2020年4月2日(現地時間)、ロバート・F・ケネディ元司法長官(享年42)の孫メイヴ・ケネディ・マキーンさん(享年40)が息子とともにカヌーをしていた際、行方不明に。4月6日(現地時間)にメイヴさんの遺体が発見されたが、息子は捜索が続けられている。
2020年4月2日(現地時間)、ジョン・F・ケネディ元大統領(享年46)の弟で、司法長官を務めたロバート・F・ケネディ(享年42)の孫娘にあたるメイヴ・ケネディ・マキーン(享年40)とその息子ギデオン(8)が、カヌーをしていたところ、行方不明となった。
沿岸警備隊、警察、消防隊員らがすぐに捜索を開始したが、見つかったのは無人のカヌーのみで、ふたりの姿は発見されぬまま。
すると翌4月3日(現地時間)、メイヴの夫がフェイスブックにその時の状況と、追悼の言葉を投稿。「すでに24時間以上が経ち、ふたりが生存している可能性は低い。メイヴとギデオンが亡くなったのは明らかだ」と悲しみを表現した。
それによると、メイヴは母親が所有するメリーランド州にある別荘に家族で訪れており、家の裏にある小さな入り江のそばでギデオンとボール遊びをしていたという。その入り江はチェサピーク湾に続いており、ふたりは飛んでいったボールを拾うため、カヌーで入り江に出たとか。
ところが、どういうわけかカヌーは広大なチェサピーク湾に出てしまったらしく、約30分後に岸からかなり離れた海上でふたりを見た人が警察に通報。しかし、それがふたりが目撃された最後の姿になってしまったとのこと。
その後、4月6日(現地時間)にメイヴの遺体が発見され、ギデオンの捜索は現在も続けられている。
その日は特に強い風が吹いていたわけではなく、沖合に出てしまうまで目撃者もいなかったという、あまりに不可解な出来事に「ケネディ家の呪い」という言葉を思い浮かべた人も多いと伝えられている。
「ケネディ家の呪い」とは、アメリカで最も有名な家族のひとつであるケネディ家に起こる、ギリシャ悲劇のような不幸に見舞われることを指す言葉。なかでもよく知られているのは、1963年11月、ジョン・F・ケネディ元大統領が、遊説先のテキサス州ダラス市内をパレード中に暗殺された事件。
1968年6月には、メイヴの祖父ロバート・F・ケネディがロサンゼルスで暗殺された。ロバートはジョン・F・ケネディ大統領の実弟で、同政権では司法長官を務めた人物。事件が起きたのは自身が出馬していた大統領選挙のキャンペーン中だった。
その後、1984年にロバートの息子デヴィッド・ケネディ(享年28)が薬物の過剰摂取で亡くなり、1997年にはロバートの息子マイケル・ケネディ(享年39)がスキー事故で死去。
1999年7月には、ジョン・F・ケネディ元大統領の息子で、雑誌『People』の「最もセクシーな男性」に選ばれたこともあるジョン・F・ケネディ・ジュニア(享年38)が、キャロリン夫人(享年33)とともに小型飛行機事故で亡くなっており、その際も世界中に衝撃が走った。
2019年8月にはメイヴのいとこにあたるシアーシャ・ケネディ・ヒル(享年22)が、薬物の過剰摂取で亡くなったばかりだった。一刻も早くギデオンが発見されることを、祈るばかり。