音楽プロデューサーのスクーター・ブラウン(38)に、デビュー当時から2017年までにリリースしたアルバムの所有権を奪われたテイラー・スウィフト(29)。悲痛な胸の内を告白。
テイラー・スウィフト(29)がデビューから13年間所属していた音楽レーベル、ビッグマシン・レコードを音楽プロデューサーのスクーター・ブラウン(38)が買収。これにより、テイラーはデビューアルバム『テイラー・スウィフト』(2006)から『レピュテーション』(2017)まで、アルバム全6枚の所有権をスクーターに奪われてしまった。
2019年7月1日(現地時間)、自身のTumblrを通してビッグマシン・レコードが買収されたことについて胸の内を明かしたテイラー。
「何年もの間、自分の楽曲を私自身で所有できないかと切望してきました。しかし、過去のアルバムの所有権を取り返すためには、ビッグマシン・レコードと再契約をして新作をリリースすることが必要でした。ですが、契約を結べば、スコット・ボルチェッタ(ビッグマシン・レコードの前CEO)がレーベルを売却することを知っていたので、私はレーベルを去りました。私には過去を捨てるという選択しか残っていなかったのです。
それなのに、私がベッドルームで書いた音楽、そして、バーやクラブ、アリーナやスタジアムでのパフォーマンスにより稼いだお金で作ったミュージックビデオなどを、スクーター・ブラウンの手に渡ったことを今日知りました。スクーターと聞いて思い出したのは、彼が人を使い、何年もの間、私に対して行ってきた"いじめ"です」。
スクーターのテイラーいじめに加担したと言われているのが、スクーターがマネジメントを担当するカニエ・ウェスト(42)やジャスティン・ビーバー(25)。
まずカニエは、自身の楽曲『フェイマス』のミュージックビデオでテイラーを全裸にした蝋人形を登場させた。さらに、同曲の歌詞でカニエがテイラーを「ビッチ」と呼ぶことを、テイラーが許可した・していない問題も発生。この時のテイラーとカニエの通話を無断で録音していたのが、カニエの妻キム・カーダシアン(38)。
また、テイラーとカニエがバトルを繰り広げている最中、ジャスティンはカニエやスクーターたちとフェイスタイムをしている様子をスクショした画像に「テイラー、調子はどう?」と添えてインスタグラムに投稿。水を差すような行動をとっていた。
テイラーがTumblrにコメントを投稿したあと、ジャスティンは自身のインスタグラムに「不快になるようなことを、インスタグラムに投稿してしまって申し訳なかった」と謝罪しつつも、「彼は悪い人間ではないんだ。(過去の投稿に対し)そんなジョークは言うべきではないと、僕に忠告をしたのも彼だ」とスクーターを擁護した。
ビッグマシン・レコードを去り、2018年11月にリパブリック・レコーズに移籍したテイラー。「スコットに作品を残すことを決断したとき、私の作品を売却するだろうという事実を前向きに受け入れていました。ですが、買い取る相手がスクーターだなんて、そんな悪夢を誰が想像したでしょう。スコットは、私が“スクーター・ブラウン”という名前を口にするたび、私が泣いたり、泣くのをこらえていたことを知っています。彼は自分が何をしているのかをはっきり分かっているはずです」。
最後にテイラーは、「ありがたいことに、私は今、自分の作ったものは自分で所有すべきだと信じてくれるレーベルと契約を結んでいます。スクーターは私の過去を握れても、未来は握れないのです。そして、若いアーティストや音楽の夢を追う子どもたちがこれを読んで、レーベルと交渉をする時に“自分を守る術“が大切だということを理解してほしい。あなたの作った作品の権利はあなたが持つべきです」とアドバイスも添えた。
紆余曲折を経て、2019年8月23日(現地時間)にニューアルバム『Lover/ラバー』をリリースするテイラー。ケイティとのバトルが終結したかと思いきや、またも思わぬトラブルが勃発。果たしてスクーターやジャスティンとの騒動は、どのような結末を迎えるのか?