2018年9月17日(現地時間)、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催された、第70回エミー賞授賞式。"テレビ業界のアカデミー賞"とも呼ばれるエミー賞の受賞作品、授賞式にまつわるトピックス、さらには来場セレブの煌びやかなドレススタイルまでお届け!
2018年9月17日(現地時間)、米ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催された、第70回エミー賞授賞式。"テレビ業界のアカデミー賞"とも呼ばれるエミー賞の受賞作品、授賞式にまつわるトピックス、さらには来場セレブの煌びやかなドレススタイルまでお届け!
司会者は、米長寿バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ(以下:SNL)』に出演する、コメディアンのコリン・ヨースト(写真左・36)とマイケル・チェ(写真右・35)。女優のスカーレット・ヨハンソン(33)と交際順調なコリンは、授賞式でツーショットが実現! マイケルは、SNL史上初の黒人コメディアンとして注目されており、旬のふたりが大役を務めた。
エミー賞の主要部門であるドラマ・シリーズ部門では、子どもを産むだけの道具として女性が扱われる世界を描いた衝撃作『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』を抑えて、『ゲーム・オブ・スローンズ』が受賞。昨年は公開時期の関係でノミネートすらされなかった同作が、2年ぶりに返り咲く結果に。2019年にクライマックスを迎える予定だが、まだまだ勢いは止まらなさそうだ。
リミテッド・シリーズ部門での作品賞、監督賞、さらに主演男優賞を受賞したのは、『アメリカン・クライム・ストーリー/ヴェルサーチ暗殺』。連続殺人犯としてすでに指名手配中だった男娼のアンドリュー・クナナンが、デザイナーのジャンニ・ヴェルサーチを殺害するという、衝撃の事件を題材にしている。
監督賞を受賞したライアン・マーフィン(52)は、「ジャンニの暗殺はすべてを物語っている。LGBTQの4人にひとりが、憎悪犯罪の犠牲者になる可能性があることを忘れてはいけない。この賞が憎悪犯罪法の厳格化に繋がることを祈りつつ、あまりにも早く命を奪われた人たちに、この賞を捧げたい」と語り、拍手喝采を浴びた。
また、会場を大いに盛り上げたのが、バラエティスペシャル部門で監督賞を受賞したグレン・ワイス(57)のスピーチ。2週間ほど前に母親が亡くなったことを前置きした上で、来場していた恋人ジャンについて「母はジャンが大好きだったんだ。ジャンは私の人生を輝かせてくれる」と語ったグレン。そして「あなたのことを恋人とは呼びたくないのはなぜだかわかる? それは、ぼくの妻と呼びたいからだ」と告白したのだ。
そしてジャンがステージに上がると、グレンは「私と結婚してくれますか?」とひざまづいてプロポーズ! ジャンは涙を浮かべながら頷いた。驚きの展開に、会場からは温かな拍手が送られた。
受賞作品と並んで注目を集めたのが、セレブたちの美しいドレス姿。その一方で、ナイキのスウェットを着用し話題をさらったのが、コメディ番組『Black-ish』に出演する女優のジェニファー・ルイス(61)。
理由として、 ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の試合前にアメリカの国歌斉唱することを拒否した黒人のコリン・キャパニック選手(28)を、ナイキが広告塔として抜擢したことを挙げたジェニファー。一部ではナイキを批判する声もあがるなか、ジェニファーは「コリンの行動は警察の残虐行為や人種的不公正に対する抗議であり、それをナイキが支持したことは素晴らしい」とコメントした。
受賞作品の豪華さもさることながら、数々のサプライズや感動のスピーチに溢れ、記念すべき第70回に相応しい形で幕を閉じた今年のエミー賞。はたして来年はどんな驚きが待っているのか、乞うご期待!