映画『House of Gucci(原題)』で、レディー・ガガ(34)が演じるパトリツィア・レッジアーニ(72)。スーパースターのガガが自分自身を演じることに喜んでいるかと思いきや、イタリアの通信社のインタビューでガガへの不満をぶちまけた。
現在、イタリアで映画『House of Gucci(原題)』を撮影中のレディー・ガガ(34)。イタリアン・アルプスのスキー場やミラノの街では、連日のようにレトロなファッションに身を包み、撮影に臨む姿がキャッチされている。
この作品でガガが演じるのは、グッチ創業者の孫マウリツィオ・グッチ(享年46)の元妻で、マウリツィオ殺害の首謀者であるパトリツィア・レッジアーニ(72)。
そんなパトリツィアは今も健在で、イタリアの『Ansa通信』に対し、自身を演じるガガへの不満を露わにしたという。
米誌『People』によると、パトリツィアは「私を演じるにあたり、私に会いに来るという礼儀も良識もないレディー・ガガに、腹が立ちます。お金は関係ありません。私はこの映画に関するお金は、一切受け取っていません。常識と敬意の問題です」と主張。
さらに「優れた俳優は自分が演じる人物のことを知るべきだと思います。よって、私に連絡がないのはおかしいと思いますね。私は彼女のために言っているんですよ」と、怒りの理由を説明した。
そんなパトリツィアは、1995年にヒットマンを雇って元夫のマウリツィオを殺害。まるでドラマのような事件を起こし、世間から「ブラック・ウィドウ」と呼ばれた人物だ。
事件後、刑務所で18年間服役したパトリツィア。1993年にマウリツィオの財産から毎年100万ドル(約1億900万円)以上の年金を受け取る契約を結んでいたことで、出所後、刑務所にいた間に蓄積された2,200万ドル(約24億円)以上の未払い金を受け取ったと『People』は伝えている。
映画『House of Gucci』は、パトリツィア役のガガ、マウリツィオ役のアダム・ドライバー(37)に加え、アル・パチーノ(80)、ジャレッド・レト(49)など人気俳優が出演する注目作。公開後のパトリツィアの感想も聞いてみたいもの!