かねてから、心と体の健康の重要性を訴えるキャンペーン活動を行っているウィリアム王子(37)。サッカー選手と対面しメンタルヘルスについて話し合うなかで、父親になることに対して「怖いことでもある」と本音がボロリ。
2020年5月28日(現地時間)に放送を控える、イギリス王室のウィリアム王子(37)が出演するドキュメンタリー番組の内容が一部公開に。父親になる際に感じた恐怖や、ダイアナ元妃(享年36)を亡くした経験など、同番組で語られたウィリアム王子の言葉が話題を呼んでいる。
このドキュメンタリーを放送するのは、イギリス公共放送のBBC。ウィリアム王子はじめキャサリン妃(38)ら英王室メンバーが主導するキャンペーン『Heads Up』のために活動するウィリアム王子を、約1年にわたり密着取材しているという。
『Heads Up』キャンペーンはイギリスの国民的スポーツであるサッカーを通し、メンタルヘルスを考えるというもの。ウィリアム王子はうつ病などの問題を抱えるサッカー選手らと対面し、自ら、彼らの話を聞いている。
その中で、イングランド出身の選手マーヴィン・ソーデル選手(29)は、メンタルヘルスの問題がキャリアや私生活にどれほどの影響をもたらしたかをウィリアム王子に打ち明けた。父親のいなかったマーヴィン選手にとって、自分が父親になるときが「人生で最も困難な時期だった」そう。
ジョージ王子(6)、シャーロット王女(5)、ルイ王子(2)の3人の子どもを持つウィリアム王子は、マーヴィン選手の言葉に共感。
「子どもを持つことは、人生で最大の変化。君は大変な衝撃を経験したのだろう。私も母(故ダイアナ妃)を幼いときに亡くした。感情は突然、呼び起こされるものだ」と語りかけたという。
「子どもが誕生することについて、僕たちが感じたことは共通している。それは素晴らしいことである一方、最も怖いことのひとつでもあるんだ」と、続けたウィリアム王子。母親を事故で突然失ったときのショックを振り返り、同時に父親になるプレッシャーの大きさについて語った。
インスタグラムなどで、「私たちは、メンタルヘルスの問題は悲しく、困難なことではないというメッセージを広めていきたい。(中略)精神の健康は、肉体の健康と同じくらい重要なんだ」と発信しているウィリアム王子。
ほかにも著名なサッカー選手たちと対面し、心と体を癒す「メンタルフィットネス」の重要性について話し合っているという。
ドキュメンタリーといえば、イギリスのタブロイド紙『The Sun』などが、「故ダイアナ妃の新しいドキュメンタリーシリーズが配信される可能性がある」と報じている。
世界中から愛された故ダイアナ妃だけに、亡くなって20年以上経つ現在も多くの人々がその素顔に関心を寄せているが、当のドキュメンタリー番組がウィリアム王子とヘンリー王子(35)に精神的なショックを与えるのではと心配の声もあるという。
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text:Saki Wakamiya