歌手のリタ・オラが2018年5月11日(現地時間)、新曲「Girls」をリリース! 同性との恋愛模様を描いた歌詞が話題になるも、“バイセクシャルを批判している”という批判が殺到する事態に。その後ツイッターで女性との恋愛経験があったことを明かし、注目を集めている。
歌手のリタ・オラが2018年5月11日(現地時間)、新曲「Girls」をリリース! 同性との恋愛模様を描いた歌詞が話題になるも、“バイセクシャルを批判している”という批判が殺到する事態に。その後ツイッターで女性との恋愛経験があったことを明かし、注目を集めている。
11日深夜に待望の新曲「Girls」をリリースし、ファンたちを喜ばせたリタ。カーディ・B、チャーリーXCX、ビービー・レクサという豪華なアーティストたちとのコラボで話題を集めるなか、人々はその歌詞に注目。“女性とキスがしたい”など、カミングアウトしていると捉えられる表現が溢れているのだ。
話題の歌詞とはサビの、“ときに、女の子にキスしたくなるの”というもの。このフレーズはキャッチーなメロディにのって繰り返され、同曲のメインテーマとなっているよう。さらにほかのパートでも、“私はとてもオープンなの/私は50/50(平等)よ/そのことを絶対に隠したりはしない/それを知っておいて”という意味深なフレーズも。
リリース直前、米『People』誌に対して、新曲にまつわるインタビューを受けていたリタ。セクシュアリティをカムアウトするつもりで書いたのかと問われ、自身の気持ちを明かした。
「これについてみんなが注目するのはわかっていたわ。もちろん、私の気持ちを正直に綴ったものよ。(中略)私は自分の本質を隠すつもりはないし、やりたいことはやる。今も、今後もね。私自身のキャリアにおいて、ここまでオープンになったのは初めてのこと。この楽曲でオープンになった私を支えてくれた(コラボ)仲間たちを、とても誇りに思うわ」
だが自身がバイセクシャルかどうかを問われると、言葉を濁らせる一幕も。「もし人々がそういうイメージしか抱けないなら、とても視野が狭いと感じるわ。それは私が発信したいメッセージじゃないし、正直(私がバイセクシャルかどうかなんて)関係ないと思う」
豪華アーティストを引き連れ、満を持して新曲をリリースしたリタ。しかし「バイセクシャルの人々のテーマソングになってほしい」という彼女の思惑に反して、同性愛者やアーティスト仲間から批判が殺到する事態に!
批判の対象となったのが、話題を集めていたサビの部分。“赤ワイン”という飲酒をほのめかす言葉が含まれていることから、まるで女性同士の恋愛が“お酒の力を借りなければ起こらないこと”のように描かれていると、バッシングを受けたのだ。
— Rita Ora (@RitaOra) 2018年5月14日
まさかの事態を受けてリタは急遽、ツイッターで謝罪文を公開。自身の表現で傷ついた人に対し「申し訳なく感じている」と、メッセージを発信した。
これを読んでいるみなさん、こんにちは。『Girls』は私の真実を描くために書いた曲で、自分の経験をリアルかつ正直に綴ったものです。私は女性、男性ともに恋愛の経験を持っています。
私自身の経験を表現した曲でみなさんを傷つけてしまったことを、申し訳なく感じています。LGBTQ+の人々はもちろん、誰かを批判するつもりは、まったくありませんでした。
作品でありのままの私を表現することで、ファンのみなさんが自分自身を誇りに思えることを願っています。何があっても自分を信じて愛するべきだ、と教えてくれたファンのみなさんに、感謝しかありません。今後もLGBTQ+のコミュニティに貢献できるよう、努力を続けたいと思います。
前出のインタビューでは、「自由や、なりたい自分になるためのチャンスを表しているつもり。人生を生きたいように生きるべきだし、それを人から批判される必要はない。私自身、聴くたびに、そういうメッセージを受け取っているわ」という熱い思いを語っていたリタ。厳しい意見を向けられてしまったものの、謝罪文では、今後の制作意欲をしっかりと表明。今後の新曲に、さらなる注目が集まりそうだ。
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text : Ayano Nakanishi