バイセクシャルだと公言していたカーラ・デルヴィーニュ(27)。そんな彼女が、自身のセクシャリティについて改めて言及。「パンセクシャル」であると明かした。
2015年にバイセクシャルであることを公言し、2018年にはジェンダー・フルイド(自分のジェンダーを定義せず、さまざまな性別を行き来すること)だと明かしたカーラ・デルヴィーニュ(27)。性についてオープンに語ってきた彼女が、改めて、新たな言葉で自身のセクシャリティを表現した。
先日、米『バラエティ』誌のリモートインタビューに応えたカーラ。その際に語ったフレーズが、「私はこれからもずっとパンセクシャルであり続けると思う」。
「パンセクシャル(=全性愛)」とは、男性・女性という性の分類に適合しない人も含め、あらゆる人に恋をしたり性的願望を抱いたりする人を指す言葉。同性・異性の性別を認識して恋愛対象とするバイセクシャル(両性愛)と混同されがちだが、パンセクシャルは、すべての性別が恋愛対象となる。
「『彼』だろうと『彼女』だろうと(関係なく)、私は“人”と恋に落ちる。定義なんてない。私は“その人”に魅力を感じるの」そう話すカーラだが、幼少期は“セクシャリティに対する誇り”を持てなかったそう。
「私は子どもの頃、自分に誇りを持っていなかった。私がいう“誇り”とは、自分の居場所があるという感覚だったり、親族以外の家族(のような仲間)とか、謝ったり恥じたりする必要のない場所がある、ということ。だから当時は、どこにも居場所がないと感じていたわ。自分の身体は私の居場所じゃない、みたいな感覚ね。迷子のようだった」
また、2018年にジェンダー・フルイドであると告白した理由は、「カミングアウトする必要はないと思っていたけど、『これが私自身ということを知ってほしい』と感じた」からだったそう。しかし、セクシャリティをオープンにしたことでの弊害もあったようだ。
「今まで付き合ってきた人には悪いと思うけど、普通に過ごすことはとっても難しかった。だから今はプライベートを大切にしたい。プライベートを公にすると、たくさんのことが台無しになってしまうから」
先日、結婚説までささやかれていたアシュレイ・ベンソン(30)と破局を迎えたカーラ。今回のこの発言は、アシュレイとの別れに関係している?
自身のセクシャリティをカミングアウトし世間を驚かせたことで記憶に新しいのが、ウイル・スミス(51)の娘、ウィロー・スミス(19)。「男性も女性も同じように愛している。男性ひとり、女性ひとりと同時に交際したい」と公言している彼女は、バイセクシャルであり、複数のパートナーと親密に交際することを望む「ポリアモリー」だ。
自身のセクシャリティをオープンにし、世界の舞台で輝き続けるカーラやウィローのような存在は、自身のセクシャリティに疑問を持ち、悩みを抱えている多くの人たちに勇気を与えているはず。
text:Mayu Yamamoto