2020年1月5日(現地時間)に開催された、第77回ゴールデングローブ賞授賞式。ここでは、受賞作品から感動のスピーチまで、見逃せない5つのトピックスを紹介。
2020年1月5日(現地時間)、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデングローブ賞授賞式が開催された。今年もっとも多くの賞に輝いたのは、レオナルド・ディカプリオ(45)とブラッド・ピット(56)の2大スターが初共演を果たした『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。映画部門の作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、助演男優賞、脚本賞の最多3部門を受賞し、大きな注目を集めた。
映画部門の主演男優賞(ドラマ部門)は、最有力候補と名高かった『ジョーカー』のホアキン・フェニックス(45)、主演女優賞(ドラマ部門)は往年の人気女優ジュディ・ガーランド(享年47)の生涯を描いた『ジュディ 虹の彼方に』でジュディを好演したレネー・ゼルウィガー(50)が受賞。また、主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)はオークワフィナ(31)が受賞し、アジア系女優初の快挙を達成!
世界中が注目するのは受賞作・人物のほか、レッドカーペットを飾る豪華ゲストの面々や個性あふれるスピーチなどなど。なかでも話題をさらった、今年の5大ニュースをお届け!
受賞スピーチの大半を占めたのは「オーストラリアの森林火災」について
昨年9月から頻発している、オーストラリアでの大規模な森林火災。ニューサウスウェールズ州では約5億匹の動物が犠牲になり、国内のコアラが絶滅の危機に直面しているという。これを受けて、ホアキンは「ときに自分自身が責任を負い、犠牲を払って変化を起こすことが必要です。カリフォルニア州で開催されるパームスプリングス国際映画祭に行くために、プライベートジェットを使うことが正しい行動でしょうか? わたし自身も生活を見直します」と宣言。
また、オーストラリア出身で主演男優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)を受賞したラッセル・クロウ(55)は授賞式を欠席するも、「この悲劇の根底は気候変動にあります。私たちの地球をいたわりましょう」とコメントを寄せた。自らの慈善団体を設立し、地球温暖化防止に取り組むレオのスピーチも聞きたかったところ。
アジア系女優が初の快挙! オークワフィナ、主演女優賞に輝く
末期がんの祖母を中心に描かれた家族の物語『フェアウェル』(日本では4月公開予定)で主演を務めたアジア系女優のオークワフィナが、アジア系女優史上初となる主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞!
スピーチでは、「(この業界で)やっていけなくなったら、このトロフィーを売ればいいのね」と笑いを誘いつつ、監督や家族への感謝の気持ちを表現。同作はわずか4館の限定上映だったが、口コミで話題を集め、最終的には891館で上映されるほどの大ヒットに。大本命のアカデミー賞でノミネートとなるか期待がかかる。
17年ぶりの受賞! レネー・ゼルウィガーが賞レースにカムバック
ミュージカル映画『シカゴ』(2002年)でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)に輝いたレネーが、『ジュディ 虹の彼方に』で賞レースにカムバック。見事、主演女優賞(ドラマ部門)を受賞!
レネーが本作で演じたのは、47歳の若さでこの世を去った女優ジュディ・ガーランド。名作『オズの魔法使い』(1954年)の撮影中にセクハラを受け、自殺未遂を繰り返していたジュディの過去も描いているそう。昨今のハリウッドに問いかける作品が、今後の賞レースにどう影響を及ぼすか注目したい。
ミシェル・ウィリアムズのスピーチが女性の共感を呼ぶ
伝説の振付師ボブ・フォッシー(享年60)&女優兼ダンサーのグウェン・ヴァードン(享年75)夫妻を描いたテレビシリーズ『フォッシー/ヴァードン』で、主演女優賞(リミテッドシリーズ/テレビムービー部門)を受賞したミシェル・ウィリアムズ(39)。
現在、トーマス・ケイルとの子を妊娠中のミシェル。スピーチでは「わたしは選択肢がある社会に生きていられることに感謝します。なぜなら、女性の身体には自らの選択ではないことが起こりうるからです」と、妊娠や出産の決定権は自らにあるべきと強く主張。観客席には、涙を流しながら耳を傾ける人の姿もあったそう。
助演男優賞のブラッド・ピット、元カノ3人の前でジョークを飛ばす
鬼才クエンティン・タランティーノ監督(56)の最新作で、助演男優賞を受賞したブラッド。壇上でタランティーノ監督とレオに感謝を述べつつ、「母親を連れてこなくてよかった。ぼくの隣にいる女性は、(誰であっても)交際相手だと思われてしまうからね」などジョークを飛ばす場面も。
ちなみに会場には、前妻のジェニファー・アニストン(50)、元婚約者のグウィネス・パルトロウ(47)、元恋人のクリスティーナ・アップルゲイト(48)と、過去に恋愛関係にあった3人の姿が。ハリウッドを代表するモテ男ならではの悩みに、彼女たちが思うことは?
来月に開催されるアカデミー賞授賞式ではどんなドラマが待っているのか。すでに待ち遠しい!