ツイッターでふたりの女性に性的暴行を受けたと暴露されたジャスティン・ビーバー(26)。本人自ら「事実無根」と否定した上で、名誉毀損に当たるとしてふたりの女性を逆に訴えたことが発覚した。すでに裁判所にも証拠が提出されていると伝えられている。
性的暴行を受けたとして、女性ふたりから告発されていたジャスティン・ビーバー(26)。SNSで疑惑を否定したのちに、告発した女性を名誉毀損として告訴したことが発覚した。
米サイト『ET Online』などによると、ふたりの女性がツイッターでジャスティンから性的暴行を受けたことを告白したのは2020年6月20日(現地時間)のこと。
ダニエルと名乗る女性は2014年3月9日(現地時間)、ジャスティンが参加した音楽・映画イベント・SXSWの後に、テキサス州オースティンのフォーシーズンズホテルで性的暴行を受けたと主張。その直後、もうひとりの女性であるカディという女性も、2015年5月5日(現地時間)にニューヨークのホテルで同様の被害を受けたことを告白した。
告発の翌日、ジャスティンは「僕はこれまでのキャリアで、無関係の告発をたくさん受けてきたし、それについてわざわざここで報告することもしない。でも今回、僕の妻、そしてチームと話し合った結果、声明を出すことを決めたよ」とツイート。
Rumors are rumors but sexual abuse is something I don’t take lightly. I wanted to speak out right away but out of respect to so many victims who deal with these issues daily I wanted to make sure I gathered the facts before I made any statement.
— Justin Bieber (@justinbieber) June 22, 2020
そして「噂はただの噂に過ぎない。でも、僕は性犯罪を軽く扱いたくない。すぐにでも発言したかったけど、性的暴行の被害に苦しんでいる人たちのことを考えて、無実を証明するための証拠を万全に準備しておきたかったんだ」と前置きし、疑惑を事実無根とする証拠を次々と発信した。
2014年の疑惑について、ショーにサプライズ出演したことは認めるも、現地に当時の恋人セレーナ・ゴメス(27)を同伴していたことや、一同は別の場所に宿泊しており、フォーシーズンズホテルにチェックインしたことも、その場所にいたこともなかったと証言。また、それらを裏付けるホテルの領収書や、当時撮影されたパパラッチ写真なども提示した。
Furthermore I stayed with Selena and our friends at an airbnb on the 9th and on the 10th stayed at a Westin because our hotel reservation at LÀ Quinta and not the four seasons was messed up. Here are the receipts for the hotel on the 10th pic.twitter.com/hLNHnvJ6XS
— Justin Bieber (@justinbieber) June 22, 2020
2015年の疑惑についてはツイートしていないものの、関係者によると、ジャスティンはニューヨークで行われたメットガラに出席した後、すぐにヘイリー・ボールドウィン(23・現在はヘイリー・ビーバー)とともにロサンゼルスへ戻ったため、ニューヨークのホテルには滞在しなかったそう。
一連の証拠を提示したのち、「性的暴行に関する告発はすべて、真剣に受け止められるべき。だからこそ、僕は発言しなければいけないと感じたんだ」と、改めて、性犯罪を深刻に捉えていることを念押ししたジャスティン。「今回の疑惑に僕が関連するのは不可能だった。今後、ツイッターや行政とともに法的な措置を取るつもりだ」と加え、ツイッターでの声明発表を終わらせた。
『ET Online』が入手した裁判所の文書によると、ジャスティンはダニエルとカディの主張は「事実上不可能なこと」として、これらの証拠を提出。さらに、この告発によって名誉を毀損されたとして、それぞれ1,000万ドル(約11億円)で告訴したという。
女性ふたりは今後、どのように応じるのか。今後もさらなる注目を集めそうだ。
text:Saki Wakamiya