2019年5月14日(現地時間)、全米でもっとも厳しい中絶禁止法案が、アラバマ州で成立。女性が望まない妊娠の場合でも中絶が許されないとされる法案に、セレブ界からも反対する声が挙がった。
2019年5月14日(現地時間)、米アラバマ州で中絶禁止法案が成立。レイプや近親相姦による妊娠でも中絶を認めないという厳しい法案に、リアーナ(31)やカーラ・デルヴィーニュ(26)、リアム・ペイン(25)など、多くのセレブが声を挙げた。
アラバマ州は、中絶を合法と認めた1973年の「ロー対ウェイド事件」以来、最も厳しい中絶禁止法案を可決。母親の命に危険が及ぶ場合を除いて、中絶手術を行なった医師は最大で99年の禁固刑が科される可能性があるのだそう。
これを受けてリアーナは「見て。このまぬけな人たちが米国人女性の権利を奪った。ケイ・アイヴィー知事……恥を知りなさい!!!」と、中絶禁止法案に賛成した議員25名の写真をインスタグラムでシェア。すると、「正論だ」、「あなたの怒りがひしひしと伝わる」などリアーナに賛同するコメントが続々と寄せられた。
カーラが「キャプションは要らない」と一言添えて投稿したのは、「男性は女性の身体について法律を作るべきではない」と白い文字でぎっしり書かれた一枚の画像。ジジ・ハディッド(24)もカーラのポストをシェアするなど、可決後もアンチの声は鳴り止まず。
一方で女優のミラ・ジョヴォヴィッチ(43)は、「今こそ行動を起こすべき」と過去に中絶したことをインスタグラムで告白した。
また、このニュースに声を挙げたのは女性セレブだけではない。ワン・ダイレクションのメンバーでソロ活動中のリアムもそのひとり。
元パートナーのシェリル・コール(35)との間に授かった男児ベアくん(2)の父親でもあるリアム。中絶禁止法案の成立は、「女性の権利を奪った」と非難。「米国が依然として、自由の国と呼ばれていいのか?」と疑問を投げかけた。
さらに、「中絶は常に合法であるべきだ」と訴えたリアム。「女性が自分自身のために選択することを、決めつけてはいけない」と思いを述べた。
これまでにも中西部のオハイオ州、南部のケンタッキー州、ジョージア州などで可決されてきた中絶禁止法案。今後ますますハリウッドでも波紋を広げていくことに違いない。
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