YouTubeに公開されたミュージック動画をきっかけにデビューしたジャスティン・ビーバー(25)。若くして富と名声を手に入れたが、「もう生きたくない」と思っていたことや「ドラッグに溺れていた」ことなど、半生を振り返った長文メッセージが話題を集めている。
今年デビュー10周年を迎えたジャスティン・ビーバー(25)。2019年9月3日(現地時間)に自身のインスタグラムを更新し、長文のメッセージを投稿。若くして富と名声を手に入れたが、「もう生きていたくない」と思っていたことや、「ドラッグに溺れていた」ことなどを赤裸々に告白した。
ジャスティンは、「これを読む時間を作ってもらえたら」というコメントとともに、メモ帳アプリに綴ったメッセージをスクリーンショットして公開。これまで語ってこなかった、胸の内を赤裸々に明かした。
「人生において、仕事、責任、感情、家族、お金などでうまくいかないときは、朝ベッドから起きることすら大変だ。トラブルが解決したと思ったら、また別のトラブルに見舞われたときもね。そうなるとぼくは「恐れ」というレンズを通して、悪いことを予想してしまう。するとそれが負のスパイラルのようになって、「もう生きたくない」と思うことさえある。だからぼくは、君に共感するんだ。
ぼくは不調のときも、自分の考えを変えることができない。でも幸運なことに、ぼくを応援し続けてくれる人々がいる。ぼくは、お金も服も車もたくさん持っている。それに(アーティストとして)数々の賞を受賞したことが称賛されているんだ。だからといってぼくが満たされることはない。
みんなは子役スターたちが、どのような人生を送ってきたか知ってる? まだ前頭葉(意思決定をするところ)が発達していない子供たちに、責任が押し付けられるんだ。そこにスターダムにのし上がるためのプレッシャーが加わると、説明できないほどの苦痛になる。
ぼくは良い家庭環境に恵まれなかった。ぼくの両親はお金もなく、(世間に対して)反抗的だったし、18歳で破局した。でもぼくはそんななかでも才能を発揮し、成功したんだ。それはたった2年の間に起きたことだった。小さな町で育った13歳の少年が、世界中の何百万人という人々から愛され、その実力を認めてもらえたんだ。君がどうかはわからないけど、ぼくは「謙虚さ」というものは年齢と共に成長すると思っている。ある程度の年齢を重ねないと的確な判断や意思決定ができないんじゃないかな(21歳までお酒を飲めないことも理由のひとつだと思う)。周りの大人たちがぼくに尽くしてくれて、ぼくは「責任」について学んだことがなかった。ぼくは何のスキルもないまま、18歳のときに何億円というお金を手にしたんだ。でもこれって恐ろしいことだよね。20歳になってからは、ぼくはすべてにおいて「悪い選択」をし、「世界で最も愛されている人物」から、「世界で最も笑われ、批判され、嫌われる人物」になった。
ある研究によると、ステージにあがることは、他のどんなことよりも大量のドーパミンが出るそうだ。よくツアーをするバンドやアーティストが薬物を乱用するけど、それはエンターテイナーであることの浮き沈みに耐えられないからじゃないかと思うんだ。
ぼくは19歳のときに、依存性の高いドラッグに手を染めた。そしてぼくの人間関係すべてを苦しめたんだ。ぼくは腹を立てるようになり、(交際していた)女性への敬意もなく、そして怒っていた。するとぼくを愛してくれていたみんなはぼくを避けるようになり、次第にぼくは殻に閉じこもるようになった。もう二度と戻ってこれないように感じた。そこからは立ち直るのに何年もかかったが、壊れた人間関係を修復した結果、神はぼくを愛してくれる人々を与えてくれたんだ。そのひとつが「結婚」だった。いま最高の時期を過ごしている。「結婚」は良い人間関係を築くために、忍耐、信頼、集中、優しさ、謙虚さのすべてを教えてくれる。
でも、これだけは覚えていて。もし君が勝ち目がないと思いながら戦っていたとしても、戦い抜くことをやめないで。神は君の味方だ。そして人には親切に、何の見返りもなく無償の愛を注ごう」
10代半ばにデビューし、10代後半に一度は転落するも、現在は愛する女性と結婚した喜びを噛みしめているジャスティン。ヘイリーとふたり揃った晴れ姿をぜひお目にかかりたいもの。