2001年に22歳の若さで亡くなってしまったアリーヤ。度々問題が発生している彼女の楽曲のストリーミング配信について、新たな声明が公式ツイッターに公開された。
人気絶頂の最中である2001年に、22歳という若さで亡くなった歌手のアリーヤ。楽曲のストリーミングサービス解禁が待たれる中、彼女の誕生日である2020年1月16日(現地時間)、配信についてのニュースが更新された。
アーティストとして活動していた約7年間で、3枚のアルバムを発売していたアリーヤ。ファーストアルバム『Age Ain’t Nothing But A Number』と一部のシングル以外はストリーミングサービスで聴くことができなかったが、2020年の夏、アリーヤのエステート(遺産管理団体)が配信に向けて交渉を開始したことを発表していた。
それから約5カ月後、遺族がSNSを更新し、ファンに向けたメッセージを公開した。
「皆さんの声は届いていますし、姿も見えています。アリーヤの楽曲のリリースを熱望していることは十分認識していますが、その問題は、私たちの管轄内ではありません。残念ながら、まだ時間を要します。アリーヤの音楽、そしてアーティスト性を世界と共有できないことは残念で、それはあなたたちも同じ思いでしょう」と、交渉が進んでいないことを明かした。
一方で「我々は、自分たちの管轄内でできること、アリーヤのブランドを守ることに力を入れています。アリーヤの功績を讃える、ユニークでエキサイティングなプロジェクトを企画するつもりです」とも発表。そしてストリーミングサービスの件が決着するまで、もうしばらく辛抱して欲しいとも伝えた。
アリーヤの作品の原盤権は、彼女の叔父であり、ブラックグラウンド・レコーズの創設者であるバリー・ハンカーソンが所有。ストリーミング配信の解禁に関しては、彼も何度か言及していたが、結局折り合いがつかず、未だ実現されていない形となっている。
アリーヤは1994年、15歳の時にデビュー。バリーの紹介を受け、R&B界の大スター、R.ケリー(47)プロデュースによるシングル『Back & Force』をリリース。たちまち大ヒットを記録し、デビューアルバム『Age Ain’t Nothing But A Number』はミリンオンセラーを記録!
2000年には、ジェット・リー(57)主演の映画『ロミオ・マスト・ダイ』にヒロインとして出演。劇中のサントラにも楽曲を提供し、なかでも主題歌の『Try Again』はアリーヤにとって初の全米No.1を獲得。彼女の代表曲ともなった。
しかし翌年、新曲のミュージックビデオ撮影のためバハマ諸島へ行き、帰りに乗ったセスナ機が墜落。搭乗者全員が命を落とし、アリーヤはわずか22歳で帰らぬ人となった。
死去から約20年経っても、人気が衰えることのないアリーヤ。新たなプロジェクトの始動が待ちきれない!