポルトガル・ザ・マン『フィール・イット・スティル』
・最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞
エド・シーラン『÷』
・最優秀ロック・パフォーマンス賞
レナード・コーエン『ユー・ウォント・イット・ダーカー』
・最優秀最優秀ロック・ソング賞
フー・ファイターズ『ラン』
・最優秀ロック・アルバム賞
ザ・ウォー・オン・ドラッグス『ア・ディーパー・アンダスタンディング』
・最優秀R&Bパフォーマンス賞
ブルーノ・マーズ『ザッツ・ホワット・アイ・ライク 』
・最優秀R&Bソング賞
ブルーノ・マーズ『ザッツ・ホワット・アイ・ライク』
・最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞
ザ・ウィークエンド『スターボーイ』
・最優秀 R&Bアルバム賞
ブルーノ・マーズ『24K・マジック』
・最優秀ラップ・パフォーマンス賞
ケンドリック・ラマ―『HUMBLE.』
・最優秀ラップ/歌唱・パフォーマンス賞
ケンドリック・ラマ―『ロイヤリティ』
・最優秀ラップ・ソング賞
ケンドリック・ラマ―『HUMBLE.』
・最優秀ラップ・アルバム賞
ケンドリック・ラマ―『DAMN.』
さらに今年の「ゴールデングローブ賞」で女性への性的暴力やセクハラ、性差別への抗議を訴えた運動「Time’s Up(タイムズ・アップ)」が引き継がれた、「グラミー賞」。多くのセレブたちがサポートの念を象徴する“白いバラ”を身につけ、レッドカーペットに現れた。
しかし当日、黒いドレスでもなく、白いバラも持たずに参加したのが、歌手のロード。真っ赤なドレスで会場に現れた彼女だが、その背中には白い紙が縫い付けられていたのだ。
美術家ジェニー・ホルツァーによる言葉を引用したという文章には、「私たちが生きる時代は耐えがたい。しかし勇気を持とう、なぜなら最悪は最善の前触れだから。悲惨な状況のみが、圧迫者たちを屈服させる機会を招くことができる。正義が勝利するためには、古く、腐敗したものを除かなければならない」というメッセージが。ロードはのちにインスタグラムでこの紙の写真とともに、「私にとっての白いバラ」というコメントを公開している。
「タイムズ・アップ」ムーヴメントがパワーアップするのに反し、本式で授与された86部門中、女性アーティストもしくは女性ボーカルのグループが授賞したのはわずか17部門という結果に。男女の授賞格差により、音楽界にはびこる性格差がますます浮き彫りとなった。
「ゴールデングローブ賞」に続き黒が多かったものの、白や赤など、華やかなドレスも目立った「グラミー賞」レッドカーペット。豪華アーティストのドレスアップ姿を、以下のギャラリーよりチェックして。
text : Ayano Nakanishi