先日配信がスタートしたばかりのドキュメンタリーシリーズ『The Me You Can’t See』にレディー・ガガ(35)が登場。過去の辛い経験がきっかけで、今でもメンタルヘルスの不調と戦っていることを明かした。
2021年5月21日(現地時間)に配信がスタートした、メンタルヘルスに関するドキュメンタリーシリーズ『The Me You Can’t See』。ヘンリー王子(36)とオプラ・ウィンフリー(67)がプロデュースする同シリーズのゲストに、レディー・ガガ(35)が登場。過去に受けた性暴力や、それによって「壊れた」自身のメンタルヘルスについて語った。
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19歳のとき、「完全に精神が壊れた」と語ったガガ。その理由は、音楽プロデューサーにレイプされた経験だと告白した。
ガガはその経緯を、「私は当時すでに音楽業界で仕事をしていて、プロデューサーから“服を脱げ”と言われたの。“ノー”と言って去ろうとすると、彼らは私の音楽をすべて燃やすと言った。私はただ、その場で凍りついた」と説明。
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それから数カ月間、スタジオに監禁されて性的暴力を受けたと言うガガ。その末に妊娠し、身重の状態で「両親の自宅の近くに置き去りにされた」という衝撃的な内容を明かした。
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そんな経験から精神を壊してしまい、「どこへ行っても、暗い雲がついてくるの。そして、“私には価値がなく、死ぬべき”だと囁きかけてきた」、「以前は叫んだり、自分を壁に打ち付けたりしていた。でもそれらの行為は、自分をさらに辛くさせるだけだった」と自傷行為を始めたとも語っている。
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その酷く辛い過去は、大スターになった今なお、自身に影を落としているとも。「今でも自傷行為をしてしまうのは、私のメンタルヘルスが癒されていくプロセスが、とってもスローだから。たとえ素晴らしい半年間を過ごしても、一旦気分が落ち込むと元に戻ってしまう。そして自分を傷つけたくなるの。死を考えることもあるわ」
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それでもファン思いのガガらしく、悩みを抱える人々に対し、「たとえひとりでもいい。自分を認めてくれる人とともに時間を過ごして」とエールを送った。辛い過去を明かしたガガの勇敢さは、同じ経験に悩む多くの人を勇気づけたはず。
text : Mariko Peeling