2020年3月9日(現地時間)、ワールドツアー「Where Do We Go?」をスタートさせたばかりのビリー・アイリッシュ(18)。彼女がツアー初日公演中に流したビデオのメッセージに注目したい。
2020年1月、最優秀新人賞・年間最優秀アルバム賞など、弱冠18歳にして主要4部門を獲得し、グラミー賞の歴史に名を残したビリー・アイリッシュ(18)。そんな彼女がファン待望のワールドツアー「Where Do We Go?」を、アメリカ・マイアミからスタートさせた。
すると、初日公演中に衝撃の映像が流れたことが、ファンのツイートで明らかに。
その映像とは、ビリーが服を脱いで下着姿になり、濁った液体の中に沈んでいくというもの。そこに添えられたビリーの言葉が、多くのファンの心を打った。
Billie shows off her body during powerful interlude on the “WHERE DO WE GO? WORLD TOUR” (1/2) pic.twitter.com/4jKl4LXTcF
— Billie Eilish Updates (@eilishupdates) March 10, 2020
「私の服装を嫌う人もいれば、褒めてくれる人もいる。その言葉で他の人を傷つける人もいれば、私を侮辱する人もいる。あなたたちの視線には、非難を含むものや、安堵を感じるものもある。それらをすべて受け止めたら、私は動くことができなくなる」
「私が生まれ持つ身体は、あなたが望むものではない? 私が着心地のいい服を着ていたら女性らしくないと言い、肌を露出すれば軽い女だと言う。あなたは私の身体を見たこともないのに、勝手に判断して決めつける。それはなぜ?」
身体のラインが目立たない服を愛用するビリーだが、彼女の体型に関する憶測が、心無い人たちの間でささやかれてきた。そんなボディシェイマー(体型に対する悪口や批判する人)へのメッセージとして、この映像を作成したよう。
この映像は瞬く間に大きな話題となり、ファンならずとも、多くの人の心に響いたよう。そんなビリー節が初日から炸裂し、公演を心待ちにする世界中のファンの期待が高まったところだったが、このワールドツアーはコロナウイルスの影響で延期が決まってしまった。
ビリーは3月12日(現地時間)に自身のツイッターで、北米ツアーの日程が延期になったことを報告。「延期はとても悲しいことだけど、みんなの安全を守るためには必要だったの。新しい日程が決まったら知らせるわ。だから、それまで健康でいて。愛してるわ」と投稿した。
ファンを気遣いつつ、自身の信念をしっかりと貫く。18歳にして、すでに一流アーティストの風格を漂わせるビリー。それは、“ちょっとした”(とされる)自分へのご褒美にも表れている。
ビリーは自身のグラミー賞での功績を称え、セレブ御用達のジュエリーブランドKoosh Jewelersへカスタムネックレスをオーダー。米サイト『TMZ』によると、5冠を達成したという意味の「5X」を象ったチャームはブラックダイヤモンドがぎっしりとあしらわれており、お値段は約30,000ポンド(約395万円)!
その発言や行動で、世界に刺激を与え続けるビリー。ツアーが再スタートした暁には、どんなメッセージを発信するのだろうか?
text:Mayu Yamamoto