2018年8月29日から9月8日(現地時間)にかけてイタリアで開催された、第75回ベネチア国際映画祭。世界三大映画祭のひとつで、世界最古の歴史を誇る映画祭には、今年も注目作がずらりと参加。“近年稀に見る高水準”と評された、接戦の行方は!?
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さらに賞レースにも引けを取らない見どころのひとつといえば、セレブたちの美しいドレスルック。眩いばかりのレッドカーペットには、ナタリー・ポートマン(37)、レディー・ガガ(32)、エマ・ストーン(29)、クロエ・グレース・モレッツ(21)、ナオミ・ワッツ(49)といった大スターたちの姿が。ため息が出るようなドレスギャラリーも、見逃さずに!
審査委員長を務めたのは、昨年『シェイプ・オブ・ウォーター』で金獅子賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督。9人の審査員には女優のナオミ・ワッツや監督&女優のニコール・ガルシア(72)など5人の女性が選ばれ、今年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭に続き、女性が過半数を占めたことが話題に。
コンペティション部門には、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督(33)&ライアン・ゴズリング(37)が再びタッグを組んだ『ファースト・マン』、アジアから唯一選ばれた塚本晋也監督(58)の時代劇『斬、』を含む21作品が参加。
同映画祭の挑戦は4度目となる塚本監督は、蒼井優(33)、池松壮亮(28)、前田隆成(23)らキャストとともにレッドカーペットに登場した。
激戦を勝ち抜き最高賞である金獅子賞に輝いたのは、アルフォンソ・キュアロン監督(56)が1970年代のメキシコを舞台にある家族と先住民系のメイドの物語を描いた『Roma(原題)』。Netflix制作の作品として初めて三大映画祭の頂点に立ち、“歴史に残る受賞”と大々的に報じられた。
女優賞は、ヨルゴス・ランティモス監督による『The Favourite(原題)』からイギリス人女優のオリヴィア・コールマン(44)が受賞。同作品は女優賞と審査員大賞という主要賞W受賞を果たしており、来年のアカデミー賞を含む今後の賞レースで欠かせない作品となりそうだ。
男優賞に選ばれたのは、画家フィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画『At Eternity’s Gate(原題)』で主役を演じた名優ウィレム・デフォー(63)。長いキャリアを持つベテラン俳優ながら、賞レースの主要賞に輝くのは意外にも初めて。受賞後はトロフィーを高く掲げ、喜びを表した。
コンペ外で話題を独占したのが、特別招待作品としてプレミア上映された『アリー/スター誕生』。ヒロインを演じたレディー・ガガ&同作で監督デビューを果たしたブラッドリー・クーパー(43)が揃って来場し、報道陣やファンを沸かせた。
奇想天外なファッションやパフォーマンスで、幾度となく人々の度肝を抜いてきたガガ。そんな彼女はウォータータクシーでの来場時から、サービス精神をいかんなく発揮。なんとボートの縁に座り、投げキッスをしながら登場したのだ。
メインイベントであるプレミア上映会では、ボリューミーなヴァレンティノのドレスをチョイス。ブラッドリーにエスコートされて車から降り立つ瞬間は、まるで映画のワンシーンのよう。
共演を経て絆を深めたふたりは終始手をつないだまま、レッドカーペットを闊歩。とびきり華やかな美男美女のツーショットに、見惚れる人が続出したとか!
ガガの映画初主演作として、制作発表時から大きな話題となっていた本作品。前評判は上々で、10月5日の全米公開を前に早くも大ヒットを予想する声も。これを機に、ガガの女優としての本格始動もあり得る?
ふたりのほかにも、世界中が息を飲んだレッドカーペットルックが続出。日本の蒼井優や森星を含む美女たちの、ゴージャスなドレス姿をチェックして。
text : Ayano Nakanishi