英エリザベス女王(94)が、3月半ばから滞在しているウィンザー城の庭でポニーに乗る写真が公開された。女王が屋外に出た写真が公開されるのはロックダウン後、初めて。
2020年5月31日(現地時間)、英王室がウィンザー城の庭でポニーに乗るエリザベス女王(94)の写真を公開した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月19日(現地時間)にバッキンガム宮殿を離れ、ロンドン郊外のウィンザー城で自主隔離しているエリザベス女王。女王が屋外にいる写真が公表されたのは、イギリスでロックダウンが行われてから初めてとなる。
今年4月21日に94歳の誕生日を迎えた女王が乗っているのは14歳のポニー、バルモラル・ファーン号。ジャケットにタイトなパンツを穿き、背筋をピンと伸ばした女王の乗馬姿からは年齢を感じさせない気品が漂う。
4歳のときに初めてシェットランドポニーを与えられて以来、大の馬好きとしても知られるエリザベス女王。毎年5月に馬術競技大会ロイヤル・ウィンザー・ホース・ショー、6月に英王室主催の競馬ロイヤルアスコットを観戦するなど、乗馬だけでなく馬術競技やレースにも情熱を傾けている。
ところが今年のロイヤル・ウィンザー・ホース・ショーはキャンセルとなり、ロイヤルアスコットは一般公開されない見込み。それだけでなく、毎年6月に女王の誕生日を祝いロイヤルファミリーがバッキンガム宮殿のバルコニーに集合する、公式祝賀行事トゥルーピング・ザ・カラーもキャンセルが決まった。
そうした恒例行事に代わり、ロックダウン中の4月5日と5月9日(ともに現地時間)のVEデーの祝日(ヨーロッパ終戦記念日)に、2度テレビで演説を行ったエリザベス女王。女王がクリスマスのメッセージ以外で演説するのは極めて異例なのだとか。
そのスピーチで、医療現場で働く人々に感謝を述べるとともに、「私たちが団結して強い意志を持ち続ければ、新型コロナウイルスを必ず克服できるでしょう」「決して諦めない、決して絶望しないというのがVEデーのメッセージです」と人々を励ましてきた女王がついに屋外に!
まだ元通りの生活はできないとはいえ、屋外で大好きな乗馬を楽しむ女王の姿が見られたことは、多くの人々にとって明るいニュースとなったはず!