実業家としても活躍するジェシカ・アルバ(39)主演で話題を呼んだ『LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官』。ドラマのレギュラー出演はなんと『ダーク・エンジェル』以来、18年ぶり。思い切った決断には、ハリウッドで問題視されるジェンダーバイアスに対しての思いが!
アメリカでは2019年に、日本でも今年放送が開始されたドラマ『LA's FINEST/ロサンゼルス捜査官』。主演を務めたジェシカ・アルバ(39)は、近年実業家としての活躍が目覚ましく、なんとドラマのレギュラー出演は18年ぶり! このたびオーストラリアの情報番組にリモート出演し、久しぶりに出演を決めた理由を語った。
開口一番、「ガブと一緒に仕事するのが好きなの」と、共演者であり、共同プロデューサーも務めているガブリエル・ユニオン(48)について言及。
さらに「それが主な理由だけど、もうひとつは、大抵男性が主役を務めるストーリーに挑戦できるから」と加え、ハリウッドにおけるジェンダーバイアスと闘うことが目的と宣言した。
同ドラマは1995年に公開され、ウィル・スミス(52)とマーティン・ローレンス(55)が刑事コンビを演じたアクションコメディ映画『バッドボーイズ』のスピンオフ。原作が大ヒットしたこと、また男優の役を演じることは、プレッシャーだったはず。
しかし、果敢にも18年ぶりの大役を受けたジェシカ。さらにはドラマの内容だけでなく、撮影のセットでも、女性が働きやすい環境になるよう心がけたそう。
「私のトレーラーは、子どもが来て遊べるようなデザインにしたの。そうしたら、ガブも自分の子どもを連れてきたわ。教職員のストライキがあった時には、スタッフのひとりが子どもを保育所に預けられずに連れてきた。もちろん、誰ひとりとして表情を変えることなんてなかった。それに女性ふたりが共同プロデューサーっていうのも、ハリウッドでは異例だと思う」
そんなジェシカが家族や女性のために行動するのは、今回が初めてではない。2011年には、「安全なオムツがない」という理由でベビー・マタニティ用品ブランド、オネスト・カンパニーを立ち上げ大成功。
同社では女性の雇用を促進し、リーダ職にある女性の率を創業当初の15%から60%にまで引き上げたという。男性の育児休暇も推進し、オフィス内には、授乳ができる“ママの部屋”も設置されているとのこと。
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そんな経験を糧に、いまだ性差別が問題となるハリウッドにカムバック。女性の働きやすさを訴えるジェシカ。残念ながら同ドラマはシーズン2で打ち切りが決定したが、今後も様々な形で活躍する姿を見せてほしい!
text : Mariko Peeling